グルメカテゴリは流行り廃りの激しいジャンル。昨今では、SNS映えする「フォトジェニックグルメ」がブームですが、そのほかにもたくさんの新しいグルメが登場しています。本記事では、牛丼チェーンで採用されている「ロカボ牛麺」や、ロスで大ブームの「ポキ」、専門料理店が増えているインド料理の「ビリヤニ」など4つのトレンドを、フードアナリストの中山秀明さんが紹介していきます。
【その1】
【ロカボ牛麺】こんにゃく麺を使用しヘルシーなのに食べ応え十分
ロカボ牛麺 490円(冷・温) 1食あたり 糖質 22.0g
ロカボ牛ビビン麺 590円(冷・温) 1食あたり 糖質 28.5g
すき家のロカボメニュー第1弾である、コク深いつゆの牛麺と、ピリッとした辛さがクセになる牛ビビン麺。どちらも低糖質で食べ応えのあるこんにゃく麺を使用しています。
「低糖質ダイエットは根強い人気ですが、メーカー品、コンビニPB、ファミレスなどに続き牛丼チェーンにも。価格が手ごろなのもポイントですね」(中山さん)
【その2】
【ポキ】ロサンゼルスでも大ブーム!日本の漬けマグロに通ずる一品
マイカイキッチン
マグロスパイシー/サーモンしょうゆ 各437円(100g)〜
ポキとは、マグロやサーモンといった魚介類の切り身と、しょうゆ、ごま油、香味野菜などをマリネしたハワイフード。昨年ロサンゼルスで人気に火がつき、日本にもその波が来つつあります。
上の写真は、バリエーション豊富なポキが揃う、ポキ専門店「マイカイキッチン」の一品。ピリッと辛い人気NO.1のマグロスパイシーや、甘めの味付けで子どもでも食べやすいサーモンしょうゆなど、その日仕入れた鮮魚のおいしさを楽しめます。
「ハワイフードはパンケーキやガーリックシュリンプがヒットしましたが、ポキは漬けマグロなどになじみのある日本では受け入れやすい味わいです。ヘルシーな点もうれしいですね!」(中山さん)
●SHOPDATA:●マイカイキッチン●東京都中央区月島3-28-5●テイクアウトのみ
【その3】
【ビリヤニ】エスニック料理の注目株!食欲そそるインドのご飯
サイーファ ケバブ アンド ビリヤニ
ラム ビリヤニ 1855円
ビリヤニは、「世界三大炊き込みご飯」のひとつと言われるインド料理。スパイスの香りが引き立つ奥深い味わいで、日本でも密かな人気に。ビリヤニがウリのインド料理専門店も増えています。
六本木にある「サイーファ ケバブ」では骨付きのラム肉と33種のスパイスで調理したカレーに、バスマティ米を重ねてじっくりと蒸し上げています。柔らかいラム肉の旨みと、奥深いスパイスの香りが合わさった贅沢な一品です。
「スパイス料理の人気が高まるなか、より土着的なフードへの注目度が増しています。そのひとつがビリヤニですね。お米大国・日本ならではと言えるかもしれません」(中山さん)
●SHOP DATA:●サイーファ ケバブ アンド ビリヤニ●東京都港区六本木4-11-8 1F
【その4】
マイルドな辛さが絶妙!韓国発の鉄板料理
明洞タッカルビ
チーズ タッカルビ 2880円(2~3人前)
チーズタッカルビは、甘辛い味付けの肉や野菜、トッポギなどをチーズに絡めて食べる韓国発の料理です。ここ1年以内で、新大久保を中心に提供する店が増え、人気が高まっています。
明洞タッカルビのタッカルビは自家製タレを使い、辛さを抑え、食べやすい味付けになっています。チーズは100%モッツァレラチーズを使っているため塩味が少なく、最後まで飽きずに食べられます。
「お肉をとろとろのチーズに絡めて食べるのだから、おいしいに決まってます。ピリッと濃厚な味付けで見た目も鮮やか。フォトジェニックなのも魅力ですね」(中山さん)
SHOP DATA:●明洞タッカルビ●東京都港区新橋2-12-9
【解説してくれた人】
フードアナリスト
中山秀明さん
ジャンルを問わず食のトレンドに精通。商品やお店の取材、執筆も多数。