提供:宝酒造株式会社
無炭酸で心地よく飲める、食事に合うなどの理由で近年、若年層にも人気のお茶割り。なかでも緑茶割りはその大定番といっていいでしょう。宝酒造では「極上〈宝焼酎〉」こそが、この緑茶割り(以降「お茶割り」)にぴったりな焼酎であると自負しているそう。……これは、詳しく聞いてみなければ! と開発担当者を直撃取材してみることに。「極上〈宝焼酎〉」の製造上のこだわりや含まれる成分まで!? お茶割りにぴったりな理由について探っていきます。
宝酒造
極上〈宝焼酎〉ポイント
・ピュアなアルコールに、大麦やトウモロコシを原料とした貯蔵熟成酒をブレンド。
・すっきりした飲みやすさと芳醇な香味を両立しており、お茶をはじめあらゆる割材と好相性。
・アルコール度数25度、220ml〜4Lまでの13アイテムをラインナップ。(写真は600ml)
この記事でわかること
おいしさのもととなるのは極限にまで磨いたピュアなアルコール
話を聞いたのは、宝酒造 商品第一部長の高橋悠典さん(※「高」は、はしごだか)。同社で長く焼酎の新商品開発を担当し、巨大な樽貯蔵庫などを有する「黒壁蔵」で焼酎の製造現場にも携わってきたお酒のスペシャリストです。
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お茶割りに合う理由を聞く前に、まずは「極上〈宝焼酎〉」の原料と製造工程を把握しましょう。高橋さんに解説いただきました。
「味わいの土台となるのは、ピュアなアルコールです。主原料のサトウキビ糖蜜を、国内最大規模の連続式蒸留機で何度も蒸留を繰り返すことで不純物を取り除き、最終的に純度99.99%以上(※)に蒸留していきます」(高橋さん)
※エタノール以外の有機物割合が0.01%以下
■「宝焼酎」の製造工程
そして、「極上〈宝焼酎〉」のおいしさの要であるとともに、「宝焼酎」の全ブランドに欠かせない存在が、宮崎県・高鍋町の「黒壁蔵」に眠る多彩な樽貯蔵熟成酒。
「樽貯蔵熟成酒とひとことで言っても、味の“表情”は千差万別なんです。つくり方も樽の種類や貯蔵年月なども異なり、当社では約85種類につくり分けるとともに約2万樽を管理しています。これらを、定められた狙いとする味わいに沿ってピュアなアルコールとブレンドし、製品をつくりあげていくんです」(高橋さん)
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このように味づくりの要となるのは樽貯蔵熟成酒。ただしそれは、ベースのアルコールがきわめてクリアであってこそだと高橋さんは言います。
「例えるなら、真っ白なキャンバスに1滴の絵の具を垂らすイメージとでも言いましょうか。キャンバスとなるアルコールが“きれい”だからこそ、樽貯蔵熟成酒による狙ったおいしさや、個性的かつ飲みやすい味わいが生み出せる。この哲学が、代々受け継がれる『宝焼酎』のものづくりの根幹なんです」(高橋さん)
味わいは85種類の「樽貯蔵熟成酒」のブレンド次第
さきほどうかがったように、樽貯蔵熟成酒の数は85種類にも上ります。いったいどのように選び、ブレンドしていくのでしょうか?
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「樽貯蔵熟成酒も蒸留酒ですが、大麦やとうもろこしなど原材料、発酵や蒸留方法、樽の材質やサイズ、貯蔵する年数によって香味に違いがあり、組み合わせによってバリエーションも広がります。そのなかから、例えば華やかなアロマが豊かであったり、樽のニュアンスが強かったり、余韻のどっしりした後味が香り高かったり。それぞれの特性を熟知した技術者がブレンドし、銘柄ごとに求めるおいしさをつくっているんです」(高橋さん)
樽は宮崎の雄大な自然のなかで呼吸をし、お酒の味を変化させていきます。“生き物”のように、どれひとつとして同じ味にはなりません。一方で「宝焼酎」は銘柄ごとの個性こそあれ、一つの銘柄の味は不変。安定して同じ味わいをつくり続けることも、黒壁蔵のブレンド担当者の仕事です。
「“酒は生き物である”ととらえて慈しみながら、1滴レベルで微調整。こうした匠の技術によって、発売当初から変わらないおいしさをお届けできているのだと思います」(高橋さん)
では、数あるラインナップのなかで今回の主役、「極上〈宝焼酎〉」の味わいにはどんな個性があるのでしょうか?
