時間が短縮され、早送りの状態で撮れる「タイムラプス動画」は、変化が次々と訪れるので見ていて飽きない。最近はタイムラプス機能付きのカメラも増え、こうした動画の撮影も容易になってきた。そこでここでは、タイムラプス動画の撮り方や作り方を紹介する。
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刻々と変化する様が感動的! 写真をつなぎ合わせる 「タイムラプス動画」を専用機能ナシで撮る方法
タイムラプス動画とは?
タイムラプス動画は、数秒から数分に1回撮影した数多くの静止画をつなぎ合わせて動画にしたもの。動画のフレームレートにもよるが、例えば30fpsで3秒に一度撮影した写真を1000枚(50分ぶん)つなぎ合わせると、33秒の早送りの動画が撮れるといった具合だ。カメラを固定して、長時間のインターバル撮影を行ってソフトでつなぎ合わせるというのが基本だが、最近のカメラで搭載が進んだタイムラプス動画機能を使うと、撮影するだけで手軽に動画を生成できる。具体的には次の動画をご覧いただくとわかりやすいだろう。
タイムラプス動画に向く被写体
風景(朝・夕)
夜景・星空
雲
花(開花)
タイムラプス撮影の例
ここでは、変化の大きな夕景と開花の様子を見てみよう。夕焼けは時間が短く、比較的撮りやすい。花は撮影するタイミングが難しいので、一度試してみようと思うなら、まずはこの夕焼けの様子を撮るのがおすすめだ。
タイムラプス撮影の手順
瞬間の動きを止める写真とは違い、タイムラプス動画では長い時間をかけて変化していく動きを写していく。そのため、手持ちでの撮影はほぼ不可能で、三脚を使いしっかりとカメラを固定する必要がある。1フレームごとのシャッター速度を速めに設定していたとしても、撮影中にカメラが揺れると、完成した動画が画面が震えて見にくいものになるので、揺れやすい場所や風の強い場所での撮影は避けた方が無難だ。屋外での明け方の撮影など気温の変化が大きい場面ではレンズの結露にも注意しよう。
タイムラプス撮影に必要な機材
最近のカメラはインターバル撮影機能やタイムラプス撮影機能が付いているものが多く、その場合はカメラのほかに必要なものは頑丈な三脚とレリーズだけ。それらの機能が付いていない場合は、インターバルタイマー機能付きのレリーズを用意する。
カメラ
三脚
レリーズ
タイムラプス動画対応カメラ使用の場合の撮影手順
EOS 5DマークIVやEOS 80Dなど最近の機種では動画メニューにタイムラプス動画機能がある。最初に撮影間隔や撮影回数、露出などを設定して撮影を開始すれば、設定した時間シャッターを切り続け、自動で撮影が終了。その後、カメラ内でタイムラプス動画が生成されるのでとても便利だ。
カメラをパンしながら撮って広がり感のある動画にしてみよう
タイムラプス動画でパンする(左右、上下にカメラを動かしながら撮る)場合は、通常の動画と違い、フレームごとの撮影間隔が長いため、それに応じたゆっくりした動きでないと滑らかに動いているように見えない。ギヤ式の雲台などにメモリを付けて一定時間ごとに少しづつ動かす方法もあるが失敗も多く、かなり根気のいる作業になる。自動で動く雲台やタイムラプス対応の赤道儀などの使用がおすすめ。
パン撮影にはタイムラプス機能付きの小型赤道儀が最適
タイムラプスでパン撮影を行う場合、微動回転する雲台を用意する方法もあるが、高価なものが多く、手を出しにくい。そこでおすすめなのが、タイムラプス撮影対応の小型赤道儀。専用のケーブルでつなぐことでカメラのレリーズを操作できるものが便利だ。
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