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2017/6/13 19:00

今まで人生損してた…専門ライターが悔しがった絶品コニャック「カミュ」とは? 「イル・ド・レ」とは?

ウイスキーブームや日本酒ブーム、クラフトビールブーム、レモンサワーブームなど、次から次へとアルコールのトレンドがやってきています。が、筆者・中山、それらの流行を追いかけるだけではまだまだひよっこでした。ブランデー、特にコニャックの世界を知ってしまったのです。今回、オススメするのは「」。伝統あるブランドですが、現代に合わせて数々のアップデートをしていたのです。

 


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【そもそもブランデーとは? コニャックとは?】

果実酒を蒸溜した酒がブランデー、そのなかで産地などの条件を満たしたものがコニャック

そこでカミュの魅力を紹介したいところですが、そもそも「ブランデーとは? コニャックとは?」という人も多いでしょう。難しく考える必要はありません。奥深いストーリーはもちろんありますが、イラストとともに知ればすんなり入ってきます。

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まずブランデーとは、ブドウやリンゴなどの果実酒からつくった蒸溜酒の総称。実はブドウだけではなく、リンゴやチェリーのブランデーもあります。そしてブランデーのなかのひとつのカテゴリーがコニャック。これはワインでいうシャンパンが、シャンパーニュ地方で作られているのと同様。フランスの「AOC(原産地呼称統制)」により、コニャック地方で、定められた製法によりつくられたブドウの蒸溜酒のみがコニャックとされるのです。製造工程もイラストで見ていきましょう。

 

【コニャックの製法】

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大前提として、コニャックは同地方で収穫された「ユニ・ブラン」など、3種いずれかのブドウで造る必要があります。ただ、この後も工程についての厳密な決まりが。蒸溜には「シャラント式」の銅製蒸溜器で10月~翌3月の間に2回行わなければコニャックを名乗れません。さらに、熟成にはフレンチオークの樽で最低2年寝かせることが法で定められています。

 

【カミュとは?】

コニャックメーカーのなかでも個性的な商品を生むのが「カミュ」

といった形で、コニャックは厳しいルールで管理されるからこそ格式が守られ、高品質な味わいが生まれるわけです。特に今回オススメの「」は、コニャック地方なかで最も希少といわれる「ボルドリー地区」の畑を多く所有する名門メーカー。日本の米づくりでたとえるなら、新潟・魚沼地域のなかでも特に有名な農家といったところでしょうか。

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↑カミュ家の歴代当主。1863年創業の老舗で、2015年現在世界第5位に位置する最大手のコニャックメーカー。大手酒類資本の傘下に入ることなく、家族経営で常に独立のエスプリを貫いています

 

「ボルドリー地区」とは、6つに区分されたコニャック地方のなかで5%と最小面積のエリア。ゆえにブドウの生産量も少ないのですが、土壌は粘土質が少ないので保水性が高く、水はけがよいためにコニャックづくりには最適です。カミュ家は、ブドウ栽培農家として創業した当初よりこの地区に根差し、多くの畑を所有。なおかつ蒸溜時の澱引を行わないので、生産効率は悪いのですがブドウ本来の風味が残り、熟成時に芳醇な香りの原酒が生み出されます。

 

【カミュボルドリーVSOPとは?】

希少な原酒の華やかな魅力が凝縮された「カミュボルドリーVSOP」

希少なブドウ畑を所有しており、職人気質の独自製法で香りにこだわった個性的な原酒を生み出すのが「」。その魅力を特に堪能できるのが、他の地区の原酒とブレンドをせずにボルドリー原酒のみでつくられた「カミュボルドリー」シリーズです。これは単一区画の原酒のみを使うため「シングル クリュ(地区) コニャック」と呼ばれており、同シリーズには熟成期間の長さで2つの商品が発売されています。

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↑カミュボルドリーVSOP(8300円/消費税別)

 

オススメは、VSOP(Very Superior Old Paleの略。4年以上熟成したブランデーの等級)コニャックの部門で受賞最多の名作「カミュボルドリーVSOP」。ボルドリー原酒の特徴である香り高さが際立っており、濃密で滑らかなスミレとバニラ香のコンビネーションアロマを楽しめます。

 

【イル・ド・レ ファインアイランドとは?】

潮風の恵みを受けた島で生まれる「イル・ド・レ ファインアイランド」

」を数種類飲み比べるなかで、もうひとつ見逃せないシリーズを見つけました。それが「イル・ド・レ」。これは、個性的なコニャックづくりに情熱を注ぐカミュ家が、ボルドリー以外で見出した土地「レ島」の特性が凝縮された商品です。

 

ボルドリーの紹介で、コニャック地方は6つに区分されていることをお伝えしましたが、「レ島」があるのは「ボワ・ア・テロワール」という地区。同時に、コニャック地方の最西端に位置する島です。小さな島なので海の恵みをたっぷり受けており、その特徴がコニャックの味にも如実に反映されています。

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↑イル・ド・レ ファインアイランド(5600円/税別)

 

潮風を浴びたブドウを使い、潮風に囲まれた場所で熟成。そのため、磯のようなヨード香や塩の風味を感じられるのが「イル・ド・レ」です。スコッチウイスキーにも「アイラ島」でつくられるアイラモルトという個性的な香りのカテゴリがありますが、似たような特徴が「イル・ド・レ」にもあり、そのためウイスキー愛好家に好まれているという一面も。製法の違いによって3種類が発売されていますが、最初はフレッシュで刺激的な香りが際立った「イル・ド・レ ファインアイランド」がオススメです。

 

飲んでみたら汎用性の広さに驚いた!

普段から様々なお酒を飲んでいる筆者ですが、なかなか飲む機会がなかったコニャック。だからこそ、今回飲んでみて驚いたことがいくつもあります。最大の衝撃は、汎用性が広く食事と好相性ということ。きわめて飲みやすいともいえるでしょう。これまで”コニャックは食前や食後で飲むお酒”というイメージが一気に覆りました。

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「カミュボルドリーVSOP」は、冷やしてストレートで飲むのがオススメです。コニャックらしい優雅な甘さとエレガントな香りがたまりません。チョコレートやドライフルーツなど、濃厚さや凝縮した甘酸っぱさを持つフードとの相性のよさはワインやウイスキーを凌駕するレベル。チーズと合わせるのもナイスなペアリングです。

 

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一方の「イル・ド・レ ファインアイランド」は、ハイボールがイチオシ。炭酸で割ることにより塩気に似たフレーバーが花開き、コニャック特有のフルーティな甘味の奥にシャープな辛味を感じられます。ボトルがウイスキーのような形ですが、味わい的にもほかのコニャックにはない唯一無二といえるテイスト。そもそも「アイランドコニャック」自体が珍しい存在です。海の恵みによるダシ文化が豊かな日本の食卓にも「イル・ド・レ」は最適だと思います。

 



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【URL】
(公式サイト)

撮影(ボトル)/石上 彰  イラスト/マガポン

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