「はじめまして」の挨拶の中で必ず聞かれる「どこ出身?」は、どの世代でも通らざるを得ない質問ですよね。SNSが当たり前な時代になったとはいえ、出身地を登録する欄はなくならないし、「ゆるキャラ」や「方言女子」に「ご当地アイドル」と、自分の出身地をひとつの武器として使うことも増えてきたように思います。しかし、この出身地によって、気がつかないうちに相手を傷つけてしまうこともあるのかもしれません。
そこで今回は、『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』(矢野新一・著/学研パブリッシング・刊)より、「はじめまして」で失敗しないためにも知っておきたい特徴的な県民性をご紹介させていただきます!
近い都道府県とはライバル意識を持つ傾向に
私の出身は岩手県なのですが、県内の大学に進む前に祖母から「伊達藩の友達には気をつけろよ」と忠告されたことがありました。「何時代だよ!!」と思わず突っ込みましたが、私が高校生だった平成時代に言われました(笑)。岩手県は、県南から仙台方面に広がる伊達藩の領地と県央から青森にかかる南部藩の領地とがミックスされてできているため、祖父母の世代でもまだこのような言い伝えが残っていたというのです。
私は藩とか関係なく、いろんな出身地の子たちと仲良くして大学を卒業していますが、この状況は岩手県内だけでなく、日本のあちこちにあるそうです。九州の例をあげてみましょう。
鹿児島は過去中央と4回戦ったところだけに、中央の手先(?)である福岡が嫌い。博多と鹿児島の人がどこかで会い、同じ九州同士であることがわかると握手しようとするのだが、「俺、博多」、「俺、鹿児島」とわかった瞬間、互いにそっぽ向くほど。
(『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』より引用)
これを読んでいる鹿児島か福岡の出身の方…いかがでしょうか?
「今の時代、こんなことは関係ないでしょ!」と思っている方がほとんどかとは思いますが、なぜこのようにライバル関係になってしまったか歴史を紐解いてみると面白い発見ができて楽しいかもしれませんよね!
とは言いつつ、まだまだもしかしたら私たちの世代には理解できないような概念が日本には残っているかもしれないと思うとちょっと怖かったりもします…