本・書籍
2021/12/8 6:15

来年は自分自身に「いいね!」しよう。毎日が楽しく愛おしくなる『スケッチジャーナル』のススメ

今年も一年、アッ……という間でしたね。振り返ってみれば、年明けから緊急事態宣言が発令され、自粛続きの年でした。1年前何していたっけ? なんて思っても、忘れてしまうのが人間です。毎日なんとなく過ぎ去ってしまうから、ちょっとだけ立ち止まって振り返る時間も必要だなぁと感じた年でもありました。

 

そんな時に見つけた『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』(ハヤテノコウジ・著/株式会社G.B.・刊)には、楽しそうな事例とともに、キラキラと輝く日常が切り取られていました。今回は、絵心がなくてもOK、いつから始めてもOK、自分のために作る自分のためのスケッチジャーナルについてご紹介します。

 

スケッチジャーナルとは?

初めて「スケッチジャーナル」という言葉を聞いた人は、ぜひTwitterやInstagramなどで #スケッチジャーナル と検索してみてください。かわいいイラストが散りばめられた手帳や、写真やシールでコラージュされた画像がたくさん出てきて、見ているだけでもワクワクするはず。

 

私は全くスケッチジャーナルのことを知らないまま、本の副題にある「〜自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート〜」の言葉に惚れて購入。そして、本を開いてびっくり! 「こんな楽しい世界があったの!?」と新しい扉が開かれ、胸がドキドキしたものです。

 

「スケッチジャーナル」とは、手帳やノート等身近なツールを使って、作者の人生を記録する日誌(journal)のこと。

広く実践されている絵日記や旅日記、趣味ノートにも近いが、記録と振り返りを通じて「自己肯定感を高める」ことを目的とする点で大きく異なる。
僕が20年間の活動を通じて生み出し、提唱している独自の創作スタイルだ。

ポイントは、自分が楽しいと思えることを実践し、その記録を蓄積すること。たとえ楽しい気分になれなくても、起きた出来事をなるべくポジティブに解釈してから記録するのが特徴だ。

(『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』より引用)

 

簡単に言えば、自分のための自分雑誌を作るようなもの。自分が好きそうなネタを手帳やノートに書き込み、後で「そうそう、これが楽しかったのよ!」と振り返る楽しさもあるようです。

 

1日カレンダーの1マスを埋める「マンスリージャーナル」

「なんだか楽しそう!」と思ったら、ぜひ『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』を読んで実践していただきたいのですが、私がこれからやろう! と考えているのが、スケジュール帳のマンスリーカレンダーのマスを1日1マスずつスケッチしていく「マンスリージャーナル」です。

 

著者であるハヤテノコウジさんのInstagramには、こんな感じでマンスリージャーナルが紹介されています。

 

マンスリージャーナルを作っていなかったら、一瞬にして過去へと通りすぎてしまう出来事が、自分が描いた文字と絵によって目の前に存在する。自分の人生の明るい部分をまとめて眺めていると、とても気分がよくなるし、「自分の暮らしもなかなか素敵じゃないか」と肯定できるようになる。

(『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』より引用)

 

ちなみに絵に自信がないという方でもご安心を。

 

『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』には、著者のハヤテノコウジさんのお手本が満載。どういう視点で物事を捉えて描いたらいいか、どんな文房具やノートを使っているのかなど丁寧に解説してくれているので、初めての方でも安心して始めることができます。

 

ノート1冊を雑誌のように作り上げる「テーマ型ジャーナル」もおすすめ

いつか本を作りたいな〜と思っている人もいるかもしれません。そんな方はそんな「いつか」のために、好きなテーマでノート1冊を埋める「テーマ型ジャーナル」をお試しで始めてみるのはいかがでしょうか?

 

なるべくページ数の少ないノート1冊を準備して、自分の作りたいテーマでページ割りを作ります。それに沿って情報を集め、編集し、ノートに書き込んでいくのですが、これってもう自分の本をつくるのと同じですよね。

 

ハヤテノコウジさんは、スケッチジャーナル講座も開催されているのですが、基本編を終えた方の次なるステップとしてこの「テーマ型ジャーナル」を教えているそうです。

 

今日という1ページで完結するのではなく、ノートの始まりから終わりまで全体の流れを考えつつ前後のページの繋がりも意識する、総合的な編集技術が求められる。

(『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』より引用)

 

『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』を読んでいると、自分のための時間ってどれくらい使っていたかなぁ〜と考えさせられました。誰かのSNSに「いいね!」する時間はあるのに、自分の暮らしに自分が「いいね!」してあげられなかったら、どんどん自己肯定感は下がっていく一方だと感じました。

 

私も12月から少しずつマンスリージャーナルを練習し、1月から本格スタートしたいと思っています。来年の今頃には「2022年、楽しい時間がいっぱいだったな〜」と振り返られるよう、自分のためにスケッチジャーナル始めますっ。

 

気になった方は、『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』もぜひ読んでみてくださいね。自分自身を振り返るきっかけにもなるはずです!

 

【書籍紹介】

スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート

著者:ハヤテノコウジ
刊行:株式会社G.B.

What’s スケッチジャーナル?手帳やノート等の身近なツールを使って、人生を記録する日誌(journal)のこと。広く実践されている絵日記や旅日記、趣味ノートにも近いが、記録と振り返りを通じて「自己肯定感を高める」ことを目的とする点で異なる。僕が20年間のアート活動を通じて生み出し、提唱してきた独自の創作スタイルだ。

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