グルメ
2018/7/17 17:59

1ジャンルを築いた「無糖炭酸」と「クラフトコーヒー」。先駆者サントリーの新作を飲んでみた

最近の飲料ジャンルで、特に伸びを見せているのが「無糖炭酸水」と「ペットボトルコーヒー」。そのパイオニアであり、トレンドをけん引するサントリーが、今年6月に新商品を発売しました。この夏、さらに盛り上がるであろう両ジャンルの新フレーバーを、既存の人気商品と飲み比べてみました!

 

 

 

酸味とキレで飲みごたえUPの、スパークリング新商品

健康志向の高まりや、シーンを問わない万能ぶり、リフレッシュもできる爽快感などがウケて、直近10年間で伸長している「無糖炭酸水」市場。そんななかで発売されたのが「サントリー 南アルプス クラフトスパークリング 無糖ジンジャー」です。旗艦商品とは何が違うのでしょうか?

↑右が新商品の“無糖ジンジャー”

 

 

■サントリー 南アルプススパークリング

まずは「サントリー 南アルプススパークリング」から飲んでみます。こちらは、アウトドアブランド「スノーピーク」とコラボした炭酸入りナチュラルミネラルウォーター。従来品よりも充填時のガス圧が大幅にアップし、強炭酸による爽快な刺激と後味のよさを感じられます。銀色のキャップを開けたときの「ポン!」という音も爽快です。

↑グラス内に立ち上る泡が、炭酸の強さを物語っています

 

飲んでみてまずやってくるのは、ストレートな刺激。十分な炭酸の強さがありながらもトゲはなく、飲み疲れのないスムーズな心地よさも感じます。口の中を邪魔しない味わいで、料理やハイボールにも合うでしょう。

 

【特徴の指標】※5点満点

・炭酸圧:4.5

・香り:0

・酸味:0

・爽快感:4.0

 

 

■サントリー 南アルプス クラフトスパークリング 無糖ジンジャー(新商品)

つづいて新商品を実飲。こちらもスノーピークとのコラボ商品で、炭酸の爽快感に“嗜好性”という新しい価値をプラス。高知県産ジンジャーによるコクと飲みごたえが特徴です。

↑完全な透明ではなく、わずかに色づいています

 

ジンジャーシロップをはじめ、数種類の果汁などが入っていますがノンカロリー。炭酸の強さはプレーンと同じく強めで、飲み応えがあります。ジンジャーの香りも強くて鮮烈。甘さがないぶん酸味が強調されていて、キレもなかなか。ほかにない味わいが斬新かつ、さっぱりしていて爽快感が抜群です。個人的には、モルトの王様であるサントリーがモルトエキスを使っているところに本気を感じました。

 

【特徴の指標】

・炭酸圧:4.5

・香り:2.0

・酸味:1.5

・爽快感:3.5

↑「クラフト」と付くものが大好きな、大人な方におすすめ

 

ショウガ好きの人や、無糖炭酸派の人で「プレーンでは物足りないけど柑橘系は酸っぱいし、フルーツ系やコーラは子どもっぽい」という人に最適です。ただ、ジンジャーは冷たいまま飲んだほうがおいしいので、家で飲むときは氷を活用しましょう。ハイボールに使うとショウガ風味の効いた面白い味になりそうです。

苦くも甘くもない、ちょうどいいコーヒー新ジャンル

サントリーの「BOSS」ブランドから、ペットボトル入りの「クラフトボス」が発売されたのは2017年4月。すっきりした味わいと、スタイリッシュかつ携帯性に優れたボトルがウケて、大ヒットを記録しました。他の大手メーカーも続々参入する“戦国時代”に登場した新商品「クラフトボス ブラウン」は、どんな味わいなのでしょうか?

↑真ん中が新商品の“ブラウン”

 

■クラフトボス ブラック

「クラフトボス」は、ブラジルの最高等級をはじめとするコーヒー豆を選定し、焙煎、抽出にこだわった5種のコーヒーをブレンド。豊かな香りとコクを引き出し、雑味を抑えるため「ボス」ブランド誕生以来、25年間で培われた同ブランドの職人技があますことなく注ぎ込まれていて、その工程数は200以上あるそうです。

↑「クラフトボス」シリーズ第1弾商品がブラック

 

コーヒーの苦みは強すぎず、でも香ばしさは十分あって薄すぎない。500mlの大容量でも飽きずに飲めるという、味と量のバランスのよさもウリです。飲めばわかるこの完成度の高さは、さすがパイオニアといったところです。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:4.0

香り:3.0

酸味:1.0

甘味:0

コク:3.0

 

 

■クラフトボス ラテ

ブラックと同様、手間ひまかけたコーヒーに、国産牛乳と北海道産の生クリームをブレンドしたラテ。甘すぎず、すっきりした飲みやすさが特徴です。

↑シリーズ第2弾のラテ

 

比較的ライトなタッチで、ガツンとくるコーヒー感も控えめ。しかし薄さを感じることはなく、しっかりカフェラテとして楽しめます。甘さもおとなしく、スッと切れるアフターテイストで飲みやすいですね。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.0

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:2.5

コク:1.5

 

 

■クラフトボス ブラウン(新商品)

ブラックは苦いけど、ラテは甘い。そんな人にちょうどいいバランスの味わいを実現した、新しいコーヒージャンル「ブラウン」。ブラックコーヒーにミルクポーションとガムシロップを1個ずつ加えた甘さを想定して作られました。コーヒーの豊かな香りが失われず、満足感があるのにすっきりと飲める1本です。

↑第3弾の「ブラウン」。たしかに喫茶のコーヒーにミルクとガムシロップを入れたときの色です

 

ラテよりもビターでコクも強めに感じます。“マイルドに抑えられている感”がいい意味でなく、コーヒーらしさがしっかり出ています。

 

【特徴の指標】

コーヒー感:3.5

香り:2.0

酸味:1.0

甘味:1.5

コク:2.5

↑ありそうでなかった、ブラックとラテの“ミックスゾーン”

 

ブラックコーヒーは飲まないけど、ラテの甘さやミルク感が苦手という“中間層”は、これまで少なからずいたことでしょう。そんな方にピッタリとハマる味わいが出てきたな、という印象です。

 

 

先日はペットボトル入りの透明なノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー オールタイム」を発売し、話題を集めるサントリー。さらに7月末には、第3弾のスノーピークとの共同開発商品を発売予定。去年のクラフトボスに続く大ヒットとなるのでしょうか。今後の動きも目が離せません!