グルメ
カレー
2017/10/27 17:00

「バターチキンカレー」頂上決戦! 成城石井VS無印良品はどっちがウマい?

成城石井のオリジナル商品ブランド「desica」シリーズの「レトルト」カテゴリに、注目グルメがあります。それは、「骨付き肉を煮込んだ旨味たっぷりバターチキンカレー」「有機キヌアとガルバンゾビーンズのスパイシーカレー」「24ヶ月熟成 パルミジャーノ・レジャーノのビーフハヤシ」の3種類。いずれも素材やレシピにこだわった本格派のレトルト商品です。

 

そんななか、ひとつ気になることがあります。それは「無印良品のバターチキンと成城石井のバターチキンは、どちらがおいしいのか?」ということ。無印良品はレトルトカレーにも力を入れていて、レトルトカレーだけで約30種類も展開しています。なかでもいちばん人気なのが「素材を生かしたカレー バターチキン」。口コミでの高評価もあとを絶ちません。

↑左が定番の無印良品「バターチキン」、右が成城石井が6月17日に発売した「バターチキンカレー」
↑左が定番の無印良品「バターチキン」、右が成城石井が6月17日に発売した「バターチキンカレー」

 

王者・無印良品のバターチキンと新鋭・成城石井のバターチキン、おいしさ対決の勝者は? 本稿では、味と質に定評のある両社のカレーをじっくり比べてみました。

 

成城石井はご飯と合わせたい辛さ控えめ仕様

まずは成城石井のバターチキンカレーから。袋を開けるとゴロッと1本、手羽元が出てきます。これはレトルトなのにインパクト大ですね! そしてカレーを口に運ぶと、まず濃厚なピーナッツと24か月熟成させたイタリア産パルミジャーノ・レジャーノの生み出すコクが押し寄せてきます。そこに、トマトと鶏のうまみが加わって、とにかくどっしりと深い甘みのある味わい。よく煮込んで寝かせたカレーのうまさに近い感覚です。

↑手羽元1本がゴロッと入っている、見た目にも贅沢感のあるカレーです
↑手羽元1本がゴロッと入っている、見た目にも贅沢感のあるカレーです

 

スパイス感や辛さは控えめで、インド料理のバターチキンカレーとはイメージは異なりますが、白いご飯との相性も良く、あとを引くおいしさです。ちなみに手羽元ですが、よく煮込まれていて骨から簡単に肉が離れるものの、少々パサつき感がありました。

↑原材料表。マリナーラソースとピーナッツペーストが味のベースになっています
↑原材料表。マリナーラソースとピーナッツペーストが味のベースになっています

 

無印良品はナンやチャパティ向けの本格派カレー

一方、無印良品の「素材を生かしたカレー バターチキン」は、成城石井のカレーよりも少し赤みが強い見た目。そして温めるとスパイスのいい香りが立ち込めます。一口目にはまずトマトの爽やかな酸味が広がり、そのあとバターのまろやかさ、そしてコリアンダー、クミン、カスリメティ、フェンネルなどのスパイスが鼻の奥に抜けていきます。

↑本場の味に近い仕上がり。ギー(バターオイル)とスパイスが決め手です
↑本場の味に近い仕上がり。ギー(バターオイル)とスパイスが決め手です

 

辛くはないので子どもでも食べられますが、酸味と甘さとスパイスのハーモニーはまさにアジアン料理。インド料理屋でバターチキンカレーを頼むと出てくる味が、そのまま食卓に運ばれてきた印象です。

 

カレーそのものとして完成されているので、白いご飯に合うというよりは、思わずカレーだけをスプーンですくって食べたくなる味。なので、ナンやチャパティに合わせるのが向いているかも。ちなみに具材ですが、レトルトにしては珍しい大きめな鶏肉が4個ほど入っていました。こちらもよく煮込まれていることもあって、パサッとした食感です。

↑原材料表。カシューナッツペーストを使用しています。スパイスも具体的な名前が列挙されています
↑原材料表。カシューナッツペーストを使用しており、スパイスも具体的な名前が列挙されています

 

最終結論は……答えを出せず!?

成城石井と無印良品、どちらのバターチキンカレーがおいしいのかというと……それは「どちらもおいしくて決められない!」でした。カレー自体の方向性がまったく違うので、甲乙付けがたく、最終的には好みや気分といった感じでしょうか。

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↑個人的に2つのカレーを採点。同じバターチキンカレーでも、方向性がまったく違うのがわかります

 

成城石井のほうはスパイスのクセがあまりなく、スパイスに不慣れな方でも食べやすく仕上がっています。ただ、アジア料理好きの友人に言わせると「バターチキンカレーと聞いてしっくりくるのは無印良品のほう」とのことでした。家族やカップルで、じっくり食べ比べてみるのも楽しいですよ!