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2016/10/1 22:33

ソニー「ガラス管スピーカー」はただの「デザイン家電」だったのか? 改めて感じたことを10個のシーンで再現してみた

ソニーさんのショールームに招待されたときのこと。先方からとあるアイテムを紹介されました。それが、今年の2月に発売された「グラスサウンドスピーカー LSPX-S1」(下写真)です。初見ではオシャレなランプに見えますが、実はこちら、ガラス管がトゥイーター(高域用スピーカー)の役割を果たすれっきとしたスピーカーなんです。

↑↑ソニー「グラスサウンドスピーカー LSPX-S1」(7万3880 円 ※ソニーストア価格・税抜)
↑ソニー「グラスサウンドスピーカー LSPX-S1」(7万3880 円 ※ソニーストア価格・税抜 ※16年9月現在)。低域を再生するパッシブラジエーターや高域を再生する有機ガラス管型トゥイーター、中域を再生する小型50mmウーファーの3点を組み合わせて独自の音響構造を採用しています

 

実際に使って感じた良さを伝えるには?

「デザイン先行でスピーカー機能はおまけなんでしょ?」と誤解される方もいるかもしれませんが、実際に音を聞いてみれば、間違いなくそれが本物だとわかるはず。ジャズナンバーを歌う女性ボーカルの声を聞けば、口を開くときの唇の音や息遣いまでもが聞こえ、アコースティックギターの演奏を聴けば、弦を爪弾く感触が耳を叩くように伝わってきます。しかも、音が360°に広がって、2台で使えばステレオ再生も可能。これはスゴイ(スゴイ欲しい)……。筆者が食いついたところ、なんとソニーさんから貸し出してもらえることに!

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これを筆者が夏休みで使い倒してみたとところ、改めていいモノだと感じました。「食卓が温かな印象になる」「小さな音量でもしっかり聞こえる」「スピーカーのような圧迫感がない」「本体の素材が良い」……などなど、数多く気に入った点が見つかりました。当初、本機は通常のレビュー記事で紹介しようと考えていましたが、良い点が多かったので、通常記事では伝えきるのは難しいかも……。

 

思案の結果、「どこがいいか」より「どんなシーンに合うか」を示すほうが読者にわかりやすいのでは、との結論に。というわけで、以下では「グラスサウンドスピーカーがハマるシーン」というテーマで、本機が力を発揮する10個のシチュエーションをイラスト入りで紹介。GetNavi的な機能紹介も加えながら、製品の特徴をひもといていきます。

 

その1 ダイニングで使う

いつものダイニングがライブレストランに早変わり!

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有機ガラス管の端面を加振する独自のスピーカー駆動技術により、人の細かな息遣いや楽器の質感もしっかりと描写。女性ボーカルの伸びやかな声を肴に赤ワインを傾ければ、いつものダイニングがライブレストランに。

 

その2 寝室で使う

温かな光が就寝前のリラックスタイムを充実させる

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青みがかった昼光色の光は脳を覚醒させるため、就寝前に浴びるのは避けたいところ。その点、LSPX-S1の光は、やや赤みを帯びた温かな光。リラックスを促してくれるので、就寝前の寝室で使えば、穏やかな眠りが期待できそう。

 

その3 バルコニーで使う

夕暮れのバルコニーで使えば2人の雰囲気もムーディに!

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リチウムイオン充電池を内蔵し、約2時間の充電で約4時間のリスニングが可能。ワイヤレスで持ち運べるため、電源のないバルコニーやテラスのような半屋外でも使用できます。焚き火を思わせる光のもと、夕暮れ時にジャジーな音楽を流したとしたら、見つめあう2人の雰囲気がより高まるでしょう。

※防水・防じん対応ではありません

 

その4 書斎で使う

亡くなったアーティストの曲に聞き入るオトナな時間を演出

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本機はスピーカーの存在を感じさせない、空間に溶け込むたたずまいが魅力。高音質デジタルアンプ技術のS-Master、圧縮音源の高音域補完技術のDSEEの搭載などの高音質技術の効果もあって、音楽世界へのより深い没入をサポートします。たとえば、追悼の意を込めて、亡くなった偉大なアーティストの曲にひとり静かに聞き入る。そんなオトナな時間を堪能するときに使いたいですね。

 

その5 深夜のワンルームで使う

一人寂しい夜も心に沁み入る曲で心を浄化

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入力信号のレベルに応じてサウンドのバランスを最適化する「サウンドオプティマイザー」により、小音量でも豊かな音場効果を再現します。たとえば失恋で傷ついた一人寂しい夜、大音量でのリスニングが難しい場合でも、澄んだ音色が心を浄化してくれるはず。

 

その6 リビングで使う

夫婦で過去を振り返る素敵な時間のために

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2人の特別な記憶をたどる際にも、本機の高音質と柔らかい光が役立ちます。たとえば、山あり、谷ありの人生をともに過ごしてきた老夫婦が、結婚式で流した曲を流して過去を振り返る。そんな素敵な時間のお供にも、本機はぴったりなのでは。

 

その7 5~6人の家族の食卓で使う

優しい灯りが食卓を照らし家族全員に向けて音が広がる

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包み込むような温かい光を放つフィラメント型LEDを採用。ロウソクのようにふわっとした灯りが食卓を照らします。また、本体を中心に360°均一に音が広がっていくので、5~6人で食卓を囲むクリスマスパーティ、誕生日パーティにも使えそう。

 

その8 10人程度のハウスパーティで使う

離れた場所にも音が届くから全員が盛り上がれる!

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有機ガラス全体が円筒状の音源となり、全方位に音が広がります。離れた場所でも音の減衰が少なく、部屋の全員で音楽を楽しめるので、10人程度のハウスパーティでも盛り上がりそうです。

 

その9 2台を用意しステレオで使う

2つ合わせて使えば別次元の体験が待っている!

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本機を2つ使用すれば、ステレオ再生も可能に。本体を中心に360°音が広がっていく特性と相まって、まるで目の前にオーケストラがいるかのような、迫力のある演奏が味わえるはず。

 

その10 プレゼントとして贈る

大切な人に贈れば「何コレ? スゴイ!」は間違いなし

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無垢のアルミ素材を削り出した高剛性アルミニウム筐体ボディに、ペールゴールドのアルマイトを施した上質なデザイン。また、テーブルに置いたときや手に持ったときの感触に配慮し、底面はやわらかなブラウンの特殊な人工レザーでくるんでいます。その外観ひとつとっても、インパクトは大。友人の結婚祝いや息子の就職祝い、父親の退職記念などでプレゼントとして贈ったら「何コレ? スゴイ!」と喜ばれることでしょう。

 

高音質技術をはじめ、ソニーならではの技術に裏打ちされた本機。実際に使ってその細部の実力を見るにつけ、ただのデザイン家電と位置づけるのは間違いだと感じました。7万円超と気軽に買える価格ではないですが、いつか必ず手に入れたい……そう思わずにはいられないアイテムです。

 

【SPEC】

実用最大出力:13W (ウーファーのみ)

電池持続時間(Bluetooth接続時):約4時間

Bluetooth見通し距離:約10m

周波数帯域:60Hz4万Hz

電源:リチウムイオンバッテリー、AC電源

入力端子:ステレオミニジャック(オーディオ入力端子)

対応コーデック:SBC、AAC、aptX、LDAC

サイズ/質量:約Φ82×H303mm/約920g (充電池を含む)

 

グラスサウンドスピーカー LSPX-S1の詳細はコチラ

 

イラスト/マガポン