先日、ある雑誌の編集者と一緒に某フルーツパーラーで高級フルーツを味わいました。
それはそれは、至福のひとときでした。
リンゴ、バナナ、キウイ、メロン……。 近所のスーパーの果物とは比べ物にならないほど、舌触りといい、新鮮さといい、最高でした。このお店に住み着きたいと思いました。
フルーツは実はヘルシーではない?
同じ甘いものでも、チョコレートやクッキーなどのお菓子と比べたら、フルーツはヘルシーで健康的なイメージがあります。ダイエットのために、お菓子の代わりにフルーツを積極的に摂っている人もいます。
そんな人たちが身近にいるので、『フルーツをやめれば、健康になる』(栗原毅・著/学研プラス ・刊)というタイトルを見て、驚きました。著者は35年にもわたって大学病院やクリニックで勤務してきた医師で、専門的な立場から、「フルーツを食べすぎるとかえって肥満になる」と警鐘を鳴らしています。
健康にいいというイメージが先行してしまっていますが、食べすぎは肥満に通じ、脂肪肝の原因にもなり、将来、動脈硬化や糖尿病を併発することになります。
(『フルーツをやめれば、健康になる』より引用)
フルーツに含まれる果糖が問題!
なぜフルーツがNGなのでしょうか? 誰もが、肉のような脂肪が多くて高カロリーの食品を摂るよりもよっぽどいいじゃん、と思うことでしょう。
確かに果物は低カロリーであることは間違いありません。しかし、含まれる果糖という成分が大きな問題なのだそうです。
果物の果糖は速やかに吸収されて、中性脂肪に姿を変えます。
(『フルーツをやめれば、健康になる』より引用)
なんと、果物に含まれる果糖は分解されることがなく、そのまま身体に取り込まれてしまうのです。そのため、毎日、フルーツを味わう習慣には注意が必要といえます。確実に肥満の原因になってしまうからです。
甘くてついつい食べ過ぎちゃう
某フルーツパーラーで味わった高級フルーツは、とにかく甘かったです。砂糖を加えているわけではないのに、なぜ、これほど甘いのでしょうか。品種改良によって作り出された、甘い品種を育てているからなのでしょうか。
もちろん、それも一つの理由ですが、もっと大きな理由があります。著者によると、全国の果物出荷場に糖度センサーが設置され、一定以上の糖度のある果物しか市場に出回らなくなってきているためだそうです。
そんな甘いフルーツにこそ大きな落とし穴があります。甘いということは、必然的に糖度が高い果物ということになるためです。著者はこう言います。
甘いフルーツにはついつい手が伸び、たくさん食べてしまいがちです。どうしても血糖値を上げ、余計な脂肪をためやすくなってしまいます。
(『フルーツをやめれば、健康になる』より引用)
寝る前にフルーツを食べないようにしよう
フルーツを食べる時間も問題なのだそうです。もし、朝などの早い時間であれば、すぐに活動してエネルギーを消費できます。しかし、3時のおやつや、夕食の時間に食べることの方が多いのではないでしょうか。一番良くない時間帯は夜だそうです。
夜、寝床に入る前に果物を食べれば、“肥満への道をまっしぐら”ということは理解していただけると思います。
(『フルーツをやめれば、健康になる』より引用)
もちろん、食後に適量のフルーツを摂るのは問題ありません。甘いフルーツは、やはり自分へのご褒美にぴったりなごちそうなのですから。とはいえ、どんなにステキな食べ物であっても、バランスの欠いた食事は健康にいいはずがありませんよね。
フルーツと上手に付き合い、健康な生活を実現したいものです。
(文:元城健)
【参考文献】
フルーツをやめれば、健康になる
著者:栗原毅
出版社:学研プラス
肥満と病気の最大の原因は、実は糖質の摂り過ぎ。糖質は血糖値を上げ、インスリンの過剰分泌を促して内臓脂肪の増大へと導く。とりわけフルーツは高糖質で、あの甘さが寿命を縮めることにつながる。肝臓の専門医が力説する、もっとも新しい健康の常識だ。
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