実りの秋が到来! 巷では収穫祭やグルメイベントが大盛況ですが、日本で「収穫」といえば、やはりお米でしょう。しかも、新米のシーズンはまさにいま! この絶好のタイミングに、お米業界を揺るがす超大型新人(米)がデビューしました。それが新潟米の「新之助」(しんのすけ)です。
新潟県が8年をかけて開発したお米が「新之助」
新潟県といえば日本屈指の米どころ。魚沼産コシヒカリといえば、お米界のトップブランドであることも有名です。それとともに、新潟県のお米のイメージとしてはやはりコシヒカリが圧倒的です。でもなぜ新ブランドが開発されたのでしょうか。そして肝心の新之助の味は? 気になるナゾを解明すべく、PRイベントに行ってみました。
新之助は、新潟県が約8年の歳月をかけて開発した新品種。その特徴は、ツヤツヤとした大きな粒や深いコクと甘み、またしっかりとした弾力などにあり、コシヒカリとは異なる美味しさを持っているとか。
そして、開発の背景には現代の「米に対して多様化するニーズ」に応えたいという思いがあるそう。お気付きの人も多いと思いますが、昨今は全国各地から新品種のブランド米が続々と登場しています。人口減少や高齢化によって、米の消費量が減少しているという問題もあり、新品種の開発に踏み切ったとか。なんと、20万株の候補から選抜を繰り返したそうです。
さらには生産者視点に立った開発の理由もありました。新之助はコシヒカリよりも収穫時期が遅い晩生品種のため、作り手の作業の分散がはかれるほか、気象災害などのリスクも分散できるようになります。
コンビニおにぎりから家電まで関連商品が一斉発売!
その後、イベント会場は「GINZA SIX」に移動。ここでは新之助の関連商品がズラリとお披露目されました。以下では、その一部を紹介していきましょう! 製品はパックのごはんから、おにぎり、日本酒、甘酒など実に多彩。なお食品以外のメーカーも、コラボ商品を限定で発売。新潟県が誇る石油ファンヒーターのトップランナー「ダイニチ工業」の商品にも注目です。
甘い風味が詰まっていてしっかりした粒感が印象的
また、会場ではパナソニックの「Wおどり炊き SR-SPX107」で炊いた新之助による実演試食が行われ、筆者も味わってみました。
食べてみると、米の甘い風味が詰まっていて、余韻として残る旨味も強いです。食感は炊き方による部分があるかもしれませんが、ハリがあってピンッと立ったような、しっかりした粒感が印象に残りました。
冒頭で述べたように、10~11月は1年で最も新米が出回るシーズン。新之助は各界が注目する新ブランドなので入手困難になりそうですが、ぜひチェックして食べてみることをオススメします!