「神泡（かみあわ）ください」ミュージシャンの矢沢永吉さんがそう連呼するテレビCMをご存じでしょうか。矢沢さん独特の言い回しに中毒性があるため、夢に見る人も多いのではないでしょうか。なお、ここでいう「神泡」とは、理想のビールを指すサントリーの概念です。きめ細かく、クリーミーな理想的な泡は、本当にいい素材と丁寧な造り、すべての条件が整ってはじめてできる……つまり、理想の泡を持つビールは、最高のビールの証なのだ、と……。同社はそう言いたいわけですね。
缶を秒速4万回振動させ、きめ細かい泡を作る「神泡サーバー」
このたび、そんな「神泡」をよりヴィヴィッドに、よりドラスティックに味わえるツールが登場しました。その名は「洗浄いらず 新型電動式神泡サーバー」（以下、神泡サーバー）。なんでも、缶そのものを秒速4万回振動する超音波によって振動させ、サーバーを通すことなく缶から直接「神泡」を注ぐことができるとのこと。しかも、お手入れは拭くだけでOKだそうです。サントリーさんにお借りして実際に使ってみたところ、これは心から、絶対持っておくべきだと思いました。
セッティングはカンタン、缶のトップから本機の輪をスコっとはめるだけ。使い方は、泡を立てずにグラスの7割まで注ぎ、背面のボタンを押しながら注ぐと泡が出るので、あとの3割をその泡で満たせばOKです。
きめ細かい泡は、純白の生クリームを思わせる
実際にボタンを押してみると、確かに注ぎ口近くのビールがシュワシュワと泡立ちはじめました！ しかも、泡がめっちゃ細かい！ 筆者は居酒屋に勤めていたからわかるのですが、この泡の細かさはビールサーバーに匹敵すると感じました。すでに見た目では泡の粒が感じられないほど、泡が細かく滑らかになっています。例えるなら、純白の生クリーム（液体）のような……。
しかし、この泡を見ていると、なんだかいろいろ思い出しますね。大学時代、「ビールと泡はナナタイサン」と、先輩に叩き込まれたなぁ……。最近は、いつも実家で父にうまく注ぐことができず、「泡ばっかり！ 泡ばっかり！」と罵られるんだよな……。いやいや、泡沫のごときはかない思いに浸っているヒマなどない。純白の泡がこぼれぬよう、お口のほうから迎えに行くようにして飲むと……。
泡のおかげか…？ ビールが甘い！ 香りが違う！
…ウマいっ！ ビールが、甘いッ！ シルキーな口当たり、唇の涼感も最高です。心なしか、香りも良くなったような……。ホップのアロマがナチュラルに香ってくるというか。その意味では、「ザ･プレミアム・モルツ<香る>エール」で使っても、絶対に美味しいと思います（そして、実際そうでした）。
では、第三のビールに使ったらどうなるのでしょうか？ 日ごろから愛飲しているサントリーの「金麦」でも使ってみました。おお…これもいい泡出てる！ そして、ウマイ！ いやぁ、これなら飲食店で「生ビールです」と出されても絶対わかりません。本機のおかげで、いつもの（第三の）ビールが「特別な一杯」に変わった印象です。
神泡サーバーは3月19日から12本セット以上の商品に付属する
そう、この神泡サーバーさえあれば、たとえ矢沢永吉さんが「神泡ください」と我が家の玄関に立ったとしても、自信を持って言えるでしょう。「神泡、どうぞ」と。そして、私が供したビールを飲み終えた矢沢さん、いや永ちゃんは、しばらく渋い笑顔でグラスを見つめたあと、くるりと背を向け、肩ごしにスッと親指を上げて立ち去るのです。「センキュー！ グッジョブ」という言葉を残して……。（妄想です）
ちなみに、この神泡サーバーは単体では発売されず、同アイテムが付録としてセットになった製品（12缶以上から付属）が、3月19日（火）より数量限定で発売されるそうです。あなたも、自宅で「特別な1杯」を味わうために、また、いつ永ちゃんが自宅に来てもいいように、本品をしっかりと確保しておきましょう。
