気がつけばもう年末! 仕事も慌ただしくなり、体調は崩せないと思いつつ頑張っちゃう人が増えてくる時期ではないでしょうか? 忙しい年末を元気に過ごしたいと考えているなら『体を動かす習慣 休める習慣』(鈴木知世・著/ディスカバー・トゥエンティワン・刊)を読むことをおすすめします。
この本は、延べ3万人以上の体をみてきた東洋医学研究科である著者の鈴木知世さんが、いつも「調子がいい」状態で過ごせるコツを季節ごと、週ごとにまとめたもの。それぞれの週で取り組むと良いことが書かれてあるので、この本通りに1年を過ごせれば、いつも調子がいい人になれる! 手に取ったその日から元気になれちゃう、そんな本なんです!
現代人が行うべき、体を「動かす」ことと「休める」こと
「健康にいいことをしたい」というのは、誰もが願っていることだと思います。質のいい睡眠、健康にいい食事、適度な運動などなどやるべきことはわかっていますよね。でも、いつやるのがいいかは案外わかっていないもの。今すぐできればいいですが、忙しい現代人にはなかなか簡単にできることじゃないと諦めてしまう人も多いのではないでしょうか?
『体を動かす習慣 休める習慣』では、季節ごとに変わる体の変化に合わせて、どうやって「動かす」か、そして「休める」かが丁寧に紹介されています。例えば、11月は動かす30%で、休める70%のバランスが良いとのこと。逆に5月は動かすが70%で、休めるが30%と、1年の中でもその割合は変わってくるのです。そもそも「動かす」と「休める」とはどのように定義されているのでしょうか?
動かす習慣 運動やストレッチ。さらには体を動かしやすくしたり、仕事や家事など日々の活動を元気にこなすための食事やツボ押し、過ごし方のコツ。
休める習慣 睡眠やリラックス。さらには心を落ち着けたり、体のトラブルを鎮めるための食事やツボ押し、過ごし方のコツ。
(『体を動かす習慣 休める習慣』より引用)
「動かす」と聞くと、運動すること。「休める」と聞くと、寝ること。の2択だと思っていましたが、それだけではないんですよね。同じ食事でも、食べるものによって、動かすことにも休めることにもなるとは新しい発見でした。
11月は「本格的な寒さに備えて体力を維持する」
では、具体的に「調子がいい」状態でいるために、何をしたら良いのでしょうか? 11月のポイントをご紹介します。
『体を動かす習慣 休める習慣』によると、11月は「本格的な寒さに備えて体力を維持する」ときなのだとか。そのため、動かすが30%、休めるが70%のバランスがおすすめ。休めるといってもなかなか休めないよ〜という人は、1日数分だけでも、お腹や腰まわりの冷えをとってあげるとほっとできるかもしれませんよ。
冬になると、お腹から腰まで冷えている人をよく見かけます。触るだけでお腹や腰が冷えているのがわかり、しかも11月初旬からこの症状があるのは相当な冷え性といえます。
「奇経帯脈」を温めて、お腹や腰の冷えをとりましょう。奇経帯脈は着物の帯のように、腰腹部をひとまわりする脈系です。温めることで、奇経帯脈を活性化することができます。
(『体を動かす習慣 休める習慣』より引用)
座っている時間が多い人も、ここを温めてあげると体が楽になってくるのだとか。冷えの取り方は、ホットタオルをあててあげるだけでOK! 濡らしたタオルを電子レンジ対応した保存袋に入れて温め、乾いたタオルで包むだけの簡単ホットタオルです。これが超きもちい〜! 湯たんぽだと、準備してお湯を沸かして、包んで……とちょっと面倒なのですが(笑)、このホットタオルならサッとできるので、パソコン作業で疲れた時や、目がしょぼしょぼするときによくやっています。5分ほどでほんわか全身があったまって、体が休まるような気がします。デスクワークが続く方も、ホットタオルで心と体が5分ほどでリフレッシュできるので、やってみてほしいです。
運動が苦手でも大丈夫。動かすことって意外と簡単!
『体を動かす習慣 休める習慣』には簡単なストレッチや運動も掲載されています。これが、どれも驚くほど簡単なものばかりなんです。本を読むだけだと簡単な動きそうに見えるので「本当に効果あるの?」と思っちゃうほどですが、やってみるとちょっとはぁはぁする程度で心地いい! しっかりツボを押さえた動きができるので、効果的なストレッチを知りたい人にもおすすめです。
ネットで調べればいろんな情報が手に入る現代ですが、情報がありすぎて「いつ」「何」をやるのがいいかわからない人も多いと思います。『体を動かす習慣 休める習慣』なら誰もが取り入れられるものを、季節の変化と合わせて紹介してくれているので、いつからでも始めやすく続けやすい。
毎日だるい、なんだかやる気が出ない、忙しい毎日で自分をケアする暇なんてない! と思っている人こそ『体を動かす習慣 休める習慣』を読んでみてほしいです。きっと諦めていた「いつも調子がいい人」になれるはず! 少しずつでも「動かす」「休む」のバランスを整えて、慌ただしい年末も元気に乗り越えていきましょう。
【書籍情報】
1週間に1つずつ。 いつも調子がいい人の 体を動かす習慣 休める習慣
著者:鈴木知世
発行:ディスカバー・トゥエンティワン
季節・月・週ごとの体にいいことがわかる!延べ3万人以上の体を診てきた東洋医学研究家がおしえる体のパワーの高め方。