度付きのクリアレンズに交換してみた
Bose Framesは使ってみると様々な活用イメージがわいてくるアイテムです。ただ、一方では色つきレンズ仕様のサングラスなので、夜は視界が狭くなってしまったり、メガネとしての使い勝手は改善できるポイントが残されていると感じました。特に筆者はコンタクトレンズが苦手なので、度なしレンズのままではBose Framesの真価を100%発揮させることができません。
そこで今回、筆者はBose Framesに合う交換レンズを作ってもらうことができないか、自宅の側にある眼鏡店のJINS(ジンズ)に足を運んで相談してみました。すると意外にもあっさりと「大丈夫ですよ」という力強い返事が返ってきたため、その場ですぐに見積もりを取ってもらいました。
JINSオリジナルのプラスチック素材を使った軽量な非球面レンズなら、Bose Framesに合わせられる最も安価なものが5000円(税別)で制作できたので、すぐに購入しました。屈折率1.60の通常クリアレンズなら約1時間でレンズが完成しました。
購入時にはJINSからの注意事項として、メガネのフレームに対する傷や破損への責任は負えないことについて書かれた同意書にサインを求められました。もっともな事です。なおレンズの方は6か月間の保証対象となりました。オプションのカラーレンズやブルーライトカットレンズなどへの対応については、クリアレンズから追加料金を支払うと、保証対象期間中であれば交換もできるそうです。
Bose Framesに合わせて作成してもらったレンズなので、ボーズ純正のサングラスのレンズに比べるとやや装着しづらいところもありますが、何度か繰り返すとコツを覚えてうまく着脱ができるようになりました。レンズを頻繁に着脱することもなさそうなので、フレームの破損についてはそれほど心配する必要はなさそうです。ただ、万一の際にはボーズの側でも故障や動作不良のサポートを行っていないため、今回ご紹介したサードパーティーのレンズ交換を試される場合は自己責任でお願いいたします。
レンズを作った後はもう、筆者の場合はクリアレンズを着けっぱなしにしてBose Framesを活用しています。Bose Framesは普通のメガネにしか見えないため、音楽を再生しながらふらっとコンビニやカフェに入ってレジに並ぶときにも、イヤホンやヘッドホンのようにいったん外して、会話にしっかりと耳を傾けていることを相手にアピールする必要もありません。
ボーズの新サービス「Bose AR」とは何か
アプリのホームメニュー、左下にある“口ひげ”のようなデザインのアイコンをタップすると「Bose AR」と呼ばれる新しいサービスのポータルページが起動します。
Bose ARは2019年の5月にQuietComfrot 35-IIの限定カラー「ローズゴールド」が発売された頃にスタートしました。Bose ARに対応するデバイスと、ペアリングされたスマホのGPS情報を活用して、周辺にあるランドマークの関連情報を音で知らせたり、またはデバイスに内蔵されているセンサーで検知したユーザーの頭の向きに音の定位を合わせて、リアルな没入感が楽しめるオーディオコンテンツが、このポータルページにずらりと揃う「予定」です。予定と念を押した理由は、まだ日本語対応のローカライゼーションができていないから。Bose ARの真価を判断できるようになるまではもう少し時間がかかりそうです。
ただ、だからといってBose ARのプラットフォームに依存しなくても、Bose Framesによる音を活用したAR体験の斬新さを満喫できるアプリは他にもあります。環境が整うまでは、そういったアプリと組み合わせて活用しましょう。
仕様スタイルは一風変わっているデバイスですが、馴染んでくるとメガネ型のポータブルオーディオが今後ひとつのカテゴリーとして定着しそうな期待感もわいてきます。ぜひ多くの方々に一度試してみることをおすすめしたいと思います。
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