グルメ
立ち食いそば
2016/5/31 11:15

【昼はそば】かつお節問屋直営店の三越前「そばよし」は化学調味料を徹底排除! 粉かつおご飯も絶品!

立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、東京・三越前の「そばよし」を紹介します。東京の立ち食いそばで「つゆがおいしい店」の代表格といえば、「そばよし」をおいてほかにはありません。

 

かつお節問屋直営店が誇るだしを極めた絶品つゆ!

↑かけそば(270円)。だし本来のおいしさを味わうのに最適な一品。一緒に半ライス(80円)を頼む人も多い
↑かけそば(270円)。だし本来のおいしさを味わうのに最適な一品。一緒に半ライス(80円)を頼む人も多い

 

この店は江戸時代から続くかつお節問屋の直営店。本かつお節3:宗田節・さば節1の割合で濃厚なだしを取り、化学調味料は使わない。かえしには、うまみの強い小豆島の特選しょうゆを使用。だしの風味を損なわず、まろやかでコクのあるつゆに仕上げている。自家製麺・ゆでたてのそばも、しっかりコシがあっておいしい。

 

↑天ぷらは揚げ置き。昼前にはかき揚げや旬の野菜の天ぷらがバットに山盛りになっている。ちなみに天ぷらに使う野菜もすべて「国産」のものを使用
↑天ぷらは揚げ置き。昼前にはかき揚げや旬の野菜の天ぷらがバットに山盛りになっている。ちなみに天ぷらに使う野菜もすべて「国産」のものを使用

 

つゆ、そばともにハイレベルな同店だが、常連客の多くは一緒にライスを注文する。というのも、同店ではかつお節を削る際に出る節粉(粉かつお)が食べ放題。ご飯にこれを振りかけ、しょうゆをたらすと絶品なのだ。卵かけご飯に節粉を振りかける人も多い。

 

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↑店の看板でも「かつお節問屋直営」「化学調味料を一切使っていない」ということをアピール

 

↑店内は立って食べるのが基本だが、11時~13時以外の時間帯には若干数の椅子が出される
↑店内は立って食べるのが基本だが、11時~13時以外の時間帯には若干数の椅子が出される

 

同店の創業は2001年。元々そば好きだったかつお節問屋の社長は、町のそば屋が 次々と店を畳む状況を危惧していた。そこでワンコインで本格的なそばが食 べられる店を作り、若者にそばへの興味を持ってもらおうと、この店を始めたという。そのため、だし、つゆ作りは常に手を抜かないそうだ。