2016年、各メーカーの最新技術が投入されたハイスペック一眼が多数登場しました。今回はそのなかからプロカメラマンやカメラ誌編集者が特に注目する3機種をピックアップしてご紹介。各社が目指す画作りや機能の注力点にも注目です。
3位
最高約60コマ/秒の超高速連写と高い信頼性の小型ボディが魅力!
オリンパス
OM-D E-M1 MarkⅡ
実売価格23万5430円(ボディ)
最高18コマ/秒のAF/AE追従連写&最高60コマ/秒のAF/AE固定連写を備え、像面位相差AFとコントラストAF併用による高速かつ正確なAFに対応。映画制作に使える「デジタルシネマ規格」準拠の4K/24p動画の撮影も可能です。
【ココがすごい!】
AFの高速化を支えるセンサーとエンジン
センサーの転送速度は従来比の約3倍、画像処理エンジンTruePic Ⅷの処理速度は従来比約3.5倍にアップ。高速な新AFシステムを支えています。
【選者の声】
「ミラーレスは動きモノに弱い。その概念を忘れさせることに近づいた、高レスポンスの一台です」(プロカメラマン・吉村 永さん)
「前モデルに比べ、多くの部分がしっかり進化した印象。AFと連写のパフォーマンスが非常に高いです(カメラ評論家・北村智史さん)
【SPEC】
●センサーサイズ:4/3型 ●有効画素数:約2037万画素 ●最高感度:ISO25600 ●液晶:3型/約104万ドット ●サイズ/質量:W134.1×H90.9×D68.9㎜/約574g(CIPA基準)
2位
フルサイズ&3040万画素で高感度に強い高画質モデル
キヤノン
EOS 5D MarkⅣ
実売価格41万2750円(ボディ)
約3040万画素のフルサイズ機。高感度撮影に強く、常用ISO32000でも十分高画質です。61点のAF測距点を持ち、最高約7コマ/秒の連写が可能なため、よほど素速い被写体でなければ動きモノ撮影にも十分対応。
【ココがすごい!】
AF追従でのリアルタイムライブビュー撮影が可能
像面位相差AF「デュアルピクセル CMOS AF」採用でAFが素速いです。動体にピントを合わせながら連続撮影ができるサーボAFにも対応。
【選者の声】
「高感度でも画像がきれい。ライブビュー機能やタッチパネル採用など、使い勝手が一気に向上しました」(プロカメラマン・萩原和幸さん)
「派手なスペックはありませんが、風景からスナップ、乗り物、ちょっとしたスポーツまでこなせます」(「CARA」編集部・畠野之裕さん)
【SPEC】
●センサーサイズ:フルサイズ ●有効画素数:約3040万画素 ●最高感度:ISO102400 ●液晶:3.2型ワイド/約162万ドット ●サイズ/質量:W150.7×H116.4×D75.9㎜/約890g(CIPA基準)
1位
ファインダーでの約10コマ/秒連写で動きモノも確実に撮れる!
ニコン
D500
実売価格24万3130円(ボディ)
同社APS-Cサイズの旗艦モデル。153点のAF測距点が画面のほぼ全域をカバーするほか、最高約10コマ/秒の連写に対応し、プロ機のD5に迫るスペックです。小型・軽量でハンドリングの良さも抜群。
【ココがすごい!】
動画でも一眼レフ写真ばりのボケ描写
DXフォーマットセンサーにより、動画も一眼レフで撮った写真のようなボケ描写。4K/30p動画にも対応し、立体感のある映像に。
【選者の声】
「マグネシウム合金による高剛性ボディが魅力。防滴・防塵仕様で、細部の作り込みも良いです」(プロカメラマン・吉森信哉さん)
「動体に食いつき続ける高精度AF&10コマ/秒の高速連写! 動きモノ撮影に最上の一眼レフです」(「CARA」編集長・菅原隆治さん)
【SPEC】
●センサーサイズ:APS-C ●有効画素数:約2088万画素 ●最高感度:ISO51200 ●液晶:3.2型/約236万ドット●サイズ/質量:約W147×H115×D81㎜/約860g(CIPA基準)