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2019/7/19 20:31

最近続々出てる「画面付きスマスピ」と何が違う? パナソニックの「モニター付きワイヤレススピーカー」で色々遊んでみた

パナソニックから、円柱形のスピーカーとモニターが合体したような「モニター付きワイヤレススピーカー SC-VA1」という新しいジャンルの商品が発売されました。

 

勘の良い読者なら気づいたかもしれませんが、このスタイル、Amazon「Echo Show」やGoogle「Nest Hub」といった、いわゆる“スマートディスプレイ”と呼ばれるデバイスに似ています。「モニター付きワイヤレススピーカー」は、これらのデバイスと見た目では似ていますが、実はまったく異なるコンセプトから生まれたアイテムなのです。本記事では、「モニター付きワイヤレススピーカー」の使い勝手を試したレビューに加え、スマートディスプレイとの違いや、「モニター付きワイヤレススピーカー」をより便利に使いこなす方法なども合わせて紹介します。

 

パナソニック
SC-VA1
実売価格3万円

10V型モニターと360度に音が広がるワイヤレススピーカーが一体となった、新コンセプトのデバイス。YouTubeやNetflixなどの動画をスタンドアローンで再生できるほか、スマホからキャストして楽しむことも可能。モニター部のタッチ操作には非対応で、スマホや付属の専用リモコンを使って操作します。

 

スマホを動画から解放する「キャスト機能」とは?

さて、まず本機の最大の特徴である「キャスト機能」に触れましょう。「モニター付きワイヤレススピーカー」は、単独で使うことを想定したスマートディスプレイとは異なり、スマートフォンと合わせて使うこと前提としたデバイスであること。スマホをリモコンのように使って動画や音楽などを楽しめるキャスト機能に対応しており、YouTubeやNetflixといったネット動画サービスの映像をスマホから本機に飛ばして再生することができます(※1)。

※1:キャスト機能を利用するには、スマホとSC-VA1が同一のネットワークに接続している必要があります

 

スマホ側でYouTubeアプリを立ち上げ、視聴したい動画を見つけたら、スマホ画面隅の「キャスト」アイコンをタッチすると、「モニター付きワイヤレススピーカー」側で動画の再生がスタートします。本機能のポイントは、“動画を再生しているあいだでもスマホは自由に使える”というところ。

↑スマホやタブレット上で見たい番組を見つけたら「キャスト」アイコンをタッチ

 

↑再生は「モニター付きワイヤレススピーカー」で行い、スマホやタブレットをリモコンのように使って操作できます

 

テキストだけ読むと「ふーん、そうなんだ」と読み飛ばしてしまいそうなのですが、これがさすがパナソニック。かゆいところ、わかってる! という内容。例えば、スマホでYouTubeアプリを使ってBGM代わりに映像を再生しているとき、LINEやSNSなどの別のアプリを立ち上げると、YouTubeの音声はストップしてしまいますよね(※2)。これ、スマホ動画視聴あるあるの上位に入るくらいみなさんも経験していることではないでしょうか?

 

でも、「モニター付きワイヤレススピーカー」にキャストしていれば、別のアプリを立ち上げてもYouTubeの再生は途切れません。SNSをチェックしたり、友人とLINEをしながらYouTubeを視聴することができるのです。

※2:有料プランのYouTube Premiumではバックグラウンド再生が可能

 

実際使ってみると、やっぱり便利。テストした編集部・山田は、海外ドラマ好き&ゲーム大好きっ子。仕事柄、帰宅後や休日もメールやメッセが飛んで来るので、その度に動画を止めて、返信して、また再生して、また止めて、返信して、また再生してと、ゆっくり鑑賞できないことがしばしば。特に、大好きなストリーマーのゲーム実況を見ている場合は決定的瞬間を見逃すこともあって、「どうにかならんのか」と思っていたので、キャスト機能は実に便利。

