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2017/10/25 19:00

ビジネスシーンでニーズ急増! 目立たず録音できる小型ICレコーダー3機種を使って比較

「うちの会社、会議が多いんだよ」はビジネスマン共通の悩み。会議が多いだけならまだしも、議事録を担当させることもしばしば、という人は多いのではないでしょうか。また、業界研究セミナーに行ってレポート作成をやらされることも、あるあるですよね。そんなときに便利なのがICレコーダーの存在。聞き逃したり、内容が不明瞭だったりする箇所を振り返るのにピッタリです。

 

また、記憶に新しいのは先日の選挙で落選した政治家によるパワハラ騒動。ICレコーダーで録音された音声が毎日のようにメディアをにぎわせました。このように昨今では音声を記録して残すことで、トラブルが生じた際の証拠として活用する事例も増えています。

 

本記事ではビジネスで使えるICレコーダーをピックアップ。会議などで仰々しいICレコーダーを出すと相手も身構えてしまうので、ペンのように胸ポケットに挿したままで録音できるスティック型のICレコーダー3種類を比較してみました。

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↑胸ポケットに入れたまま録音できるスティック型ICレコーダが人気

 

デジタル製品に詳しいライターのナックル末吉さんが、ユーザーに合った製品の選び方を解説します。

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【比較機種】

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パナソニック
RR-XP008
実売価格8200円前後

●内蔵メモリ:4GB ●録音時間(最大):<ステレオ>PCM 44.1kHz/約6時間、MP3 192kbps/約44.5時間、MP3 128kbps/約66.5時間、<モノラル>MP3 32kbps/約267時間、MP3 8kbps/1069時間 ●電源:単4形電池 ●録音/再生時間(ステレオ/MP3 128kbps):ニッケル水素充電式電池(付属)使用時 約25時間/約12時間、別売アルカリ乾電池使用時
約40時間/約18.5時間 ●サイズ/質量:W14.8×H126.0×D14.8mm/33g(充電池を含む)

 

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オリンパス
Voice-Trek VP-15
実売価格7800円前後

●内蔵メモリ:4GB ●録音時間(最大):<ステレオ>PCM 22.05kHz/約12時間、MP3 128kbps/約66時間、<モノラル>WMA 32kbps/約258時間、WMA 5kbps/約1620時間 ●電源:単4形電池 ●録音/再生時間(ステレオ/MP3 128kbps):ニッケル水素充電式電池(付属)使用時 約22時間/約18時間、別売アルカリ乾電池使用時
約27時間/約21時間 ●サイズ/質量:W17×H130×D17mm/37.5g(充電池を含む)

 

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ソニー
ICD-TX650
実売価格1万3500円前後

●内蔵メモリ:16GB ●録音時間(最大):<ステレオ>PCM 44.1kHz/約24時間15分、MP3 192kbps/約178時間、MP3 192kbps/約268時間、<モノラル>MP3 48kbps/約715時間 ●電源:内蔵バッテリー ●録音/再生時間(ステレオ/MP3 128kbps):約15時間/約5時間 ●サイズ/質量:W20×H102×D7.4mm/29g(充電池を含む)

 

①まずチェックしたい「電源」

ICレコーダーの電源は、充電して使える「内蔵バッテリータイプ」と、乾電池も使える「電池交換可能タイプ」の2種類があります。内蔵バッテリータイプは、充電するだけで繰り返し使えてランニングコストが安く済むのがメリット。最近はモバイルバッテリーを携帯する人も増えているので、充電し忘れも以前ほど怖くありません。

 

一方、電池交換可能タイプは、どこでも簡単に入手できる乾電池で駆動できるので、万が一外出先で電池が切れそうになっても安心です。また、乾電池型の充電池を利用すれば、気になるランニングコストを抑えることもできます。

 

パナソニック/RR-XP008:電池交換可能タイプ

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こちらは単4形乾電池も使えるタイプ。「ニッケル水素充電池が付属しているので、USB経由で充電してランニングコストを抑えながら使うこともできます」(ナックル)

 

オリンパス/VP-15:電池交換可能タイプ

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パナソニックと同じく、単4形の充電池が付属する電池交換可能タイプ。「このタイプは、いざ使おうとしたらバッテリーがない! というときに非常に便利。ライター業界では、このタイプしか選ばないという人もいるくらい」(ナックル)

