本・書籍
2017/12/6 17:30

シリコンバレーで「お〜いお茶」が密かなブームって、本当?

コーヒーに注目が集まる日本国内。自家焙煎を楽しめるカフェや産地にこだわったスペシャリティコーヒーが個人でも手軽に味わえたりと、どんどんコーヒー文化が日本でも浸透してきましたよね。でも、ちょっと待ったー! 日本にも誇れるドリンク「緑茶」があるでしょうよー! 目覚めの一杯、お食事とともに、夕食後にホッとしたい時などなど、料理にもお菓子にも合う緑茶が今、海を越え海外でブームになっているってご存知ですか?

90853566 - a japanese restaurant waitress
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今回は『お茶 世界へ、次代へ 静岡茶の未来を探る』(静岡新聞社・著/ニューズブック・レーベル)を通じて、海外のお茶事情を知って頂きながら、日本のお茶文化の魅力を再確認していきましょう!

 

●シリコンバレーでは「お〜いお茶」がエナジードリンク?

財務省が発表した2016年時点での緑茶の総輸出額はなんと116億円! そのうち、41.6%がアメリカに輸出されているんです。アメリカでお茶が飲まれていることも知りませんでしたが、もっと驚きなのが、大手注目企業が集まるシリコンバレーで、じわじわとブームになりつつあるんだとか。

 

米カルフォルニア州サンフランシスコ市街地にあるIT企業「Udemy(ユーデミー)」のエミリー・ウィーチャーズPRマネージャーは、伊藤園の無糖茶ドリンク「お〜いお茶」がお気に入りだ。日本人には緑茶がエナジードリンクという認識はないが「甘いジュースと違って、エナジーが切れて集中力が途切れる感覚がない」と愛飲する。

(『お茶 世界へ、次代へ 静岡茶の未来を探る』より引用)

 

「PRやっている人だからじゃないのぉ〜?」と疑いの気持ちもあったのですが、毎朝食堂の冷蔵庫に100本以上の「お〜いお茶」を補充しても、夕方にはなくなってしまうとのこと。日本における緑茶は、食後のホッとしたいとき、まったりしたいときに飲むイメージがありますが、まさか仕事中のエナジードリンクとして「お〜いお茶」が飲まれているとは・・・!

 

また、緑茶だけでなく「MATCHA」も話題。ニューヨークに抹茶専門カフェができ、忙しいニューヨーカーたちにも大人気なんですって! お茶室で味わうような抹茶ではなく、アメリカではカジュアルな健康ドリンクとしてMATCHAが浸透しているそうです。なんだか不思議な感じですよね。

 

 

● シアトルのスーパーではリーフ茶が販売されてる?

とは言っても、やっぱり自宅で飲むくらい浸透しないとブームとは言えないんじゃない? って思ったそこのあなた、シアトル周辺に4店舗を展開する日系スーパー「UWAJIMAYA」で日本茶が販売されているんです!

 

「UWAJIMAYA」のベン・アライシアトル店副店長は「リーフ茶はドリンクに比べ販売数量が少なく、商品のうまみは小さいが、根強い需要がある」と緑茶の取り扱いを拡大している。

(『お茶 世界へ、次代へ 静岡茶の未来を探る』より引用)

 

アメリカの自宅でお茶を飲む文化も根付きつつあるということなんですね。海外へ行く友達に「向こうだとお茶とか飲めないでしょ〜?」なんて言ったことがありましたが、当たり前にスーパーで買える時代になっているとは、ビックリ。世界的に見ると、お茶に何も入れずに飲むのは日本くらいなんてことも聞いたことがありますが、ブラックコーヒーを飲むような感じで、緑茶や抹茶が当たり前に飲まれると思うとどこか誇らしく思えますよね!

 

 

● お茶どころ静岡の茶畑は、ピーク時に比べ2割減の現実

これだけ海外で盛り上がっているなら「お茶どころの静岡はウハウハなんじゃないの〜?」とお思いでしょう。しかしながら、現在、岐路にあるんだそうです。

 

ピーク時に比べ茶畑は2割以上減、荒茶生産量は約4割減、産出額(生葉+荒茶)は半分以下になった。2015年、全国の荒茶生産量は50年ぶりに8万トンを割り込んだ。

(『お茶 世界へ、次代へ 静岡茶の未来を探る』より引用)

 

せっかく世界から注目が集まってきているのに、農家さん自体は減少傾向。「最近、急須でお茶を飲んでないな〜」という方は、戸棚の奥にある急須を引っ張り出して、茶葉で楽しんでみてはいかがですか? これだけ盛り上がっている日本茶ですから、日本人である私たちがお茶文化を守り、育て、海外にも胸を張って美味しさを伝えていきたいですよね。どんどん便利になる世の中だからこそ、少し手間をかけてお茶の時間を楽しむ・・・「おっ、茶柱」なんてこともあるかもしれませんよ♪

 

 

【著書紹介】

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お茶 世界へ、次代へ 静岡茶の未来を探る

著者:静岡新聞社
出版社:学研プラス

生産量、流通量とも日本一の静岡県茶業が岐路にある。1970年代のピーク時に比べ茶畑面積は2割以上、荒茶生産量はおよそ4割も減少し、2015年、全国の荒茶生産量は50年ぶりに8万トンを割り込んだ。集散地のシンボルである静岡茶市場は15年度、茶価低迷や取引量の減少で初の最終赤字を計上した。静岡新聞は「茶王国」の地元紙として、年間を通して荒茶相場や振興施策、消費動向などを「茶況」欄で報じている。14、15年の荒茶相場のかつてないほどの下落を受け、業界とともに活路を探ろうと始めたのが「挑戦 静岡茶」(14年8月~15年6月)「静岡茶 次代へ」(15年11月~17年3月)の連載である。

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