2本目:現役の傑作レンズ「AI Nikkor 50mm F1.8S」 1980年にリトルNikonのキャッチフレーズで発売された「Nikon EM」の標準レンズとして設計されたのが、50mmのパンケーキレンズ「AI Nikkor 50mm F1.8S」。従来からあった50mmF2よりも薄くて明るいという画期的なレンズでした。
ガウスタイプと呼ばれる光学設計で、収差や歪みが少なく、開放では柔らかい描写と周辺光量落ちなどが得られます。何とこのレンズは現在もコーティングなどを変更して「AI AF NIKKOR 50mm F1.8D」(2万7500円)として販売されています。焦点距離は50mmなので、やや望遠レンズと考えればいいでしょう。最短撮影距離は45cm、フィルター径は52mm、重さ175gと小型軽量です。
↑マウントアダプタを付けてもコンパクトにまとまるスリムなレンズ
【作例】
↑発色、解像力、描写、ボケは現代にも通用する実力派
↑最短撮影距離は45cmでF1.8のボケが美しい
↑絞り開放でもピントはシャープでポスターの小さな文字も読めた
↑絞り込めば遠景までしっかりピントが合ってくれる
次回は20mmF2.8、85mmF2、SIGMA 24〜105mmF4が登場します。
【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】
↑マウントアダプタがあればNikonのレンズをFUJIFILM「X-E3」に装着できる ↑マウントアダプタに焦点距離を補正するためのレンズを内蔵 ↑左がカニ爪のある初代レンズ。右が穴の開いた爪を持つAi-Sレンズ ↑さらに進化すると爪が省略されます。最後は右のように絞りリングがないレンズも登場 ↑絞りリングのないレンズではマウントアダプタの銀色のAperture(絞り)リングを回す ↑白円環が絞り開放、白丸が絞り込みを意味する ↑鏡胴はシルバー、リングはブラックという正統派のオールドレンズ ↑「Lens Turbo II N/G-FX」を使ってX-E3に装着すると約38mm相当 ↑他のマウントアダプタを使うと約52mm相当と画角が狭くなる ↑絞り開放ではピントの合う範囲が狭く、前後がボケて遠近感が出る ↑最短撮影距離は30cmで、絞り開放ではコントラストが低下して柔らかい描写になる ↑暗い所での階調性も高く、明るい提灯のハイライトも飛ばずにキチンと写った ↑絞り開放では周辺光量落ちが見られオールドレンズの味わいが楽しめる ↑マウントアダプタを付けてもコンパクトにまとまるスリムなレンズ ↑発色、解像力、描写、ボケは現代にも通用する実力派 ↑最短撮影距離は45cmでF1.8のボケが美しい ↑絞り開放でもピントはシャープでポスターの小さな文字も読めた ↑絞り込めば遠景までしっかりピントが合ってくれる
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