「商品を触った手で目や鼻に触れないようにしてください」
こんな注意書きのあるおつまみ、筆者は過去に見た記憶がありません。しかも結構デカデカと。確かに、パッケージの窓から見える赤色はもう見るからにヤバそうです……。今回は、筆者が見た目だけで思わず衝動買いしたKOBE 伍魚福(ごぎょふく)「一杯の珍極(いっぱいのちんきわ) ハバネロさきいか」のレビューをお届けします。
まさに「試練」…ハバネロの辛みが強烈すぎる!
神戸 伍魚福の出している商品のなかでも、「珍味を極める」をコンセプトにしたシリーズ、「一杯の珍極(いっぱいのちんきわ)」。“辛さも珍味のうち”ということでしょうか、本品もそのひとつにラインナップされています。
「ハバネロさきいか」は、パッケージを開いただけで、もう唐辛子のツンツンした香りが漂ってきます。視覚だけでなく嗅覚からも襲ってくるその辛さの前兆には、辛いもの好きな筆者でも身震いしてしまうほど。
期待2割、不安8割で、小さな身を口へ運びます。舌にのせた瞬間からすぐに感じるのは、ため息をつきたくなるようなストレートな辛さ。あの注意書きは伊達ではありません。噛む前から本当に辛いです。
もはや“仕方なく”その身を噛むと、辛さに混じっていかのやさしい甘さがジュワーッと出てきました。その甘みはまさにオアシス……なのですが、ハバネロの辛さに太刀打ちできるわけもありません。口に熱すら感じるほどの辛さにヒーヒーしながら、いかの甘みをなんとかしてしぼりとって味わう、まさに「試練」を受けているかのような気分が味わえる稀有なおつまみといえます。
飛びぬけた辛さが酒の爽快感を引き出す
この「ハバネロさきいか」、あまりに辛すぎて、ずっと口に含んでいると痛覚すら感じます。すると、すぐに口がお酒を欲するのです。というわけで、本品と合わせるお酒は冷たくサッと飲めるものがオススメ。
まずは日本酒。辛さにあふれた口に冷やした日本酒を注ぐと、口を洗われる感覚がたまりません。喉を通り過ぎるときの爽快感が、辛さのおかげで何倍にもふくれあがっています。それが超辛口のお酒なら、至極な感覚になりました。
ただし、アルコールの強さからして、日本酒をゴクゴク飲むのは難しいですね。そこでオススメしたいのがレモンやグレープフルーツなどのさっぱり系チューハイです。グイグイいけるぶん、辛さへの耐性はこちらのほうが上。辛みが酒で癒されるときのカタルシスはもう最高です。
そして、最後に定番として書いておきたいのはやっぱりビール。辛さにヒーヒーした口を癒す冷感、苦み、のどごし。辛さによってビールの魅力が最大限に引き出され、その快楽はまさに絶大! 1日の終わり、疲れた体を辛さで覚まし、そこにビールを流し込めば……勝手に「ブハーッ!」と声が出ているはずです。
【満足度ポイント】
日本酒 ★★★★★
チューハイ(レモン) ★★★★★
ビール ★★★★★
KOBE 伍魚福
一杯の珍極 ハバネロさきいか
実売価格225円(15g)