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カメラ
2019/7/30 20:30

どんなシーンでも「映える」? 初めてアクションカメラを使ったらこんな沖縄が撮れました!

旅行カメラって、スマホで十分なのかな?

といった疑問があるのもわかります。事実、スマホのカメラ性能は年々向上しており、旅行にでかけるとなった時に、カメラを持ち歩くかどうか悩む時代になりました。街中の様子、料理の写真、ランドマーク、自撮り。それらは確かにスマホで楽しめるようになっています。

しかし、そうしたスナップではなく、旅行や観光、スポーツシーンといった「自分の体験をそのまま映像として残したい」となった場合は、実はスマホよりも、さらに適したアイテムがあるのです。

 

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それが、最近人気のアクションカメラです。

手のひらに収まるサイズの小型のカメラで、広角レンズによって広い視野の映像を録画することができるカメラ。専用ケースやオプションを装着することで、衝撃や防水・防塵性能を加えられ、シーンを問わず利用できるのもポイントです。

このガジェットを利用することで、スマホでは収められないような、自分の目線での体験を映像として収められます。イマドキに言えば、スマホとはまた違った「映える」映像を抑えられるのです。

現在、さまざまなアクションカメラが発売されており、幅広いラインナップから選べますが、今回はアクションカメラへの第一歩をテーマとして、「SAC」より発売されているアクションカメラ「MC8000BK」を試してみました。実売価格8,420円(税込み)というエントリー価格ながら、4K撮影+Wi-Fi接続へ対応しているモデルとなります。

 

小型で4K+Wi-Fi対応!「MC8000BK」のスペック

 

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まずはその基本的な性能をチェックしてみましょう。

本体サイズは手のひらにすっぽりと収まってしまうコンパクトさながら、大型の170度の広角レンズを搭載しています。イメージセンサーは16MPとなっており、録画サイズは最大で4K(30fps)まで対応。画質に関しては、最新スマホやコンデジには一歩及ばずですが、スマホを凌駕する幅広い画角で世界を切り取ることができます。

 

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本体左側面にはmicroSDカードスロットがあり、撮影データはそちらに保存されます。また、microUSBポート、映像出力用ポートなども並んでいます。

 

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上部、右側面はボタン類が配置。底部には付属バッテリーをセットします。バッテリー容量は900mAh。1080p撮影時で約90分撮影できます。

 

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背面は2.0インチ液晶。小さな画面ですが、その場で撮影した映像を確認するために便利です。後述しますがスマホの画面でもその場で映像を確認できます。

 

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さまざまなシーンで利用できるように、ありとあらゆる用途を想定されて、付属品は非常に豊富。防水ケースをはじめ、自転車用マウント、ヘルメットマウント、角度調整コラムなど、多種多様なマウント類があり、専用リモコンも同梱されるという至れり尽くせり感。

オプションを買い足さなくても、買ったその日にさまざまなシーンへ導入できるのはありがたい配慮です。

 

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設定画面は当然、日本語対応。ビデオ設定では解像度や録音のオンオフ、タイムラプスモード、スロー撮影など、撮影モードの切り替えが可能です。もし映像のヌルヌル感や編集しやすさを重視するのであれば、4Kではなく「1080P 60FPS」設定での録画も良いでしょう。

■「MC8000BK」の主なスペック
画面:2.0インチ
レンズ:170度広角レンズ
イメージセンサー:16MP CMOS
動画画素数:4K(30fps), 2.7K(30fps), 1080P(60/30fps), 720P(120/60/30fps)
メモリーカード:microSDXC 64GB Class10 UHS-Ⅱまで対応 (別売り)
ビデオモード:標準/タイムラプス/連続録画/スローモーション
写真モード:標準/タイマー/繰り返し撮影/バースト
バッテリー:900mAh(駆動90分-1080p時, 充電180分)
本体寸法:60.5 x 43.5 x 26.5mm
本体重量:60g (電池含む)
ネットワーク:Wi-Fi対応(スマホアプリから操作)
防水・防塵:30メートル防水ケース付属

 

沖縄旅行で「MC8000BK」を使ってみた―サイクリング編―

今回この「MC8000BK」を使って、沖縄のアクティビティを体験する様子を撮影してきました。

「初めてアクションカメラを触るんです」と、まるで現代にタイムスリップしてきたサムライのようにアクションカメラを色々な角度から眺める編集Tに撮影を任せ、写真と映像を交えてその体験をレポートしていきます。

 

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まずはアクションカメラの定番であるサイクリング編です。自転車へのマウントは、付属パーツだけで簡単に固定できました。

 

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こうしたサイクリングなどで便利なのが付属のリモコン。バンドで装着でき、手元から録画開始、停止などの操作が行えます。

今回は手が伸ばせる範囲なので直接操作もできましたが、ヘルメットなどに固定した場合は手探りで操作するのはほぼ不可能です。安全性の面から見ても、何かしらの機材に固定する場合はリモコンを利用したほうが良いでしょう。

 

