肌寒い日が増えてきて、温まるようなドリンクが恋しくなってきましたね。
冬に恋しくなるドリンクのひとつ「甘酒」ですが、じつは夏の飲み物で夏の季語としても使われていたってご存知ですか? あの正岡子規も『甘酒の甘きをにくむ我下戸ぞ』と、夏なのに甘酒くらいしか飲めねーよなんて句を詠んでいました。
甘酒の起源は平安時代くらいからあるとも言われているそうなのですが、じつはあんまり甘酒について知らない! ということで、今回は小学生から大人まで幅広い年齢が読んで納得な学研まんがでよくわかるシリーズ139の『あまさけのひみつ』(おだぎみを・まんが、望月恭子・構成/学研プラス・刊)より知って得する甘酒についてご紹介していきます。
甘酒は夏の飲み物?
冬に温まるために飲むイメージが強い「甘酒」ですが、俳句では夏の季語なんですって。一体どういうこと!?
日本では古くは平安時代あたりから製造して飲まれていたのではないかといわれています。
江戸時代には暑気払いの飲み物として甘酒が飲まれていたそうです。
天秤をかついだ甘酒売りは、夏の風物詩だったそうですし。
俳句でも甘酒は夏の季語とされているんですよ。
(『あまさけのひみつ』より引用)
飲む点滴なんて言われていますし、昔は夏バテ防止ドリンクとして親しまれていたのかもしれませんね。今では、いろんな成分分析ができるから甘酒は体に良くて、夏バテも予防できる! というのにも納得ですが、昔の人たちはそんな分析なんかしなくても「これ体にいいな」って飲んでたんだからすごいですよね。ちなみに、当時は1杯4文(今で25〜37円ほど)で販売されていたそうですよ!
「甘酒」って、「あまざけ」なの? 「あまさけ」なの? と思ったそこのあなた! するどい。実は2種類ある「甘酒」をわかりやすく解説いたしますっ!