アップルが将来のApple Watchに、カメラを追加する可能性を窺わせる特許を取得したことが明らかとなりました。
今週初め、アップルはバンドからApple Watchを着脱できるしくみに関する特許を取得。それはバンドの中心部にネスト(巣)が設けられ、そこからウォッチ本体をすばやく取り外せるというものです。
手首から取り外したApple Watchの新たな使い道も色々と提案されていますが、その1つが内蔵カメラで写真を撮れる、という案です。たとえば図3では、指の間にウォッチをはさみ、撮影している様子が描かれています。
さらに図4は、下側(手首側)にカメラを内蔵したApple Watchの断面とそれが捉える視野をイメージとしたもの。つまりApple Watchを手首から取り外し、内側にあるカメラ部分をかざして写真を撮るわけです。
アップルがApple Watchのカメラ関連特許を申請したのは、今回が初めてではありません。昨年も「時計内蔵カメラ」という別の特許を取得しており、それはデジタルクラウンにカメラを内蔵するというものでした。
また2019年には、バンドの端に内蔵して角度を調整できるカメラの特許を取得。このアイディアは、すでに「Wristcam」というサードパーティ製品で実現したりしています。
中小企業でも製品化できている以上、アップルが純正品を作ることも難しくはないはず。そうしていないのは、プライバシーを侵害する盗撮のリスクや、小さなApple Watchではバッテリーが持たないなど、数々の思惑が働いたためとも推測できます。
もっともアップルのようなハイテク大手は、毎週のように莫大な数の特許を申請・取得しており、そのうち実用化や製品化にこぎ着けるのはごく一部に過ぎません。今回の特許も、あくまで「社内で研究している」以上の事実を示すものではないでしょう。
とはいえ、Metaが開発中と噂のスマートウォッチについても、カメラが内蔵されているリーク画像が流出していました。いずれプライバシー対策を施してバッテリー持ちも問題ないカメラ内蔵スマートウォッチが、各社から登場するのかもしれません。
Source:Patently Apple