世の中には、ダイエットに関する情報が山ほどある。
基本的には、「食事・運動・睡眠」この3つがしっかりとバランスよく取れていれば、肥満に悩むことはないはずなのだが、何かと甘い誘惑が多いのも事実。
「気づけばお腹周りが浮き輪のようだ…」「ズボンの上に乗るぷに肉をなんとかしたい」という人、そして「健康のために、少し減量しなくては!」という人も多いのでは。
ここはひとつ、夏までに体を引き締めるべく「ジムに通って成果を出す!」と决意したそこのあなたのために、今回は『無理なく! ケガなく!フィットネスジム超入門』(GetNavi・特別編集/学研プラス・刊)から、フィットネスジムの効果的な活用術をお伝えしよう。
失敗しないジム選びのポイント①
自分に合ったジムの種類を見極める
一口に「スポーツジム」といっても、その種類はさまざま。まずは、ジムの種類を見てみよう。
1つめに、ティップネスやコナミスポーツクラブなどの「会員制ジム」。ジムといえば、このタイプを思い浮かべる人が多いだろう。プールや大浴場、サウナなどが完備されている施設が多く、マシン以外にプールやヨガなどで汗を流せるスタジオメニューが充実しているのが特徴。金額も、回数や利用店舗の範囲などに応じて自由に選べる点もうれしい。月会費は平均すると1万2,000円~1万5,000円前後。
2つめが、一大ブームを巻き起こしたライザップをはじめとする「プライベートジム」。専用トレーナーがマンツーマンで指導してくれるので、確実に“結果にコミット”できるというわけ。その人の目的や体質にあわせたメニューを組んでもらえる上に、正しい食事法についてもしっかりアドバイスしてもらえる。月会費は30万円以上するが、本気で痩せたい人は、プライベートジムが理想のボディへの近道だといえるだろう。
3つめが、ここ数年増えている「24時間ジム」。その名の通り、24時間利用できるので、自分のライフスタイルに合わせて好きな時間に通えるのが魅力だ。女性限定のジムエリアを設けている施設もある。夜にジョギングをしたいけど、夜道を走るのは怖い…という女性にもおすすめだ。月会費は、8,000円程度。
失敗しないジム選びのポイント②
場所と利用したい時間帯をチェックして「通わなくなっちゃった」を防ぐ!
つい月会費の金額でジムを選びがちだが、実は大きなチェックポイントがある。それは、立地条件。ジム通いを挫折してしまった人の多くは「忙しくて通えなくなった」ケースがもっとも多いのだそう。
主に、週末に利用しようと思っている人は、家から無理なく通える店舗が第一。平日、会社帰りに汗を流したい人は、会社近くの店舗がいいだろう。両方の可能性がある場合は、家と職場の中間地点…と考えがちだが、どちらからも少し距離があるとなると、結局行かなくなる可能性大である。
ちなみに私は、かつて恋人の家の近くの店舗で登録したことがあるが、結局数回しか行かず、しかもその相手とはほどなくして別れたという苦い経験がある。また、会社帰りに通おうと職場近くのジムを登録したこともあるが、汗を流してお風呂に入ったあと、再びメイクをするのが億劫で、結局すぐに登録店舗を変更した。
「利用したい時間と混雑時間がダブっていないか」という点も、意外に盲点だが重要だ。いつも定員オーバーでプログラムに参加できなかったり、目的のマシンが使えなかったりしたのでは、貴重な時間を割いて通っているのに意味がない。通おうと思っている時間帯とマシンの数やプログラム内容を、事前に確認しておこう。
いずれにしても、実際に施設に行って見学することは必須だ。設備も立地も金額も問題ないが、なんとなく雰囲気が自分に合っていない、通いたいと思えない…ということもあるので要注意。
いざトレーニング! 効果を出すためのルール3
通うジムの種類と店舗が決まったら、いよいよトレーニング開始だ。とはいえやみくもに行ったり、見よう見まねでなんとなくやるのではもったいない。せっかく通うなら、効率的に効果をしっかりと出したいものだ。
そのための重要なルールを3つ、本書からピックアップしてお伝えしよう。
①正しいやり方・正しい姿勢を意識する
せっかく長時間トレーニングをしても、マシンの基本的な使い方が間違っていたり、姿勢が悪くフォームが乱れたりしていてはNG。効かせたい場所に負荷がかからず、場合によっては怪我をする危険性もある。鍛えたい場所を決めたら、その部位に負荷をかけられるマシンを選び、正しいフォームで30分。これで、しっかりと効果が得られるトレーニングができる。ジムにトレーナーがいる場合は、自分のフォームをチェックしてもらおう。
②トレーニングは週2~3日、中1~2日空けるのが効果的
やる気になっているときは毎日でも通いたくなるものだが、実は週に2~3回、中1日から2日空けるのがベストなのだそう。というのも、トレーニングを行った後は、損傷した筋繊維が一定の休息をとることで、前よりも太く強くなろうとする「超回復」という性質があるためだ。効率よく筋力をアップさせたければ、1~2日の休息日をしっかり確保しよう。
③「約8割の負荷でやめる」が賢いトレーニング法
最近メディアで「追い込み系」のトレーナーが話題なこともあり、ジム初心者は特に、張り切ってジムに行き、体力の限界までがむしゃらに頑張りたくなるかもしれない。しかし、無理に肉体を追い込むのはおすすめではないそうだ。正しいトレーニングを正しいフォームで、正しい頻度行えば、8割の負荷で十分だという。「あと2~3回くらいならできる」ところでトレーニングを終えると、体力的にはもちろん、精神的にも負担がなく、長くジム通いが続けられるだろう。
このほかにも『無理なく! ケガなく! フィットネスジム超入門』には、具体的なトレーニング法や太らない外食メニューの選び方なども詳しく紹介されている。
お金をかけないで痩せられる方法は、たくさんある。でも、人間は弱い生き物だ。なんの縛りもないと、かえって続かないことが多い。反対に、「お金を払っている」ということが理由付けとなって、ダイエットに励めるものなのだなぁ。
ちなみに、現在本気で体重がヤバイことになっている私は、24時間ジムを検討中。仕事の合間はもちろん、子どもが寝てから通おうかなどと目論見中である。
夏目前。今年は自信を持って水着が着られるように、フィットネスジム通いをはじめてみてはいかだだろうか。
【書籍紹介】
無理なく! ケガなく! フィットネスジム超入門
著者:ゲットナビ編集部
発行:学研プラス
近年、店舗数が大幅に増加している24時間ジムの選び方から使い方までがわかる完全ガイド。プロが考案した目的別の効果的なトレーニングメニューを多数収録。さらに、外食と自炊、両方の食事方法や、買って損しないウェア&グッズについても解説。