アップルの空間コンピューター「Apple Vision Pro」の年内販売台数が50万台に達しないとの見通しを、調査会社のIDCが報告しています。
Apple Vision Proは片目にそれぞれ4K解像度のディスプレイと12個のカメラを搭載したハイエンドなヘッドセットで、今年6月には日本でも発売が開始されました。一方で3499ドルから(約55万円※)という販売価格は高いという声が多くあり、半額程度の廉価モデルが販売されるとも噂されています。
※1ドル=約158.6円で換算(2024年7月16日現在)
IDCによれば、Apple Vision Proは米国での2月の発売から四半期(3か月間)で10万台しか販売されておらず、今四半期の米国販売は75%減少するだろうとのこと。世界での販売開始がその減少を相殺する可能性があるほか、2025年には約半額の廉価バージョンが登場するとも予測しています。しかし、今後1年で売り上げが大幅に増加することは期待できないとしているのです。
「Apple Vision Proの成功は価格に関係なく、最終的には利用可能なコンテンツにかかっている」とIDCの副社長は述べています。「アップルがこの製品を国際展開するにあたり、ローカルコンテンツも利用できるようにすることが極めて重要だ」
発売されたApple Vision Proの評価は二分されており、表示されるコンテンツの質は素晴らしいものの、その重さや快適性に問題があると指摘する人もいます。果たして、アップルはVision Proで世界の期待に応えることができるのでしょうか?