4K非対応のプレイヤーで再生できるように変換ダビングしてみる
記録メディア(BD)にダビングにするところまではかなりいい感じですが、書き出したディスクをほかのプレイヤーで再生できないと、将来的にはあまり意味がないといえるでしょう。
BD-RE/BD-Rにダビングした4K画質の番組は、他社のプレイヤー・レコーダーでの再生が保証されておらず、現状は「機種によって再生できる場合がある」という扱いのようです。そのうえで、パナソニックでは「4K DRモードのダビング方式」という設定が2種類用意されており、この方式を切り替えると他社のプレイヤーで再生できる場合があるとしています。
今回、4K放送対応のBDレコーダーを複数台用意することはできなかったため、「他の機種でも4K録画ディスクが再生できるのか?」については検証していません。ただし「DMR-4W200」では、4K画質で録画した番組を従来のハイビジョン画質に(画質を落として)変換する機能があり、4K非対応プレイヤーでも再生できる形式での書き出しができます。そこで今回は、下記の3パターンでディスクを作り、再生の検証をしてみました。
(A)4Kの番組のみを記録したディスク
(B)4K番組、ハイビジョン番組を混在させたディスク
(C)4K→ハイビジョンに変換した番組のみを記録したディスク
これらのディスクを、手もとにある3種類の製品で再生した結果は下記のとおりです。
■「少し世代が古いディーガ」(2017年モデル)で再生した場合
(A)すべて再生NG(番組情報のみ表示OK)
(B)ハイビジョン番組のみ再生OK(番組情報は表示OK)
(C)すべて再生OK(番組情報は表示OK)
■「プレイステーション4 Pro」(2017年モデル)で再生した場合
(A)すべて再生NG(番組情報のみ表示OK)
(B)ハイビジョン番組のみ再生OK(番組情報は表示OK)
(C)すべて再生OK(番組情報は表示OK)
■「他社レコーダー」(ソニーの2013年モデル)で再生した場合
(A)すべて再生NG(番組情報も表示NG)
(B)ハイビジョン番組のみ再生OK(4K番組は番組情報も表示NG)
(C)すべて再生OK(番組情報は表示NG)
4Kの録画番組は、「4K」や「HDR」という新しい記号が番組名に入ったことが原因なのか、古い機種だと番組情報が全く表示されないようです。その点を除けば「最悪、ハイビジョン画質に変換すれば古めの機種でも再生できる」ということはわかりました。
想像以上に自由度が高かった4K録画&ダビング
4K放送がHDDに録画できる(後から観るために一時保存できる)のは当たり前、でもディスクに書き出すのは(特に容量の問題から)難しいのでは……と思っていました。しかし実際の4K放送とレコーダーでは、その想像よりもだいぶ気軽で、長時間モードで録ったり、画質を変換したりといったことがわりと自由にできました。「いままでのBS放送とだいたい同じように録って残せる」って実はすごいことなのでは……?
記録用BDメディアは今回紹介した25GB、50GBのほかに、100GB~最大128GBのものも発売されています。1枚あたりの単価が高めなので気軽には使えないですが、「4K放送をどうしても高画質のまま1枚に収めておきたい」という場合などに選択肢があるのはいいですよね。
余談ですが、今回検証したレコーダーに続く新製品「DMR-4X1000」「DMR-4X600」が今春にパナソニックから発売されるそうです。こちらは、「チャンネル録画」対応のいわゆる全自動モデルで、かつ新4K放送のチャンネル録画(1チャンネル×13日分)に対応。オリンピック前に全録レコーダーも検討していたという人はこちらもチェックしてみてください。
→業界初! 4K放送も全自動録画できるパナソニックの全自動ディーガ「DMR-4X1000」
また、新機種の登場にともない、今回試した「DMR-4W200」にも、4K長時間録画モードに4.5倍~8倍のさらに長時間録れるモードがアップデートにより搭載されるそう。HDDを節約したい方にはうれしい機能追加ですね。
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