本・書籍
2021/5/27 6:30

新緑の季節、グングン成長していく植物について学んでみよう『面白くて眠れなくなる植物学』

“おうち時間”の増加に伴い、自宅で植物を育て始めたなんて人も多いのではないでしょうか? 私もその一人で、もともとモンステラという南国な見た目をした植物だけだったのが、あれよあれよと7種類まで増え、少しずつ大きくなる植物たちに癒される日々を過ごしています。

 

しかし、2〜3日家を空けることになり、ちょっと弱っている植物がいたのですが「まぁ大丈夫っしょ!」と出かけてしまったところ、見事に枯れておりました。悲しい……。それ以外は元気だったのでどうしてだろう? と疑問になり、もっと植物のことを知りたい! と手に取った『面白くて眠れなくなる植物学』(稲垣 栄洋・著/PHP研究所・刊)には、私たちが普段食べている野菜のことから、植物の進化の歴史まで幅広い知識が掲載されていました。

 

植物は、どうして動かずとも生きていけるのか?

動物である人間は、ステイホームをしていると「外へ出たい」「動きたい」という気持ちになってしまいますが、植物たちは「私たちはこれまでもこれからもここで暮らしてますので……」と謙虚にじっとその場から動かず、日々成長していきますよね。そんな姿を見ているだけでもすごいなぁ〜と関心してしまいます。けれど、どうして植物は動かなくても成長し続けることができるのでしょうか?

 

植物はこの光合成を行うことができるので動く必要がないのです。また、植物は土の中の栄養分を吸収して、生きる上で必要なすべての物質を作ることができます。そのため植物は「独立栄養生物」と呼ばれています。

(『面白くて眠れなくなる植物学』より引用)

 

食べることで栄養を得ている動物は動き回らないと食べることはできませんが、自分で光合成ができる植物は動き回らなくても栄養を得ることができるわけです。

 

当たり前かもしれませんが、めっちゃ効率のいい体ですよね!(笑)その辺に生えている木にも「すごいですね〜」「えらいわね」と言いたくなってしまいます。

 

世界一高い木は何メートル?

そんな植物ですが、そのまま成長を続けたらどこまで大きくなれるのでしょうか? 神社などには樹齢〇〇年など神木として大切に育てられている木もありますが、世界一高い木はアメリカにあるそうです。

 

現存する世界一高い木はアメリカのカリフォルニア州にあるセコアメスギで高さ一一五メートルにもなると言います。これは二五階建てビルの高さと同じくらいです。とはいえ、一四〇メートルが理論上の限界です。

(『面白くて眠れなくなる植物学』より引用)

 

ものすごい高さですが、どうして140メートルが限界なのか? それは、根から水を吸い上げる高さの限界が140メートルほどだから。詳しく知りたい! という方は、『面白くて眠れなくなる植物学』にその仕組みがたっぷりと掲載されているので、ぜひご自身で確かめていただければと思います。

 

言われてみれば「なるほど」と思うことがたくさん掲載されているので、植物に興味がないという方でも一度読むとタイトル通り面白くて眠れなくなっちゃうかもしれませんよっ!

 

カイワレ大根をそのまま育て続けたら大根になる?

私たちが毎日食べているお米や野菜も「植物」ですよね。白米からは芽は出ませんが、玄米を水に入れていればそこからまた稲が出てお米を育てることができます。

 

では、サラダやこれからの季節の定番になる「冷やし中華」に欠かせないカイワレ大根はそのまま育てたら大根になってしまうのでしょうか?

 

スプラウトとして売られている貝割れ大根(カイワレ大根)は、ダイコンの芽です。

開いた双葉の形が貝に似ていることから「貝割れ」と呼ばれています。この貝割れ大根が育つと、私たちが食べるダイコンになるのです。

(『面白くて眠れなくなる植物学』より引用)

 

知らなかった……! とはいえ「カイワレ大根」という品種で出回っているものは、スプラウト用に品種改良されているものがほとんどなので、「よし! 育ててみよう!」としても上手に育たないものの方が多いようです。YouTubeを見てみると、実際にチャレンジしている方も何人かいましたが「これって大根?」と思うようなものがほとんどでした(笑)。大根の種とカイワレ大根のタネを同時に育ててどうなるか……などは、夏休みの自由研究の題材としても面白そうなので、やってみると良いかも!

 

『面白くて眠れなくなる植物学』には、これ以外にも紅葉する仕組みや日本タンポポと西洋タンポポの違い、バナナに種がないのはどうして? など、普段まったく気にしてこなかった植物の疑問やトリビアがたっぷりと掲載されています。知っているようで知らない植物学の入門としてもおすすめの一冊ですので、休日にお子様と一緒に読んでから、実際にどうなっているか観察するために近所の公園へ出かけてみるのも楽しいと思います!

 

植物学者である著者の稲垣栄洋さんは、これ以外にも植物に関する様々な書籍を発刊されているので、気になる方はぜひ他の本も読んでみてくださいね! 新緑の美しいこれからの季節に「ねぇ知ってる?」とちょっと自慢できるような知識をたくさん知れるはずですよ!

 

 

【書籍紹介】

面白くて眠れなくなる植物学

著者:稲垣栄洋
発行:PHP研究所

植物の生き方は、想像よりもずっとダイナミックでドラマチック。植物の不思議がわかる!文庫版でしか読めない、「ウイルスとともに生きる」を特別掲載!

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