いろいろあった2019年、なかでも大きなトピックといえば「改元」だろう。2019年5月1日より元号が平成から「令和」に変わり、世間は新たな時代への期待感に包まれた。そんな令和元年、カメラ業界はどうだったのだろう。ということで、令和元年（2019年5～12月）に発表・発売された新製品を中心に主要メーカーごとの注目トピックを一挙に振り返っていきたい。今回は富士フイルム編！
■2019年1～4月のトピックはコチラ↓
1億200万画素の中判カメラからコスパ抜群の新作「X」まで話題は尽きない!【2019年春の新作まとめ・富士フイルム編】
Topic①1億2百万画素の中判ミラーレスがついに発売
2018年秋のフォトキナ、2019年春のCP＋などで大きな話題となっていた中判ミラーレスカメラ「FUJIFILM GFX100」が2019年6月についに発売となった。同機は有効約1億200万画素のラージフォーマットセンサーを搭載。像面位相差画素を配置した裏面照射型センサー構造により、超高画素と高速AFを両立している。ボディ内5軸、対応レンズとの組み合わせて最大5.5段の手ブレ補正機構や、4K/30Pの動画撮影機能も搭載。直販価格は税込1,347,500円。
中判ミラーレスカメラ用GFレンズとしては、9月に標準レンズ「フジノンレンズ GF50mmF3.5 R LM WR」が新たにラインナップに加わった。
Topic②チタン外装を採用した写真愛好家のための特別なカメラ
ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」としては、2019年11月に「FUJIFILM X-Pro3」を発売。トップカバーとボトムカバーに軽量・高強度で耐食性に優れたチタンを採用している。基本のブラックに加え、新色としてチタン外装に擦り傷への高い耐性と高品位な外観をもたらす「デュラテクト加工」を施したDRブラック（2019年12月発売）、DRシルバー（2020年1月発売予定）をラインナップする。
そのほかXシリーズでは、10月にエントリーモデル「FUJIFILM X-A7」が発売された。
Topic③手ブレ補正6段、全域F4の新スタンダードズームレンズ
Xシリーズ用の交換レンズとしては、2019年9月に6.0段の手ブレ補正機能を搭載する標準ズームレンズ「XF16-80mmF4 R OIS WR」が登場。質量440ｇ・全長88.9mmのコンパクト設計ながら35mm判換算で24-122mm相当をカバーしており、スナップ撮影や風景撮影、夜景撮影など、幅広い領域を1本でカバーできる。従来型の24-84mm相当のレンズではテレ側に物足りなさを感じているXユーザーにとっては待望の標準ズームレンズといえるだろう。
Topic④“音まで撮れる”新世代のチェキ
富士フイルムといえばインスタントカメラ「チェキ」も人気だが、その新作「instax mini LiPlay（インスタックス ミニ リプレイ）」が2019年6月に発売。近年ではデジタル記録や画像加工に対応したデジタルとアナログの“ハイブリッドモデル”が登場していたが、本機ではさらに“音”まで記録できるようになった。録音データをスマホ経由で専用サーバーにアップし、プリントにQRコードを付け、そのQRコードをスマホで読み込むことでサーバーにアクセスして音声再生が可能になるという仕組み。
そのほかinstaxsシリーズでは、スマホで撮影した写真をチェキプリントにすることができるスマホ用プリンター「instax mini Link（インスタックス ミニ リンク）」が10月に発売されている。