収録した映像がこちら。坂道を下るシーンだったので、60fpsで撮影してみました。風を切る疾走感が残せている印象です。ただ、本体内蔵マイクの音質はこもり気味。音質を重視するならば、別途録音機材を用意したほうが良いでしょう。

●初めてアクションカメラを利用した編集Tからのコメント:
今回初めてアクションカメラを使ったのですが、第一の感想として「面白い!」
おもちゃで遊んでいるみたい。しかし、映像のクオリティも想像以上に高く、その場の雰囲気を残すにはまったく問題ないですね。

 

沖縄旅行で「MC8000BK」を使ってみた ―街歩き編―

 

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続いてはこちらもよくあるウォークスルー撮影。歩きながらの手持ち撮影では、手ブレを抑えられるスタビライザーを併用してみました。同じくスタビライザー初体験の編集T、初めて触るガジェットの威力に思わずニッコリ。

今回使用した「iSteady Pro」はさまざまなアクションカメラに対応した汎用性の高い3軸電子スタビライザー。装着してセットアップしておけば、常にカメラが正面や指定方向を向き、上下左右の手ブレを抑えた映像を撮影できます。

 

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手元のジョイスティックで、左右へのパン(カメラを固定したまま、水平方向へフレーミングする)やチルト(同じく垂直方向へのフレーミング)も可能。前を向いて歩きつつ、左右の様子を撮影するといったことできるため、手持ちに比べると安全性も高く、撮影に気を使わなくても良いという利点もあります。

それでは、実際に撮影した映像をどうぞ。

■首里城

■国際通り

歩くことで生じてしまう上下の揺れが吸収され、段差を超えたシーンでのショックも最低限に抑えられています。こうした移動シーンを収めたい場合、セルフィー動画を収めたい場合などは、スタビライザーの効果は絶大です。

●初めてアクションカメラを利用した編集Tからのコメント:
スタビライザーって便利ですね。手をどれだけ動かしても水平を保ってくれる。カメラの向きもスタビライザーのボタン1つで簡単に変えれるので、アクションカメラを存分に楽しむには必須のアイテムですね。

 

沖縄旅行で「MC8000BK」を使ってみた ―スクーバダイビング編―

 

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続いてはこちらもアクションカメラの醍醐味。スクーバダイビングでの水中撮影利用も試してみました。水中、しかも海中となるとスマホでの撮影はかなりリスクが高く、映像記録が難しいジャンルですが、アクションカメラであればカジュアルに水中へと携行できます。

 

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「MC8000BK」は付属の防水ケースを装着すれば30メートル防水対応へ。このケースは装着したままでも、ボタン類へアクセスできるため、海中でも録画モードの切り替えや静止画保存といったボタン操作を行えます。

 

沖縄の美しい海、カラフルなお魚たちを、アクションカメラならではの広い画角で収めることができました。映像はやや強調された色味で、SNS映えする映像となっているため、加工なし撮って出しでもSNS映えする映像となったのではないでしょうか。

こうしてスマホで撮影するには難しいシーン、リスクの多いシーンでも、貴重な体験を動画として保存できる。これもアクションカメラをならではのメリットです。

●初めてアクションカメラを利用した編集Tからのコメント:
あたりまえですが、まったく水漏れはしませんでした。防水カバーをしていても操作がしやすく撮影しているときにまったくストレスはありません。コンパクトで、かさばることもありません。スクーバが初体験でおぼれかけたのはナイショ。

 

Wi-Fi&アプリにも対応。アクションカメラとして選びやすい1台

 

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「MC8000BK」はエントリーモデルながらも、Wi-Fiにも対応しているのもポイントです。

専用アプリをスマホにインストールしておけば、Wi-Fiでカメラと繋がり、録画・写真撮影の操作や、カメラの映像をほぼリアルタイムにスマホから確認できます。当然、撮影した映像をスマホから確認することも可能です。

たとえば、自転車にマウントしてサイクリングで良い景色が撮れたら、スマホへと転送してコメントを添えてSNSでシェアする。といったビデオログもOK。こうした速度感のある体験のシェアができるのです。

なお、転送速度はやや遅めで、サイズの大きな4K動画だと転送に時間もかかるため、速度感を求めるのであれば、そのつど短時間で録画するのが良いでしょう。

 

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こうして広い画角で撮影でき、スマホとの連携も便利。街歩きやアクティビティなど、シーンを問わず利用でき、初めてアクションカメラに触るビギナーでも旅の思い出をダイナミックな映像として残すことができました。

映像のクオリティとしては最高クラスではないにせよ、4K+Wi-Fi対応で付属品も充実。実売価格8,420円(税込み)という手に取りやすい価格もまた魅力的です。

日常や旅行ではスマホを超える「映える」映像を収める手段として、貴重な思い出を残す手段として。「MC8000BK」はアクションカメラという映像体験への入門機となるのではないでしょうか。

【筆者プロフィール】
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小暮ひさのり
PC誌やWEB媒体を中心にデジタルアイテムのトレンドを追いつつ、趣味の農業を楽しんでいる「電農派」テクニカルライター。特技はお掃除。特に水回り系のお掃除が得意。
ヒサノライフ
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