筆者は毎日5杯はコーヒーを飲んでいる、根っからのコーヒー党。家でドリップしたコーヒー、喫茶店でいただくコーヒー、レストランで食後に飲むコーヒーと、その時とその場所で違う味わいを楽しんでいます。
そんな筆者がキーコーヒーさんの取材でインドネシアのコーヒー農園を訪問した(記事はコチラ)とき、考えていたのが「旅先でハンドドリップのコーヒーを飲みたい」ということ。コーヒー産地のインドネシアだけに、おいしいコーヒーもたくさん味わえますが、自分で抽出したコーヒーは、格別な味がするに違いありません。
そこで、「コーヒードリップ4点セット」を用意して、現地で調達したコーヒーを味わってみました。
今回は、旅先のコーヒー豆を旅先の水でドリップして飲もうということで、豆はインドネシアで調達。「トアルコ トラジャ」現地でしか手に入らない製法のコーヒー豆を購入しました。
【オススメアイテム01】
シリコンボディで超コンパクトな「ケトル」
コーヒーを調達したら、ドリップするためにまず必要なのは「お湯」です。そこで用意したのはミヨシの「折りたためるトラベルケトル」。
ミヨシ
折りたためるトラベルケトル
実売価格4298円
この電気ケトル、水を入れる部分がシリコン製になっているのがポイント。蛇腹状に畳んで厚みを3分の2まで圧縮できます。スーツケースに入れても無理のないサイズで、500mlのお湯を沸かせます。電圧は100~127Vと220~240Vに対応で、高電圧の国でも、スイッチを切り替えて使用可能。バリ島のホテルでは250Vと表示されていたので、240Vの設定で利用しました。スイッチは手動切り替えなので、海外で使用する際は忘れずに確認しましょう。
【オススメアイテム02】
「コーヒーミル」もスマートでなくっちゃ
せっかくハンドドリップで入れるなら、コーヒー豆は挽き立てにしたいもの。そこで、携帯できるコーヒーミルを探しました。選んだのはハリオの「コーヒーミル・スマートG」。
ハリオ
コーヒーミル・スマートG
実売価格4320円
持ち運びを念頭に置いた製品だけに、圧倒的なコンパクトさ。ポイントはハンドルを取り外せることで、側面のバンドに差し込んで、その名の通り、スマートに収納できます。
一回に挽ける容量は24gと、コーヒーカップ2杯分ほど。ハンドルは重めで家で使うには不便ですが、旅先でちょっと飲むくらいならこれで十分でしょう。見慣れない景色のなかで、まったりとハンドルを回しながら、豆の挽かれる音を楽しむのも乙なものです。
【オススメアイテム03】
はがきサイズの「コーヒードリッパー」
コーヒードリッパーに選んだ「Tetra Drip」は、まさに持ち運びを意識した折りたたみ式。はがきサイズの3枚の板を組み合わせて、円錐型のコーヒードリッパーを組み立てられます。薄いためカバンの中で場所をとらない上に、その重さはわずか25gと軽量です。
ミュニーク
Tetra Drip
実売価格1500円
本製品、3つの板には窪みと出っ張りがつけられており、組み立てはそれをかみ合わせるだけ。最初は多少のコツがいりますが、慣れると1分もせず組み上がります。
1500円とお手ごろな価格もうれしいところ。なお、「Tetra Drip」のラインナップには今回試したポリプロピレン製の製品のほかに、デザインもクールなステンレス製やチタン製も用意されています。
【オススメアイテム04】
繰り返し使えるペーパーいらずの「コーヒーフィルター」
コーヒーフィルターは「MilleCafé(ミルカフェ)」をチョイス。「1000回使える」といううたい文句のこのフィルターは不織布で作られており、使い捨ての紙フィルターを用意せずに使えます。
MilleCafé(ミルカフェ)
実売価格780円
インドネシアで主流のコーヒーの飲み方は、細かく挽いた豆に直接お湯をかけて飲むというもの。ドリップはまだまだ普及しておらず、コーヒーフィルターが並んでいるお店も珍しいという状態。フィルター不要というミルカフェの特徴に助けられました。
一般的なコーヒーフィルターに近い形ですが、実は底面は穴が開いており、そのまま粉を入れたら下に落ちてしまいます。ドリップするときは底の部分を折ってふさいで、お湯を注ぎます。
下部に空いた穴が役立つのは抽出後。使い終わったコーヒーの粉を落として捨てられます。後は水洗いして乾かしておくだけと、メンテナンスも手軽です。
【インドネシアのオススメのコーヒー】
日本では買えない「トアルコ トラジャ」
今回使用したコーヒーは、キーコーヒーがインドネシアで運営するコーヒーショップ「トアルコ トラジャ コーヒー」で購入しました。
実はこのトアルコ トラジャ コーヒーでは、ここだけでしか買えないレアなトアルコ トラジャを販売。それが「ハニープロセス」という製法で仕上げたコーヒー豆です。コーヒーは、コーヒーの実を包んでいる(1)果皮、(2)果肉、(3)ヌメヌメ、(4)殻と順に取り除いていき、最後に(5)種子(生豆)を取り出すというプロセスで加工されます。
トアルコ トラジャの通常の製法では、(3)のヌメヌメ成分を完全に取り除いた後に乾燥させますが、「ハニープロセス」はあえてヌメヌメを一部残した状態で乾燥させます。
ハニープロセスと言うだけに、その味わいはハチミツのように甘いテイストが含まれたもの。トアルコ トラジャがもともと備えているキリっとした酸味も甘味が加わって、ますます深みのある味に仕上がっています。現地の水を使っていることもあってか、太陽がさんさんと降りしきるなかでもすっきり飲めるおいしいホットコーヒーでした。
ちなみにトアルコ トラジャ コーヒーでは、トアルコ トラジャのより狭い地域ごとに栽培された「マイクロロット」と呼ばれるコーヒー豆も購入できます。こちらも日本で出回ることはめったにないので、マカッサルを訪れた際のお土産にいかがでしょうか。