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2022/5/12 6:15

日本でデニムを最初にはいたのはジョン万次郎だった? デニム知識が満載の『教養としてのデニム』が面白い!

みなさんは普段、どんなパンツ・ズボンをはいていますか?季節問わず、どんな人でもカッコよく着こなせてしまうデニム。ご家庭のクローゼットに1本はあるのではないでしょうか。

 

今や日本人のライフウェアと言ってもいいほど浸透しているデニムですが、その歴史を紐解くと、意外な事実に驚くことも。今回はそんなデニムの歴史が丸わかりな『教養としてのデニム』(藤原 裕・著/KADOKAWA・刊)をご紹介します。

日本で最初にデニムをはいたのは誰?

デニムはゴールドラッシュ時代のアメリカで作業着だった、というのは多くの人が知っていることかもしれません。しかし、そのデニムがどうやって日本に渡ってきたのかはあまり知られていないんですよね。そんな歴史を紐解くと、なんとあのジョン万次郎にたどり着くのだとか。

 

資料によると、数年後に帰国をする際、日本へ初めてデニムの生地とミシンを持ち込んだとされています。時代背景的に、当時アメリカではすでにデニムが誕生していたので彼が穿いていた可能性はあるかもしれませんが、残念ながらデニムを実際に穿いていたという記録は残っていません。

(『教養としてのデニム』より引用)

 

時代は流れ、デニムを実際にはいていた姿が残されているのは、終戦後! 実業家の白洲次郎なのだそう。終戦後に首相となった吉田 茂の側近として活躍した人物です。偶然にも「次郎」つながり!

 

この白洲さんのデニム姿はイケメンすぎるくらいかっこいいので、たくさんの人に見て欲しい……。白Tシャツにかたそうなデニムをはいて足を組んだ写真が掲載されているのですが、俳優さんのようですよ。

 

デニムとジーンズの違いは?

『教養としてのデニム』には、デニムの起源から流行の歴史、そして著者である藤原さんがどうしてヴィンテージデニムアドバイザーになったのかがたっぷりと記されています。

 

ページをめくるたびに「普段何気なくはいているデニムにこんな歴史が!」と発見できます。私もリーバイスのデニムをはいていましたが、501の番号やアルファベッドに意味があることや、レザーパッチ(背面についている長方形のもの)に描かれているのが“ジーンズを引っ張り合う2頭の馬”だってことも知りませんでした。「すまん、Gパン……」と思い、気がついたのですが、日本人は、デニムだけでなく、ジーンズやGパンって呼びますよね? これらの違いはあるのでしょうか。

 

「デニム」は「serge de nimes(セルジュドゥニーム)」、フランス語の“ニーム産の綾織物”に由来すると言われています。19世紀後半、アメリカでは屈強な綿織物で作られた労働着などを総称して「ジーンズ」と呼んでいました。本書では一般的な通称として、広義で「ジーンズ」含めて「デニム」としています。

(『教養としてのデニム』より引用)

 

基本的に、デニムもジーンズも違いはないとのこと。ちなみに「Gパン」は、ジーンズパンツの略称かと思いきや、「Government Issue(=米国兵士)」が穿いていたパンツ「GIパンツ」からきているそうです。確かにジーンズを英語で書くと「Jeans」だからJパンですね(笑)。

 

ヴィンテージデニムはどうやって鑑定しているの?

著者である藤原さんは、原宿にある「ベルベルジン」で店長をしながら、日々素敵なデニムを探しているそう。最近では、ヴィンテージデニムが投資対象となり、1本数百万円を超えるものもたくさんあり、投資目的で訪れるお客さんも増えているのだとか。すごい時代……!

 

そんなヴィンテージデニムですが、どうやって「これは年代ものだ!」と鑑定しているのでしょうか?

 

さらに私の経験上、ヴィンテージと復刻版で決定的に異なるのがステッチです。ヴィンテージデニムはコットン製の糸を使用しているので切れたりほつれていることが多いのに対し、復刻版は高品質のポリエステルの糸を採用しているので切れていませんし、よく見ると化繊特有の光沢感があるのですぐにわかります。

(『教養としてのデニム』より引用)

 

ブランドや年代によって見るポイントは変わってくるそうですが、細かいところまでチェックしているんですね。ちなみに、個人的に激推ししている吉井和哉さんも藤原さんのお店によく行かれているとのことで、2人の「ヴィンテージデニム対談」が掲載されています。ファンの方にもおすすめです(笑)。

 

普段何気なくはいているデニムも、歴史を知ることで「今度はあの時代のデニムをはいてみたい」と新しい視点が生まれます。私も現在3本デニムを所有しているのですが、次に迎えるデニムは、ベルベルジンか古着屋さんで探してみようと思っています。ファッションに興味がある方もない方も、『教養としてのデニム』から新しい魅力に出会ってみてくださいね!

 

 

【書籍紹介】

教養としてのデニム

著者:藤原 裕
発行:KADOKAWA

1000万円超のGジャン、5年で5倍に跳ね上がるジーパンetc.“デニムに人生を捧げる男”がわかりやすく解説。

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