↑YouTubeを見ながらLINEも可能。なお、山田は生粋のiPad miniユーザー。スマホよりも大画面で映像や音楽を鑑賞しているものの、7.9インチと本機の10インチではやはり映像の充実度が違います。スマホユーザーならなおのこと、その恩恵を感じられるはず

 

SNSやLINEなどの通知もそう。我が編集部では、Google スプレッドシートで記事管理をしており、同時編集でエラーが発生しないよう、シート編集時にメッセンジャーで「シート記入宣言」をするのですが、その通知が動画のいい場面でくると、ちょびっとイラっとします(同時編集がスプレッドシートの最強機能だろう、というツッコミは置いておいて)。ですが、キャスト機能を利用しているときは「モニター付きワイヤレススピーカー」側には通知が表示されないので、動画に集中することができるというメリットもあります。映画やドラマなどをじっくり見たいけど、メールやメッセの返事もしたいという、ささやかながら重要な願望を叶えてくれます

 

【キャスト機能はこんな人にオススメ】

・家にいるときは常にスマホを触っていて片時も手放せない人
SNSのチェックやLINEでのやりとり、ネットでの調べものや通話など、常にスマホを使っている人にキャスト機能は最適といえるでしょう。

・スマホで映画やドラマなどを視聴している人
映画やドラマなどのコンテンツを視聴するなら、大画面&高音質が鉄則。スマホで見るよりも作品をじっくり楽しめます。

・家事などで手が離せないときに子どもに動画を見せている人
タッチ操作には対応していないので、お子さんが勝手に操作してしまうことがありません。スマホやタブレットよりも安心して動画を見せられます。

 

キャストだけじゃない! 拡張性にも注目!!

パナソニックの「モニター付きワイヤレススピーカー」のすごいところはキャスト機能だけではありません。こういったデバイスには珍しくHDMI入力端子も備えているので、外部機器をつないでサブディスプレイのように使うこともできるのです。Amazon「Echo Show」やGoogle「Nest Hub」にはHDMI端子がないので、こうした面でもデバイスとしての立ち位置が違うことがわかります。

↑背面にHDMI入力端子を装備

 

例えばPS4やNintendo Switchなどのゲーム機をつなげば自分だけのゲーム用モニターになりますし、ポータブルDVDプレーヤーなどをつなげばメディアプレーヤーとして活用できます。

↑テレビゲームをつないで遊べます

 

山田は、PS4でシューターゲームを遊ぶエンジョイゲーマーなのですが、自宅にはテレビがリビングに一台だけ。家族は妻と娘の3人家族。妻もまた海外ドラマラバーであり、娘は現代っ子としては珍しいテレビっ子。平日は生活時間帯が微妙にズレているので、テレビ争いは起こりませんが、休日はテレビの取り合い。そんなとき、「モニター付きワイヤレススピーカー」があれば家族の無用なケンカを最小限に抑えられます。

 

なお、パナソニック独自のネットワーク再生機能「お部屋ジャンプリンク」にも対応しており、ビエラやディーガで録画したテレビ番組を別の部屋で見たり、現在放送されている番組を転送して視聴したりすることも可能。

 

個人的に嬉しかったのは、色々接続できるデバイスを試していたら、nasneにもしっかり対応していた点。先日、出荷終了のニュースがバズったところを見ると持っている人も多いはず。DLNA的な拡張性もばっちりなので、一台あるだけでマルチな使い方ができる印象です。

↑「お部屋ジャンプリンク」で、レコーダーに録画したテレビ番組も再生可能

 

HDMI端子の話に戻りますが、「モニター付きワイヤレススピーカー」はYouTubeやNetflix、Hulu、DAZN、dTV、Paraviといった主要な動画アプリに対応していますが、アマゾンプライムビデオには対応していません。しかし、Fire TV StickをHDMI端子につなげばアマゾン系のサービスも利用することができるようになります(※3)。

※3:2019年7月時点で動作確認をしております。ただし今後のバージョン後の動作を保証するものではありません。

 

