今回ご紹介するキヤノンEOS 7D Mark IIは、「カメラグランプリ2015」で、2つの賞を受賞した逸品。ヒット最大の要因は同機の完成度の高さにあります。そもそも一眼レフのメリットは、光学ファインダーやシャッターフィーリングなど“撮れている”感覚が直観的にわかる点。7D Mark IIはそれがしっかりとわかるほど作りこまれており、集大成的ともいうべきモデルです。特に、AFの性能が抜群で、並みのカメラでは撮影が難しいサッカーのような大人数が行き交うスポーツでも、被写体を見失うことなく追従。連写した写真の50%以上はしっかりピントが合う印象で、“瞬間”を捉えられます。
2つのカメラグランプリを受賞!
キヤノン
EOS 7D Mark II
実売価格19万8500円(ボディ)
同社のAPS-Cセンサー搭載機のフラッグシップモデル。最高で秒間約10コマの高速連写が可能で、モータースポーツや野鳥の撮影などにも対応します。画面のほぼ全域をカバーする、65個のAF測距点も実現。
新開発「オールクロスAFセンサー」は、高速連写中もしっかり追従。プロ機並みにピントを合わせ続けられると高い評判を呼んでいます。
「カメラグランプリ2015」にて、“大賞”と“あなたが選ぶベストカメラ賞”をW受賞。ファン投票で2位の倍以上の得票数でした。
EOS 7D Mark IIの3つのスゴさ
スゴさ1つ目:爆発的な人気で予約数2万台!
商品発表と同時に、バッテリーグリップキャンペーンの予約を開始。当初は1万台限定の予定でしたが、爆発的な予約により倍の2万台へと変更されました。現在もロングセラーを記録しています。
スゴさ2つ目:開発期間5年!
EOS 7D Mark IIは、先代から、5年の開発期間を経て発売。本来3年程度でリリースするはずが、最新の機能や装備を追い求めた結果、5年の月日が流れていたといいます。
スゴさ3つ目:7種のカタログ!
EOS 7D Mark IIは7種のカタログを製作し、大規模なPR活動を決行。“鉄道”“野鳥”など、既存のユーザー層とは異なるジャンルに特化し、大胆なカタログが作られました。
カメラグランプリ2015にて、2つの賞を受賞したEOS 7D Mark II。これまでキヤノンが縁遠かったというファン投票で賞に選ばれたことを、キヤノンマーケティングの小林 元さんはこう振り返っています。
「単なる7Dからのマイナーアップでは、お客様に許されないだろうという思いがありました。“何でも撮れるカメラ”ではなく、とにかく“動きモノを捉える”ことに磨きをかけ続けた結果、ユーザーに選んでいただいて感激しています。『カメラグランプリ』のファン投票は、2位にWスコアという予想以上の反響でした」
SPEC
●撮影素子:約2020万画素APS-C
●マウント:キヤノンEFマウント
●感度:ISO100-16000
●液晶モニター:3.0型・約104万ドット
●連写性能:最高約10コマ/秒
●サイズ/質量(ボディ):約W148.6×H112.4×D78.2mm/約910g