オーディオコンテンツ配信を行なうAudible(オーディブル)は、女優・宮沢りえさんの朗読による宮沢賢治著「雨ニモマケズ」などの新コンテンツの配信を11月16日より開始。これを記念したイベント「Audible パブリック リーディング -物語に耳を澄まそう-」が都内で開催され、宮沢りえさんや糸井重里さんなどが登場しました。同サービスの詳細とイベントも模様をお伝えします。
月1500円で本が”聴き放題”に
Audibleは、アメリカで生まれた世界最大のオーディオブック制作・配信サービス。小説や童話、ビジネス書などあらゆるジャンルの本を音声化して配信しており、日本では2015年7月よりサービスを開始しました。11月現在の国内配信コンテンツ数は1万点以上としており、iOS/Androidデバイスからアプリを通じて利用可能。料金は定額制で、月額1500円で全てのコンテンツが聴き放題になります。初回登録から1か月間は無料。
同社はAmazon.comグループ傘下の企業。同サービスローンチのタイミングで、Amazon.co.jpが実施している「Winter Holiday 2015」の一環として、有料会員サービス「Amazon プライム会員」向けに、月会費が3ヶ月間無料となるキャンペーンを11月16日から12月31日まで開催している。
忙しい時代にゆっくり本を聴く贅沢を
イベントに登場した宮沢りえさんは、今回配信がスタートする宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」の朗読を生披露。オーディオブックというコンテンツについて、「耳から物語が入ってくる楽しさは、子どものころに親に読み聴かせをしてもらって覚えるが、大人になってそれを経験できるのは素晴らしいこと」と語ってくれました。
自身が主宰するWEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載したコラムから、選り抜きの文章をまとめた著書「小さいことばを歌う場所」を自身の朗読でオーディオブック化した糸井重里さんは、「文章を目で読む場合は飛ばし読みや速読で時間を短縮できるが、聴く場合はそれができないので、じれったいと思うこともある。でも、忙しい時代にじれったいことをするのは実は贅沢な行為ではないか?」と述べました。
このほか、イラストレーターのエドツワキさんはライブペインティングも披露。イベントは大きな盛り上がりを見せました。
著名な作家たちの作品をはじめ、ビジネス書から落語まで、プロのナレーター・俳優たちが朗読した作品を、 秋の夜長に楽しんでみるのはいかがでしょうか。