「宝焼酎ブランドにおいては、スタンダードな『宝焼酎』のプレミアム版。その特徴は、ほんのり甘い香りと、まろやかな口当たりをより豊かに感じられる味わいです。また、樽貯蔵熟成酒を3%ブレンドしていることも大事なポイントです」(高橋さん)
■宝焼酎味わいマトリクス
なお、樽貯蔵熟成酒のブレンド比率については、割合が高ければ高いほどおいしくなるというわけではないのだとか。各銘柄しか持ちえない味があり、飲む人の好み、飲み方、食との組み合わせなどによってそれぞれベストなおいしさが楽しめる……この多様性も「宝焼酎」ブランドの魅力といえるでしょう。そのなかでもお茶割りにオススメなのが、「極上〈宝焼酎〉」だというのです。
科学的にも証明されている!?
「極上〈宝焼酎〉」がお茶割りに合う決定的理由
ここからが本題。「極上〈宝焼酎〉」がお茶に合う理由とは? 味わいでいえば、ピュアですっきりした口当たり、そして余韻のコクや芳醇さが理由だと高橋さん。
「すっきりしているので、お茶の香りや渋味を邪魔しない。それでいてふくよかな余韻は、お茶のまろやかさや甘みと非常に好相性。それぞれが調和するため、おいしいお茶割りになるのです」(高橋さん)
この調和に関してまたしても活躍するのが、樽貯蔵熟成酒。樽で貯蔵することでオーク材からポリフェノールが溶出し、お茶に含まれるポリフェノールと相まって、味わいをひきたてているとか。さらに、香りの面でも樽貯蔵熟成酒の有用な成分が影響しているようです。
■お茶と極上〈宝焼酎〉の共通する成分
「香り成分はダマセノンやバニリン、フルフラール。これらがお茶の香りと引き立て合うことで相乗効果が生まれ、よりおいしく感じさせてくれるのです。また、ポリフェノールが加わることで、後味のコクに繋がっていると考えています」(高橋さん)
「極上〈宝焼酎〉」はお茶と同じ成分を含んでいるからこそ、お茶割りにマッチする。それが真相のようです。
開発者がおすすめするお茶割りのつくり方は?
「極上〈宝焼酎〉」によるお茶割りのおいしさを知り尽くしている高橋さんが実際に飲む際は、どのようなつくり方で楽しんでいるのでしょう? コツとともに教えていただきました。
1.グラスを冷やす
「まず、氷をグラスの中に目安はグラスの半分程度。グラスが冷えたところで『極上〈宝焼酎〉』を入れて氷と混ぜます」
2.「極上〈宝焼酎〉」を注ぎ、氷と混ぜながら冷やす
「グラスが冷えたら『極上〈宝焼酎〉』を注ぎ、氷と混ぜながら焼酎の温度も下げます」
3.よく冷えたお茶を注ぐ
「おすすめの割合は、焼酎1に対してお茶は5。アルコール度数25度の焼酎の場合、出来上がりの度数は4~5%ほどとなり、焼酎とお茶両方の味わいをバランスよく感じられます」
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もちろん、焼酎の割合を高くしたりお茶を多くしたりするのは自由。好みに応じて味の濃淡やバランスを調整できるのも、手づくりしたお茶割りの魅力です。
「お茶はペットボトルでかまいません。個人的には、抹茶入りのほうがよりすっきりした味で好きですね。また、色が鮮やかに出るのも抹茶入りタイプの魅力です。温かいお茶割りもオススメですが、その場合は急須で淹れたお茶のほうがまろやかでコク深くなりやすいと思います」(高橋さん)
お茶には緑茶以外にもウーロン茶やほうじ茶など様々。緑茶やジャスミン茶はとくによく合うそうですが、どんなお茶でも合うのがまた、『極上〈宝焼酎〉』がもつ懐の広さでしょう。ぜひお試しあれ!
取材・文/中山秀明 写真/湯浅立志(Y2)