タムロンから、12mmの超広角をカバーするフルサイズ対応F2.8大口径ズームレンズ「12-20mm F2.8」(Model A084) が登場した。注目のニューモデルをさっそく実写チェックしてみた。

[参考価格] ソニーEマウント用 332,200円、ニコンZマウント用 352,000円 (いずれも税込)
これまでのタムロンDi IIIシリーズ (ミラーレス専用設計) は、超望遠ズームなど一部のレンズを除き、フィルター径を67mmに統一し、小型軽量でハイコストパフォーマンスを追求した製品が大半を占めていたが、この「12-20mm F2.8」は、小型軽量化を図りつつも、徹底的に高性能化と操作性を追求したハイグレードモデルだ。
高性能12-20mmが登場! 各マウントごとの利点は?
ニコンZマウント用、ソニーEマウント用それぞれで、高性能12-20mmが登場したことの意味合いを押さえておこう。
ニコンZマウント
ニコンZマウントでは、「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」と「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」がこれまで最も広角なAFズームレンズであった。この「タムロン 12-20mm F2.8」は、ニコンZマウント用も用意されるので、ニコンZユーザーにとっては、ようやく12mmという超広角の世界を楽しむことができ、表現の幅を大きく広げられることになる。
■ニコンZシリーズで12mmズームが使えるように!

ソニーEマウント
一方、ソニーEマウントには、「FE 12-24mm F2.8 GM」と「FE 12-24mm F4 G」という12mmをカバーする純正の超広角ズームが2本もあり、そこに第3の選択肢としてタムロン「12-20mm F2.8」が加わることになる。
特に「FE 12-24mm F2.8 GM」とはスペック的にガチ勝負になる製品だ。サイズを比較すると、「FE 12-24mm F2.8 GM」は最大径が97.6mmで、重さは約847gなのに対し、「タムロン 12-20mm F2.8」は最大径が90mmで、重さは約570g。テレ端を20mmに抑えることで前玉の小径化と約277gの軽量化が図られているのが本レンズの強みだ。
また、ソニーFEズームの2本は、今となっては比較的初期に登場した製品なので、絞りリングは非搭載。それに対し「タムロン 12-20mm F2.8」は、スイッチでクリックON/OFFを切り換えられる絞りリングや、星景撮影でピントを固定できるMFロックスイッチなど、操作ボタンやスイッチ類が充実しているのが特徴だ。
■開放F2.8では小型軽量、操作性も充実!

ちなみに、ソニーEマウント、ニコンZマウントともフルサイズ対応AFレンズとして最広角なのは「LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF」。77mm径のフロントフィルターも使えるのが特徴だが、単焦点なので常に10mmの画角で作画する必要がある。そのため、使うシーンや被写体を選ぶレンズだ。そういう意味では、ズームレンズのほうが汎用性や利便性に長けていて、「タムロン 12-20mm F2.8」はやはり魅力的だ。
