グルメ
お酒
2019/4/22 20:50

日本酒好きは行かなきゃ恥!「ヒデ」プロデュース日本酒イベントは「破格」で「別世界」だった

もうすぐGW。さまざまなグルメイベントが盛況ですが、特に注目なのが、4月19日(金)~29日(月・祝)まで東京・六本木ヒルズアリーナで開催される「CRAFT SAKE WEEK(クラフト サケ ウィーク)at ROPPONGI HILLS 2019」です。こちらは、「ヒデ」ことサッカー元日本代表の中田英寿さんがプロデュースする、全国の地酒が楽しめるイベントで、各蔵元の自信作をグラス一杯から楽しむことができます。

 

新「キットカット 日本酒」はどちらの銘柄に? 監修・中田英寿氏と有名シェフの意見が割れる完成度

↑会場デザインは「縄」がコンセプト。 2020年ドバイ国際博覧会の日本館の設計を手がける建築家、永山祐子さんが担当しています

 

参加する蔵元は、日本全国の350蔵に及ぶ酒蔵へ足を運んできた中田英寿さんが厳選。1日に出店する酒蔵をテーマごと10蔵に絞り、今年初参加の17の酒蔵を含め計110の酒蔵が個性豊かな日本酒を提供します。実際にイベントに参加したところ、「これは絶対行くべき」と確信しました。以下で、その理由を解説していきましょう!

↑“高品質な日本酒をきちんと美味しく学べる場”を提供するのがイベントの趣旨。会場中央には、出店される各蔵の一升瓶がディスプレイされています

 

お酒のラインナップがテーマごとに毎日変わる

まず驚きなのが、平日・休日を問わず計11日間開催しているということ。そして日本酒のラインナップがスゴいのはもちろんのこと、毎日異なるテーマが設定されており、それに応じて銘柄が変わるところも見逃せません。

↑こちらは初日に筆者がオーダーした、山口県・八百新酒造の「雁木(がんぎ) 純米吟醸 無濾過生原酒ノ弐」(3コイン)

 

イベント日程の前半は、酒蔵の所在地をテーマとした「東海の日」「関西の日」「中国・四国の日」「九州の日」があり、どのエリアもラインナップが粒ぞろい。飲んでみたい! と思う銘柄ばかりです。

 

面白い日を挙げるとすれば、4月27日(土)の「SAKE COMPETITION 2018の日」。「SAKE COMPETITION」は中田英寿さんが実行委員として参加する、国内最大規模の日本酒品評会で、ここで受賞した酒が登場するのです。

↑たとえばこちらは、4月27日(土)に登場する福島県・宮泉銘醸。同蔵の「會津宮泉」と「冩樂」は2018年の純米酒部門でともにトップ10にランクインしています(写真は2017年の筆者取材時)

 

そして、何といっても一番の注目は4月29日の「チーム十四代の日」。「芳醇旨口」という新たなジャンルを創出して日本酒の流れを変えた山形の「十四代」、三重のニュースター「而今(じこん)」を筆頭に、栃木「鳳凰美田」、広島「寳劔(ほうけん)」、山口「東洋美人」など、押しも押されもせぬ有名銘柄が目白押し。元々「十四代」「而今」が入手困難なお酒であることもあって、まず間違いなく、多くの人が殺到するでしょう。この日は日本酒が売り切れる前に、早めに訪れたいところです。

 

実力派レストランが出店し、料理だけでも十分に楽しめる

また、特に日本酒が好きという人でなくても十分に楽しめるのが「CRAFT SAKE WEEK」の特徴。それは蔵元だけではなく、出店しているレストランもスゴいから。「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019」は、ミシュランで星を獲得した一流レストランから知る人ぞ知る地元の名店まで、11日間で延べ15店舗が出店。料理だけでも大いに楽しめるというわけなのです。

↑たとえばこちらは、中目黒の「ファイブスターカフェ」。シンガポールの本場ローカルフードを忠実に再現し、女性を中心に絶大な人気を得ています

 

↑都内屈指の人気ベトナム料理店、蒲田「ミ・レイ」の「牛肉とレモングラスの和え物」(4コイン)。辛さが控えめなぶん、甘味と酸味が引き立って日本酒が進む味でした。ハーブのアクセントやボリュームもナイス

 

↑各国料理のエッセンスを取り込むモダンチャイニーズの人気店、六本木「虎峰」の「がっつりトリュフ焼売2ケ」(4コイン)。ジューシーな肉にトリュフが香る、リッチなおいしさです

 