試しに背面のHDMI端子にFire TV Stickをつないでみたところ、まるでこのためにデザインされたかのようにピッタリ収まりました。そして、ちゃんと見れました。山田家では現在、マーベルのMCUのスピンオフドラマ「エージェント・オブ・シールド」のシーズン5にハマっているのですが、加入しているサブスクサービスでの配信はアマゾンプライムビデオのみ。大体、妻と娘がどんどん見てしまうので置いていかれていた山田は「モニター付きワイヤレススピーカー」を使って、追いかける日々が続いています。

↑Fire TV Stickを挿したところ

 

【HDMI端子があるからこんな人にオススメ】

・アンテナ配線のない部屋でもテレビ番組を見たい人
「お部屋ジャンプリンク」対応機があれば、家中どこでもテレビ番組が見られます。寝室用や子ども部屋用のセカンドテレビとしても最適。

・家族に気兼ねなくゆっくりゲームをしたい人
リビングのテレビが占領されていても、寝室や書斎などでゆっくりゲームをプレイすることができます。

 

これらの機能を支えるのは基本性能が高いから

ここまでキャスト機能と拡張性を中心に紹介してきましたが、「モニター付きワイヤレススピーカー」で忘れてはいけないのはその基本性能の高さ。映像面では一般的なスマホの約2倍となる10V型ディスプレイにより、大画面で様々なコンテンツを楽しめます。家族や友人など、複数人で動画を見るときにも便利ですね。

 

解像度は1024×600ドットとやや粗めですが、それほど気になりません。細かな文字もちゃんと読めますし、映像と音を本格的に楽しみたいという人は、プライベート・ビエラという選択肢があります。このあたりの性能・機能の住み分けがしっかりなされているのも、さすがパナソニック!という点でしょう。

 

そして、「モニター付きワイヤレススピーカー」を真の意味で支えるのが音質面。独自形状のディフューザーが音を360度に拡散してくれるので、部屋中どこにいても、どこに置いてもイイ音が楽しめます。また、ディスプレイ部の背面空間を活用したロング・バスレフポートが低音を増強してくれるので、このコンパクトなサイズから想像できないような迫力の低音を再生することができます。Bluetoothスピーカーとしてみても、非常に高いレベルの音質といえるでしょう。本体にはヘッドホン出力を備えているので、音を出さずに動画を見たいときも使うことができます。

 

最後に、ひとつ「おぉ」と思わず唸った機能を紹介。本モデル、音楽プレイヤーとして使った場合に、画面に下部にYouTubeの関連動画がレコメンドされるんです。

↑Apple Musicで音楽を聴いてみると、画面下部にYouTubeの関連動画が表示されました

これ、超嬉しい機能。好きなアーティストの曲を聴いたら、今度はMVが見たくなったり、それのライブ版を見たくなったり、それの「弾いてみた」を視聴したくなったりと、「聴く」と「見る」を行ったり来たりするのが個人的な視聴スタイルなので、レコメンドされるとついつい見てしまいます(※4)。

※4:Bluetooth機器やアプリによって、曲名情報や YouTube のおすすめ動画が表示されない場合や、 選択 ・決定の操作ができない場合があります

 

というわけで、音良し、拡張性よし、機能性よしと、三拍子揃った「モニター付きワイヤレススピーカー」。スマートディスプレイはスマートスピーカーの音声情報だけでは物足りない部分を補うためにディスプレイが付いている位置付けですが、「モニター付きワイヤレススピーカー」はディスプレイとスピーカーが映像・視聴体験を広げてくれるデバイスといえます。

 

そういう意味では、今回紹介したように山田のようなファミリー層にもピッタリですし、自宅にテレビがないという層にもピッタリの一台。一般的なノートPC程度の大きさなので、リビングテーブルに置いても、キッチンカウンターに置いても、ベッドサイドに置いても、デスクにも置いても、どこにも置いても邪魔にならないサイズです。すでに発売中で、一世帯に一台オススメしたい逸品といえるでしょう。

 

パナソニック
SC-VA1
実売価格3万円

 

【ギャラリー(本サイトからご覧いただけます)】