AV
2017/5/28 18:00

「親が寝静まったあとで……」EXILE・SHOKICHI、初めて買ったB’zのあの曲に罪悪感?

東京のアップル銀座で5月25日に開催されたイベント「Perspectives: EXILE SHOKICHI × VERBAL」に、オーディオブランド・Beats by Dr. Dreのプレジデントであるルーク・ウッド氏が登壇。アーティストのVERBALさんとEXILEのメンバーでもあるSHOKICHIさんと一緒に音楽の制作やリスニングをテーマにトークセッションを繰り広げました。

20170526_y-koba6 (5)
↑本イベントのホストを務めたBeats by Dr. Dreのプレジデント、ルーク・ウッド氏

 

シークレットゲストとしてあのシンガーソングライターも登場

今回のイベントはアップル銀座の3階イベントスペースを舞台に開催。多数応募のなかから抽選で選ばれた約200名のファンが駆けつけて賑わいました。この日のステージは、Beats by Dr. Dreのプレジデントでありながら、ミュージシャンとしての肩書きも持つウッド氏がモデレーターを務めるかたちで、「音楽への情熱」をテーマに登壇者が熱っぽく語り合う、という内容。ゲストは以下の通り。

 

1人目は、様々な音楽ジャンルに精通するミュージシャン・VERBALさん。

20170526_y-koba6 (2)
↑自身のミュージシャンとしてのルーツはHIP-HOPとの出会いにあったと語るVERBALさん。「小学校5年生の頃にアメリカで出会った同じ年頃の小学生が、ラジカセを担いでブレイクダンスをしていた姿を見て、なぜか衝撃を受けたんです。溢れる思いを抑えきれず『あのしゃべりながら、カクカク動いている人たちのレコードが欲しい!』と母に訴えたことが思い出です」というエピソードを披露し、会場のを和ませました

 

2人目はEXILEのメンバーとして、ダンサー、プロデューサー、そして楽曲のコンポーザーとしてマルチに活躍するSHOKICHIさん。

20170526_y-koba6 (3)
↑中学生のときに仲間とバンドを組んで音楽を始めたことがミュージシャンとしての始まりだったというSHOKICHIさん。「みんなでお金を出し合って6chのマルチトラックレコーダーを買って、オリジナルの楽曲を仕上げた時の感動は今でも忘れません」と語りました

 

そして、シークレットゲストとして、ルーク氏が「とっても多彩なアーティスト。まだ若いのに、信じられないほど音楽の深い知識を身に着けている」と絶賛するCharli XCXさんが登場。

20170526_y-koba6 (4)
↑シークレットゲストとして登場したCharli XCXさん。自分が好きな音楽に触れきただけと前置きしつつ、「音楽を制作するときには何度も作品を聴き直すなど、曲作りの世界に誰よりものめり込むタイプかもしれないですね」と自身を分析していました

 

一番影響を受けたレコードは?

続いてトークのテーマは「私が一番影響を受けたレコード」へと流れていきました。最初に口火を切ったのはルーク氏。「今日集まってくれたみんなは音にとってもこだわるオタクたちだから、この仕事は向いているのだと思うけれど(笑)、なかでも自分が強く影響を与えた最初のレコードを教えて欲しいと思います。私はAMラジオでビートルズの“The Blue Album”として知られている1967年から1970年の楽曲を集めたベストアルバでした。この作品を聴いて、曲作りの精密さに衝撃を受けた思い出があります」

20170526_y-koba6 (6)
↑自身の音楽観を熱く語り合うゲストたち

 

Charli XCXさんが挙げたタイトルはジャスティスの『Cross』。「同じ作品を何千回も聴きたいと思った作品はこれが初めて。幸福感でいっぱいに満たしてくれた作品です」

 

SHOKICHIさんが最初に買ったCDはB’zの「Liar! Liar!」だったそうです。「親に内緒でCDとCDウォークマンを買ったんです。なぜかこの作品を聴くことにすごく罪悪感を感じてしまって、親が寝静まったあとでベッドにもぐってCDウォークマンで聴いていました。初めて自分で選んだ音楽を、暗闇のなかでCDウォークマンの再生ボタンを押して聴いた瞬間に、自分のなかで何かが弾けた気がしました(笑)。この体験があって、ミュージシャンになりたいと思うようになりました」

 

VERBALさんが名前を挙げたミュージシャンは、アメリカのHIP-HOPグループのM.W.Aでした。「彼らの音楽のどんなところが衝撃的だったかといえば、“サビがないこと”でした。自分たちの境遇や感情をただ永遠とライムに乗せていたことがとても新鮮だったんです。L.A.ってマジ怖いな!みたいな感じでいろんなイメージがわいてきました(笑)。彼らの真似をしながら中高生の時にデモトラックをつくったのですが全然うまくいかなくて、そのときに楽曲を構成していくことの難しさや、音楽のアートとしての深さに気づいたように思います」

 

Beats by Dr. Dreは「音楽への情熱」から始まった

イベントの最後にルーク氏は、Beats by Dr. Dreが「音楽への情熱」が元になって生まれたブランドであり、これからも音楽を愛するすべての人々に感動を届けることを宣言。「今日集まっていただいた3名のアーティストの言葉を聞いても、やはり音楽とは数えきれないほどの決断を経てかたちになるアートなんだということを強く感じました。ものすごいパワーをかけて生まれたものだからこそ、オーディエンスにハッピーな気持ち、悲しい気持ち、そしてときにはセクシーな気分や怒りを感じさせたりもするのです。そういう感情は、アーティストがつくった音楽がありのままピュアに伝わってこそかたちになるもの。Beats by Dr. Dreはこれからも、アーティストと音楽ファンの方々をつなぐ架け橋でありたいと思っています」と力強く語りました。