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2019/9/10 20:10

テクニクス初のイヤホンが国内最速展示! 例年にも増して盛り上がった「ポタフェス大阪」会場レポート

国内最大級のイヤホン&ヘッドホンの体感イベント「ポタフェス AUTUMN/WINTER TOUR2019 大阪・梅田」(ポタフェス大阪)が9月7日(土)に大阪・梅田で開催されました。会場となった「梅田センタービル」には、オープン前から長蛇の列が作られるなど、多くの来場者でにぎわっていました。今回は会場で見つけた気になる製品や注目ブースをレポートします。

↑会場となった梅田センタービルのクリスタルホール

 

↑開場前から長蛇の列

 

テクニクス初のイヤホン「EAH-TZ700」が国内最速披露

まず、今回のポタフェス大阪で最も注目を集めていたのが、パナソニックブースに構えたテクニクス。前々日の5日に、ドイツで開催中の国際的なエレクトロニクス展「IFA」で発表されたばかりのハイレゾ対応イヤホン「EAH-TZ700」を、国内最速で電撃展示したのです。事前に告知情報等もなかったため、会場を訪れたオーディオファンを驚かせていました。

↑パナソニック・テクニクスブース

 

↑電撃展示された同ブランド初のイヤホン「EAH-TZ700」

 

このEAH-TZ700は、同ブランド初となるイヤホンで、超薄型アルミニウム振動板を採用したシングル・ダイナミック型ドライバーを採用。ハイレゾ音源も再生可能な100kHzの超高域まで対応しています。また、MMCXコネクタを備えており、リケーブルも可能。欧州では1199ユーロで販売されるということで、日本で発売されるなら15万円前後くらいになると予想されます。

↑コンパクトな筐体

 

さっそく試聴させて頂いたところ、一聴してわかるのは微細な音の輪郭までしっかり描く解像感の高さ。かといって、モニター的なサウンドではなく、伸びやかな高域と芯のある低域のバランスが絶妙に調整されており、音楽の躍動感などもしっかり伝えてくれます。今後の続報が楽しみな製品です。

 

オンキヨーパイオニアは多彩なラインナップを参考出品

続いての注目ブースは、大量の新製品を参考展示した「オンキヨーパイオニア」ブース。同社では、フィリップスやクリプシュといったブランドの取り扱いも開始することを発表しており、2ブランドの新製品も合わせて出展していました。

↑オンキヨーパイオニアのブース

 

パイオニアブランドからは、4つのワイヤレスオーディオが登場。スポーティーな完全ワイヤレスイヤホン「E9」、コンパクトなサイズ感にこだわった完全ワイヤレスイヤホン「C5」、ノイズキャンセリング機能を備えたワイヤレスヘッドホン「S6」と、すでに発売中のワイヤレスヘッドホン「S3」は、いずれもカラフルなカラーバリエーションを用意。

↑パイオニアブランドの新製品

 

特に注目なのは、スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「E9」。こちらは、屋外でのジョギングなどにも安心な低遮音性のイヤーピースが付属しており、ケース内の突起部分に挿しておけば、通常のイヤーピースと手軽に交換して使うことができます。通勤・通学時はノーマルタイプ、スポーツの時は低遮音タイプ、というようにイヤーピースを使い分けられます。

↑スポーツ向けのE9。ケース内に交換用のイヤーピースをセットしておけば、手軽に交換して使い分けることができます

 

また、運動時に耳からイヤホンが外れて落としてしまわないように、両耳のイヤホンをつなぐケーブルも同梱。イヤホンの紛失が怖い方でも安心して装着できます。

↑イヤホンをつなぐケーブルを同梱。万が一の際の紛失を防ぎます

 

オンキヨーブランドは、開発中のカスタムIEM(インイヤーモニター)3モデルを参考出展。フルレンジ1ドライバー、2way 2ドライバー、2way 3ドライバーというように、それぞれBAドライバーの数や構成が異なっており、個々に違った個性を持っています。

↑カスタムIEM 3モデルの概要

 

それぞれ試聴させてもらったところ、フルレンジ1ドライバーモデルはクセのない素直なサウンド、2way 2ドライバーモデルはハツラツとした元気なサウンド、2way 3ドライバーモデルは重低音と中高域の解像感を両立させた多ドライバーらしい音の重なりを感じるサウンド、という印象。個人的には2way 2ドライバーの元気な音が好みでした。

↑シングルドライバーモデル

 

いずれもまだ音の調整を行っている段階で、年内発売を目標にしているとのこと。同社が秋葉原に構えるショールーム「ONKYO BASE」や、カスタムIEMを扱うショップなどで販売される予定です。

 

このほか、フィリップスやクリプシュの完全ワイヤレスイヤホンも展示されていました。

↑フィリップスブランドの「SHB2505」。カラフルなカラバリが特徴

 

↑クリプシュブランドの「T5 True Wireless」はメタリックなケースなど高い質感が特徴。10月初旬発売予定で価格は2万5000円前後(税抜)

 

2つのフラッグシップ試作機で注目を集めたS’NEXT

S’NEXTブースには、finalやMEZEなど4ブランドの製品を展示。特に人気となっていたのは、DITAブランドのイヤホン「Dream XLS」と、Questyleのオーディオプレーヤ「QPM」の2モデルです。

↑Questyle「QPM」の試作機が試聴できました

 

Dream XLSは、フラッグシップ機「Dream」の新モデル。まだ試作段階ではありますが、新ドライバーや新機構を採用し、サウンドを一新。チタン製のハウジングに、サファイアガラスのフェイスプレートを備えたデザインは、重厚な雰囲気を漂わせています。製品名のXLSは、エクストララージサウンドステージを意味し、イヤホンを超えた広い音場感を実現しているとのこと。価格は20万円台後半くらいを想定しているそうです。

↑DITA Dream XLS

 

QuestyleのQPMは、現行機種の「QP2R」のフルディスクリート純A級動作のアンプ部を強化し、アウトプットパワーが150%アップ、SN比が2.5倍に向上しています。さらに、新たに4.4mmバランス端子を搭載しており、対応するイヤホンやヘッドホンと組み合わせることで、フルバランスならではのクロストークを抑えたサウンドを楽しむことができます。価格は20数万円くらいになりそうです。

↑QPM試作機

 

↑4.4mmバランス端子を新たに搭載

 

↑このほかfinalブランドのイヤホンなども多数展示。Makeシリーズの小岩井ことりさんチューニングモデルも用意されていました

 

【ギャラリー(GetNavi webでご覧いただけます)】

 

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