 

ソニー/ICD-TX650:内蔵バッテリータイプ

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TX650はマイクロUSB経由で充電する内蔵バッテリータイプ。「内蔵型にすることで、電池交換可能タイプには真似できない薄型化を実現しています」(ナックル)

 

②PC接続はケーブル使用か直挿しかで異なる

ICレコーダーで録音したデータをPCに取りこんで使いたいという人は、USBの接続方法を確認しておきましょう。頻繁にデータを取りこんだり、録音したデータをその場でPCに移したりするなら、本体にUSBコネクタを内蔵した「直挿しタイプ」が便利です。

 

パナソニック/RR-XP008:USBケーブル使用

PCとの接続には付属のUSBケーブルを使用します。「ケーブルを持ち運ぶのは面倒ですが、本体のスピーカーで再生したり、イヤホンを使って聴いたりすることがほとんどであれば、それほど気にしなくていいでしょう」(ナックル)

 

オリンパス/VP-15:USB直挿し

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3機種のなかでは唯一の直挿しタイプ。「ケーブル不要でデータをPCに取りこめるのが利点。PC連携が必要なら、このタイプが便利です」(ナックル)

 

ソニー/ICD-TX650:USBケーブル使用

こちらも付属のUSBケーブルを使用するタイプ。

 

③操作性や視認性

スティック型はシャツやジャケットの胸ポケットに入れて使うことができますが、その状態で録音を開始できるかどうかも重要なポイント。また、急いで録音を開始したい場合は、電源オフの状態からでも録音ボタンを押すだけで録音スタートできる「ワンタッチ録音」に対応している機種が便利です。

 

このほか、録音したつもりが、ボタンをしっかり押せていなくてまったく録れていなかった、という事態を避けるため、録画状態を示すランプの見やすさもチェックしておきたいポイントです。

 

パナソニック/RR-XP008

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「録音ボタンはスライド式なので、胸ポケットに入れたままでも操作しやすいですね。操作ランプも見やすく、録り逃しがありません。電源オフからのワンタッチ録音に対応していない点が惜しい!」(ナックル)

 

オリンパス/VP-15

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「こちらもスライドスイッチなので操作性は問題ありません。電源オフからのワンタッチ録音に対応していますが、録音ランプ(MENU/SCENEボタン下)がやや見づらいですね」(ナックル)

 

ソニー/ICD-TX650

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「録音ボタンは押しボタン式ですが、押した感触が弱いため手元を見ずに操作するのは少し不安かも。録音ランプも小さく、明るい場所では見づらく感じました」(ナックル)

 

④気になる音質は?

ICレコーダーで気になるのは、やっぱり音質。「今回比較した3機種では、机に置いた状態で『会話』もしくは『会議』モードで録った場合にはそれほど音質に違いはありませんでした。どの機種もノイズキャンセルなどの機能を備え、話者の声を明瞭に聴き取ることができます」(ナックル)

 

「また、胸ポケットに内側向きに挿し、『ポケット』モードにして録音した場合は、ややソニー『ICD-TX650』が音の広がりを感じましたが、こちらも聴き取るのに問題はないレベルの違いでした。音質に関しては、どれを選んでも満足できるでしょう」(ナックル)

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↑3機種を胸ポケットに挿した状態。どれも目立たず録音できる

 

【総評】

「ビジネスシーンで使うのであれば、どの機種を選んでも問題なく使えます。パナソニック『RR-XP008』とオリンパス『VP-15』は操作性や形状、電源などの仕様が似ているので、どちらを選ぶかは直挿しできるUSBコネクタの有無で決めるといいでしょう。PCにデータを移す必要があるならオリンパス、本体だけで完結するような使い方ならパナソニックがオススメ。ソニー『ICD-TX650』は、とにかく薄くて小型なので、なるべく目立たないように録音したい人に向いています。個人的には、録音ランプが見やすいパナソニックの『RR-XP008』が一番気に入りました」(ナックル)

 

今回の比較を参考に、ぜひ自分の用途にあった1台を見つけてみて下さい。