新型コロナの影響で、現金の受け渡しが不要なクレジットカードに関心が集まっています。今回は、なかでも支払い時の“接触”がない「タッチ決済できるクレカ」に注目。カードの達人・岩田昭男さんに、利用シーン別のベスト3を紹介してもらいました。
※:こちらの記事は「GetNavi」 2020年10月号に掲載された記事を再編集したものです
【今回のテーマ】NFC Pay搭載のクレジットカード
国際ブランドのタッチ決済だから海外でも使える
今回はかざすだけで支払える、NFC技術を使った世界標準規格の非接触決済「NFC Pay」搭載のオススメカードを紹介します。Visa、Mastercard、American Expressといった国際ブランドが採用するNFC Payは、海外ではすでに普及している決済手段。今後インバウンド需要が高まるオリンピックなどのタイミングに向け、日本でも利用できる場所は増えつつあります。
【その1】三井住友カード「Visa LINE Pay クレジットカード」
街の店でのLINE Pay決済に唯一使える還元率3%のクレカ
初年度はカードショッピングで一律3%ぶんのポイントを還元。実店舗でのLINE Pay決済に使える唯一のクレカで、LINE Payアカウントに登録すると、事前チャージなしで決済が可能な「チャージ&ペイ」を利用できます。
【カード情報】●年会費:1375円(初年度無料。年1回以上の利用で次年度無料)●国際ブランド:Visa●還元率:3%(2021年4月30日利用ぶんまで<※>)●対応する非接触決済:Visaのタッチ決済・iD(スマホ決済のみ)※:特典内容や期間は予告なく変更・終了となる可能性があります
【IWATA’s Eye】チャージ&ペイの利用でも最大3%還元を得られる!
「本カードを登録したLINE Payのチャージ&ペイの利用でも、1%〜最大3%の還元を受けられます。3%還元の条件は、LINEポイントクラブのマイランクがプラチナ(※)になること。ためたLINEポイントは1P=1円でLINE Pay決済に利用できます」(岩田さん)
※:プラチナになるためには、Visa LINE Payクレジットカードを発行してLINE Payアカウントに登録することに加え、過去6か月で5000P獲得することが条件
【その2】オリエントコーポレーション「Orico Card THE GOLD PRIME」
3種の非接触決済が使え還元率も常に1%以上!
国内で使いやすいiDとQUICPay、海外で便利なMastercardコンタクトレスの3種の非接触決済が使えるゴールドカード。基本ポイント還元率1%に加え、様々な加算特典が付きます。宿泊・レジャーなど充実した優待サービスを付帯。
【カード情報】●年会費:1万1000円(ウェブ申し込み限定。初年度無料)●国際ブランド:Mastercard●還元率:1%〜●対応する非接触決済:Mastercardコンタクトレス/iD/QUICPay
【IWATA’s Eye】高還元率に加えて健康面のサポートも充実
「オリコモールの利用で1%相当、iD、QUICPayの利用で0.5%相当のポイントが特別加算されるのが魅力。24時間365日対応の健康相談ダイヤル『オリコマイドクター24H』も利用できます」(岩田さん)
【その3】アメリカン・エキスプレス「アメリカン・エキスプレス・カード」
日常から特別な日まで人生の様々な場面を支援!
日々の支払いに便利に使え、旅行や食事など特別なシーンでも活躍。空港からの手荷物無料宅配など優待サービスが充実しています。入会後3か月以内に30万円の利用で合計1万ポイント獲得可能(※)。
※:通常の利用ポイント3000ポイントに加え、入会後3か月以内に1000円以上の利用を10回達成で500ボーナスポイント、15万円のカード利用で2500ボーナスポイント、30万円のカード利用で4000ボーナスポイントをプレゼント
【カード情報】●年会費:1万3200円●国際ブランド:American Express●還元率:1%〜●対応する非接触決済:アメリカン・エキスプレスのタッチ決済
【IWATA’s Eye】不正使用検知システムで24時間365日安心!
「オンライン決済が増えているいまの時期も安心の『オンライン・プロテクション』付き。不審なカード取引を早期に探知するシステムを導入し、万が一不正利用された場合も原則費用負担はありません」(岩田さん)
タッチ決済や電子マネーがコロナ以後の支払いの主流に
従来通りレジでカードを手渡しして端末に暗証番号を打ち込めば接触リスクは残りますが、「タッチ決済」であれば端末にかざすだけで決済が完了。9月28日からは店舗用決済サービス「Airペイ」がVisa、Mastercard、JCB、American Expressにおけるタッチ決済に対応し、美容院やレストランでもタッチ決済が可能になります。一方、タッチ決済非搭載カードでも電子マネー機能を使えば非接触で決済ができるので、今後の実店舗の支払いはこの2種が主流となりそうです。
文/平島憲一郎 イラスト/千野エー 監修/岩田昭男