定額制のストリーミングサービスなどで盛り上がるオーディオ市場ですが、ストリーミングだけでなく「ハイレゾ」市場の成長も目覚ましいです。特に、ソニーのウォークマンは、ここ1~2年で拡大したハイレゾオーディオ市場の主役。2万円台から購入できるAシリーズが人気で、ハイレゾを一般ユーザーにも身近なものにしました。
今回は、ハイレゾウォークマンのAシリーズから、上位機の技術を受け継いで高音質を手に入れた入門機NW-A16をご紹介します。
音質の高さが評価されて市場シェアは98%以上!
ソニー ウォークマン NW-A16
実売価格2万5880円
ハイレゾ再生に対応するコンパクトな携帯プレーヤー。クリアでパワフルな音を実現するフルデジタルアンプ「S-Master HX」や、圧縮音源を高音質化する「DSEE HX」を搭載しています。ハイレゾビギナーを中心にヒットが継続中!
ハイレゾ対応プレーヤーとして世界最小・最軽量。ハイレゾには興味があったものの手を出しにくかったユーザーに強く訴求しました。
↑コンデンサーをはじめ、上位機と同じパーツを採用。2万円台の価格を超える上質なサウンドは、オーディオファンの心をつかみました
ウォークマン NW-A16の3つのスゴさ
スゴさ1つ目 シェア98.2%!
ハイレゾ対応の携帯オーディオプレーヤー市場は、ウォークマンシリーズがシェア98.2%でほぼ独占状態。携帯プレーヤー全体でも半数以上を占め、iPodを完全に突き放しました。
スゴさ2つ目 ハイレゾユーザー約70%!
購入者のうち「ハイレゾリスニングを目的」とする人が約70%。ハイレゾへの関心が高まるなか、「ハイレゾ=ウォークマン」のイメージをユーザーに植え付けた結果といえます。
スゴさ3つ目 質量約66g!
ハイレゾ対応の再生機としては世界最小・最軽量を実現。高音質なオーディオは大きくて重いというセオリーを覆し、手軽さをアピールしたこともヒットの要因に。
ヒットの要因について、ソニーマーケティング・宇津智行さんは次のように分析しています。
「製品の価値をユーザーに理解していただくには、実際に音を聴いてもらうことが最重要と考え、全国の家電量販店に試聴スペースを設置しました。購入者の半数以上が店頭で試聴を体験した方で、これは音質を評価していただいた結果だと受け止めています。また、購入者の約70%が『ハイレゾリスニングを目的』としていたというデータにも注目。ハイレゾへの関心が高まった絶好のタイミングで発売したことで、多くの方に支持していただけました」
SPEC
●対応フォーマット:リニアPCM最大192kHz/24bit
●内蔵メモリ:32GB(microSDで最大160GBまで増設可能/内蔵64GBのNWA17もあり)
●連続再生:約30時間
●サイズ/質量:約W44.4×H109.1×D9.1mm/約66g