また、先述の中田英寿さんの「日本酒を様々な国の料理とペアリングして、楽しんでもらいたい」という思いから店舗をチョイスした経緯もあって、日本酒好きにとっては、いつもとはひと味違うペアリングが楽しめるというわけですね。

↑こちらは「虎峰」の「鶏の唐揚げ四川風」(6コイン)。スパイシーながらヘビーな辛さではなく、スパークリング日本酒に合うエッジの効いた味わいでした

 

↑小岩にある、都内指折りの人気タイ料理店「サイフォン レストラン」の「パッタイ」(6コイン)。甘めの味付けがクセになるおいしさ。みずみずしい海老の弾力も絶妙でした

 

↑4月24日(水)~28日(日)に出店となる、「六本木 kappou ukai/ 六本木うかい亭」の「うかい厳選 ローストビーフ」。通常は4~8コインの料理が多いのですが、こちらはなんと16コイン!

 

入場料はなく、スターターセットと追加コインで楽しむ仕組み

「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019」は、入場料はなく、参加自体は無料。スターターセットを買い、セット内のコインで日本酒や料理と交換するシステムになっています。

↑まずはここでスターターセットを購入。酒器グラス+飲食用コイン11枚で3500円です

 

↑酒器はガラス製の本格派。持って帰れるのもうれしいポイント

 

また、追加コインは10枚1500円、22枚3000円、38枚5000円と、多く買えば買うほどおトクになっています。日本酒も料理も、ここにしか出ないような逸品ばかりでボリュームも十分であることを考えると、破格といっても過言ではないでしょう。なお、2回目以降の来場の際は、スターターセットのグラスを持参すれば、追加コインの購入のみで楽しめます。

↑すでに市場には出回っていないというお酒「水芭蕉【春酒】純米吟醸 生貯蔵酒」も頂きました。しっかりした甘み、かつキレのよい味わいで美味!

 

↑楽しくお得に日本酒を味わうなら、コイン2枚で「ご当地キットカット ペアリングBAR」を利用するのも得策。端末を操作して簡単な質問に答えると、1650通りの組み合わせから、日本酒と「キットカット」の推奨ペアリングをAIが提案してくれます

 

↑「ご当地キットカット ペアリングBAR」で、筆者は宮城「一ノ蔵」と宇治抹茶キットカットを推奨されました。日本酒は特別なワイングラスに入れてくれ、スッキリした味と華やかな香りが美味。これで2コインは絶対おトク ※写真のワイングラスはキットカットブースのみで使用可

 

会場ディスプレイやBGMが日本酒の高揚感をさらに高める

このほか、冒頭で述べたように、会場の設計もトップクリエイターによるもので、会場は特別な雰囲気に包まれているのもポイント。BGMは、さまざまなジャンルのDJがセレクトしたものを流しており、日本酒がもたらす高揚感をさらに高めてくれます。

↑この日はDJが心地よいムードを演出。日によってはバンドの生演奏も

 

また、会場内に各蔵元の売り子さんが酒瓶を持ってねり歩いているのも面白い点。グラスが空になっているのを見かけると声をかけてくれ、注文すればその場で注いでくれます。

↑宮城県「一ノ蔵」の売り子さん

 

↑群馬県・永井酒造の売り子さんは、同社の名酒「水芭蕉」をサーブ。筆者が3コインで飲んだのは、しなやかな米の旨味とキレイな余韻が特徴で、スイスイいけるタイプでした

 

と、このようにさまざまな魅力が詰まった「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019」は、4月29日(月・祝)までの開催。平日も昼から開催されているので、週末に足を運ぶのはもちろん、平日の昼でもふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2019開催概要】

■開催期間:2019 年4 月19 日(金)~4 月29 日(月・祝) 12:00~21:00

■場 所:六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木6 丁目9-1)

■参加蔵数:各日10蔵 計110蔵

■レストラン:延べ15店舗

■料金:【CRAFT SAKEスターターセット】3500円(酒器グラス+飲食用コイン11枚)、【追加コインAセット】1500円(飲食用コイン10枚)【追加コインBセット】3000円(飲食用コイン22枚)【追加コインCセット】5000円(飲食用コイン38枚)

※2回目以降の来場の際は、グラスを持参いただくと、追加コインの購入のみで、お楽しみいただけます

 

以下、今後の参加酒蔵一覧

◇4 月23 日(火) 東海の日
東海エリアの酒蔵が集結。
磯自慢 (磯自慢酒造株式会社/静岡県)、開運 (株式会社土井酒造場/静岡県)、白隠正宗 (高嶋酒造株式会社/静岡県)、義侠 (山忠本家酒造株式会社/愛知県)、二兎 (丸石醸造株式会社/愛知県)、津島屋 (御代桜醸造株式会社/岐阜県)、W (有限会社渡辺酒造店/岐阜県)、白川郷 (株式会社三輪酒造/岐阜県)、百春 (株式会社小坂酒造場/岐阜県)、田光 (合名会社早川酒造/三重県)

