間もなく訪れるクリスマス。いつもより、ちょっといいレストランで食事をする予定の人も多いのでは? しかし、食事を楽しもうという気持ちが強い人ほど、知らず知らずのうちにお店でNG行為をしてしまっている可能性があります。一緒に食事をしている人やお店の人を凍りつかせないためにも『食べ方のマナーとコツ』(渡邊忠司・監修、 伊藤美樹・絵/学研プラス・刊)から飲食店でお願いしてもよいこと・ダメなことをみていきましょう。
○○抜きで作ってほしい
苦手なものやアレルギーがある場合「この食材を抜いて調理してほしい」とお店側にお願いすることがあると思います。このお願い自体はもちろんNGな行為ではないのですが、問題なのはこのお願いを伝えるタイミングです。
予約の段階か注文時に伝えるのはOKですが、盛りつけされ運ばれてきたお皿から「これを抜いてください」というのはマナー違反。食材に不安がある場合はあらかじめメニューを確認し、早めに要望を伝えておくようにしましょう。
○○を持ち帰りたい
次は「美味しいのにお腹がいっぱいで、もう食べられない。もったいないから持ち帰りたい。」といったお願いのパターン。次々に出てくるコース料理などで、こう思った経験がある人は少なくないと思います。
しかし、料理を持ち帰ることに関して多くの店が「持ち帰った後の保存方法に責任が持てないのでお断り」しているのだそう。少ししか食べられない時は、前もって「量を減らしてほしい」と伝えておく方がベター。
ちなみに料理はダメでも、飲み残したワインボトルの持ち帰りはOKというお店は多いです。お店で無理して飲んで派手に酔っ払ってしまうより、持ち帰って後日また楽しむほうが大人のたしなみって感じがしますね。
○○をください
最後にご紹介するのは、食べ方や味にこだわりがある人がお願いしがちなNG行為。
仮に「料理にはなんでもマヨネーズをかけて食べないと気が済まない」という人がいたとします。美味しそうな料理が運ばれてきても口に運ばず、真っ先に「マヨネーズをください」と頼み、料理に加える…。これはシェフに対して失礼且つマナー違反な行為。自分の好みの味にすべくテーブルにない調味料を頼むにしても、味をまず確認してからが原則です。ファーストフード店でフライドポテトを頼んだ時に、ケチャップをもらうような感覚でいるのは避けたほうが良いでしょう。
この他にも「頼んだお酒にストローが2本ついていた時の飲み方」や「酔っ払いへの対応」「食べ手が試される魚介類の食べ方」など、飲み会が多くなるこの時期に役立つ情報が満載。こうしたマナーを身につけていれば、和洋中どんな料理が出てきても怖いものなしですね。
(文:凧家キクエ)
【参考文献】
食べ方のマナーとコツ
著者:渡邊忠司(監修) 伊藤美樹(絵)
出版社:学研プラス
レストランで緊張し、食事が楽しめなかった人、魚やエビ・カニが上手に食べられず、おいしさを堪能できなかった人は多いはず。ちょっとしたマナーとコツを知っていれば、食事はもっと楽しくなります。おしゃれなイラストで楽しさアップの、新しい生活実用書。