TS ONEで毎週金曜20時~放送中の「COUNTDOWN FRIDAY 飯田里穂のオールアニソン TOP20(ANT20)」では、ただいま番組公式イヤホンを製作中。良質なヘッドホン・イヤホンに定評のあるオーディオブランド「final」による完全協力のもと、番組パーソナリティの飯田里穂さん(りっぴー)が、サウンドやデザインをプロデュースして開発を行っています。
GetNavi webでは、この開発現場に密着。全3回に渡って開発の過程を記事でお届けします。第1回は、finalのショールームで行われた音質チューニングの模様をご紹介!
2018年11月某日。神奈川県川崎市にあるfinalのショールームで、番組パーソナリティとしてりっぴーがプロデュースする「ANT20公式イヤホン」の開発は正式にキックオフを迎えました。このイヤホンは、アニソンを毎週OAしている番組のパーソナリティであるりっぴーが、自身の好きな音、好きなデザインを追求し、それを「音」でつながっているリスナーの皆さんにも共有したいという思いでスタートしたもの。まずは、finalブランドを手がけるS’NEXT株式会社の森さんと平井さんが、りっぴーにヒアリングを行いました。
「『りっぴーさんがまだ気付いていない、好みの音を見つけます』ということを言っていただいて。その言葉にものすごく惹かれまして、ぜひやってみたいと思いました」(りっぴー)
ヒアリングをスタートする前に、りっぴーはfinalのヘッドホン「D8000」を試聴。ちなみにこの「D8000」は同ブランドのフラッグシップモデルで、そのお値段はなんと38万8000円! いい音なのも納得です。
耳穴のサイズは左右で違うこともある
というわけで、早速フィッティングをスタート。森さんと平井さんによれば、イヤホンが耳穴に対して緩かったりキツかったりすると装着感が安定しないだけでなく、聴こえ方にもかなり影響があるそう。最適なイヤピース選びは、いい音で楽しむための第一歩なのです。ちなみにりっぴーの耳穴は左右で違いがあり、イヤピースは右をS、左をMサイズとしました。左右差があるのはまったく珍しいことではないそうなので、いま使っているイヤホンがしっくりこないという人は、試しにイヤピースのサイズを変えてみてはいかがでしょうか?
「好みの音」を説明するのは難しい
イヤピースのサイズが決まったところで、本格的に音質のチューニングへ。まずは平井さんがりっぴーの好みの音質を探っていきます。といっても、自分の「好きな音質」をはっきりと説明するのは、かなり難しいこと。丁寧にヒアリングして、具体的な言葉を引き出していきます。その結果、りっぴーの好みの音質は「ドラムやベースの効いた低音が映えるサウンド」で、一方「シンバルなどがシャンシャンと鳴る音」がちょっと苦手ということが判明しました。これをテクニカルなところへ落とし込んでいき、finalのラボにいるエンジニアがイヤホンをチューニングします。
3回目のチューニングを終えての試聴。ついに……りっぴーの表情が晴れやかに!
「低域とボーカルのバランスがスゴく良い! 高域が耳に刺さることもないし、かといってこもることもない。ボーカルは吐息まで聴こえるほど艶めかしかったです。納得の音に仕上げていただきました!」(りっぴー)
やったね、森さん、平井さん!
次回は、イヤホンデザインの打ち合わせの模様をお伝えします。お楽しみに!