AV
2019/12/19 19:15

定番ブランドから中華メーカーまで「ポタフェス2019冬」で気になる製品を聴きまくり!

ランニング向け完全ワイヤレスGLIDiC「Sound Air SPT-7000」

GLIDiCブランドで登場するのが「走る人のためのワイヤレスイヤホン」をコンセプトに開発された「SPT-7000」です。来年の1月17日に1万5400円(税込)で発売予定とのこと。独自形状のフィン付きイヤーチップにより、耳を塞がずに外音が聞ける「Runーfit形状」を実現。これによって、ジョギング時の足音が耳に響かないという効果もあるそうです。

↑「Sound Air SPT-7000」はフィン付きイヤーチップを装着したまま充電ケースに収納できます

 

操作はタッチセンサーでおこない、汗にも強いIPX5の防滴性能、連続再生時間は8時間で、10分充電で1.5時間再生できるクイックチャージに対応します。その音はBGM的な低音と高音がフェードアウトしたようなカマボコ型の特性に聞こえ、周囲の音がハッキリ聞こえるため、会話も楽にできました。また首を左右に振っても全く動かないイヤーチップの性能にも安心感を覚えました。

↑オタマジャクシのようなイヤーチップが耳を塞がずにながら聞きを実現します

 

ADVANCEDから3Dプリンタを使った完全ワイヤレス「M5-TWS」

ADVANCEDからは5万人以上の耳型データを基に設計した複雑な形状のイヤーピースを3Dプリンタによって実現。コンパクトサイズとフィッティングの良さを両立しました。ダイナミック型のシングルドライバーで振動板はPHPCと呼ばれる積層カーボンで作られています。耳への装着感はカスタムイヤモニに近く耳のどこにも当たらずにスッと収まりました。連続再生時間は9時間と長く充電用ケースを使えば最長32時間再生が可能。操作はタッチコントロールを採用。実勢価格約2万2500円(税別)になります。

↑完全ワイヤレスで世界初の3Dプリンティングで作られた筐体の「M5-TWS」

 

↑複雑な形状でIPX5の防滴性能があり耐汗性にも優れています

 

人気のfinal「A8000」と「D8000 Pro Edition」も聴けました!

11時の開場と同時に試聴待ちの列ができてしまうfinal。常に行列ができているためなかなか試聴できませんが、今回は閉場ギリギリを狙って、12月13日に発売ホヤホヤの「A8000」を聴きました。開発期間5年というズシリと重いステンレス削り出しのボディにベリリウム振動板を採用したダイナミック型ドライバーを搭載しています。ベリリウムはコーティングではなく振動板の素材そのものがベリリウムなので、「Truly Beryllium Dynamic Driver」と名付けられています。このドライバーは非常に敏感なためハウジングは4分割された複雑な構造になっています。価格は19万8000円(税込)のハイエンドモデルです。

↑ステンレス合金を削り出すという手間の掛かる方法で作られた「A8000」

 

Astell&Kern「SP1000」にバランス接続で聴いてみると、高域から低域までハイスピードでレスポンスのいい音、切れ味が鋭く、見晴らしのいい空間が感じられました。特に低域の解像度が高く音がモヤモヤしません。逆に女性ボーカルのエッジはカッチリしてやや硬質です。

 

コンセプトはトランスペアレントな音ということなので、同じコンセプトを持った「D8000 Pro Edition」も試聴しました。こちらもハイエンドモデルのヘッドホンで、AVライターの野村ケンジさんも音の良さに惚れ込んで購入してしまったという名機です。確かにフォーカスのピシッと合った音で曖昧さがありません。私には息苦しく感じられ、プロではない「D8000」の方が耳に優しいと思いました。まあ音場感からしても、私は「D8000」派です。

↑「D8000 Pro Edition」のハウジングはアルミマグネシウム合金でこれもクールです

 

finalブースには、小岩井ことりさんがダミーヘッドマイクを使ってバイノーラル録音の「OYASUMIRY」も用意されていました。こっこちゃんが最終的な音決めに使ったという「E500」を使って聴くと、彼女のささやきが頭の後ろから聞こえたり、リンゴをかじる音が入っていたりして、これで眠りに誘われるかどうかは保証しかねますが、バイノーラルの立体音響は堪能できます。

↑小岩井ことりさんのミニアルバム「OYASUMIRY」に癒されました

 

次回は、DAP、DAC、ヘッドホンアンプ編をお届けします。

 

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