◇4 月24 日(水) 関西の日
関西エリアの酒蔵が集結。

澤屋まつもと (松本酒造株式会社/京都府)、白木久 (白杉酒造株式会社/京都府)、風の森 (油長酒造株式会社/奈良県)、みむろ杉 (今西酒造株式会社/奈良県)、篠峯 (千代酒造株式会社/奈良県)、松の司 (松瀬酒造株式会社/滋賀県)、三連星 (美冨久酒造株式会社/滋賀県)、龍力 (株式会社本田商店/兵庫県)、播州一献 (山陽盃酒造株式会社/兵庫県)、仙介 (泉酒造株式会社/兵庫県)

◇4 月25 日(木) 中国・四国の日
中国・四国エリアの酒蔵が集結。

賀茂金秀 (金光酒造合資会社/広島県)、月山 (吉田酒造株式会社/島根県)、貴 (株式会社永山本家酒造場/山口県)、五橋 (酒井酒造株式会社/山口県)、三芳菊 (三芳菊酒造株式会社/徳島県)、石鎚 (石鎚酒造株式会社/愛媛県)、媛一会 (武田酒造株式会社/愛媛県)、土佐しらぎく (有限会社仙頭酒造場/高知県)、美丈夫 (有限会社濵川商店/高知県)、亀泉 (亀泉酒造株式会社/高知県)

◇4 月26 日(金) 九州の日
九州エリアの酒蔵が集結。

三井の寿 (株式会社みいの寿/福岡県)、若波 (若波酒造合名会社/福岡県)、田中六五 (有限会社白糸酒造/福岡県)、庭のうぐいす (合名会社山口酒造場/福岡県)、前 (古伊万里酒造有限会社/佐賀県)、鍋島 (富久千代酒造有限会社/佐賀県)、東一 (五町田酒造株式会社/佐賀県)、ちえびじん(有限会社中野酒造/大分県)、福田 (福田酒造株式会社/長崎県)、花の香 (花の香酒造株式会社/熊本県)

◇4 月27 日(土) SAKE COMPETITION 2018 年の日
世界最大の日本酒コンペティション「SAKE COMPETITION」の上位にランクインした、日本酒のプロが認める
酒蔵が登場。

赤武 (赤武酒造株式会社/岩手県)、南部美人 (株式会社南部美人/岩手県)、蔵王 (蔵王酒造株式会社/宮城県)、冩樂 (宮泉銘醸株式会社/福島県)、名倉山 (名倉山酒造株式会社/福島県)、町田酒造 (株式会社町田酒造店/群馬県)、仙禽 (株式会社せんきん/栃木県)、作 (清水清三郎商店株式会社/三重県)、白鶴 (白鶴酒造株式会社/兵庫県)、極聖 (宮下酒造株式会社/岡山県)

◇4 月28 日(日) SAKENOMY ALLSTARS の日
全国の日本酒情報を網羅するアプリ「Sakenomy」がお薦めする酒蔵が大集合。

田酒 (株式会社西田酒造店/青森県)、雪の茅舎 (株式会社齋彌酒造店/秋田県)、ゆきの美人 (秋田醸造株式会社/秋田県)、伯楽星 (株式会社新澤醸造店/宮城県)、勝山 (勝山酒造株式会社/宮城県)、くどき上手 (亀の井酒造株式会社/山形県)、惣邑 (長沼合名会社/山形県)、大七 (大七酒造株式会社/福島県)、にいだしぜんしゅ (有限会社仁井田本家/福島県)、今錦 (米澤酒造株式会社/長野県)

◇4 月29 日(月・祝) チーム十四代の日
“幻の名酒”と称賛される「十四代」を筆頭に、最終日に相応しい日本を代表する名酒が勢ぞろい。
十四代 (高木酒造株式会社/山形県)、一白水成 (福禄寿酒造株式会社/秋田県)、山形正宗 (株式会社水戸部酒造/山形県)、鳳凰美田 (小林酒造株式会社/栃木県)、天青 (熊澤酒造株式会社/神奈川県)、而今 (木屋正酒造合資会社/三重県)、寳劔 (宝剣酒造株式会社/広島県)、出雲富士 (富士酒造)、よこやま (重家酒造株式会社横山蔵/長崎県)、東洋美人 (株式会社澄川酒造場/山口県)