グルメ
カレー
2019/7/1 22:30

金沢カレーに合うのは、烏龍茶でもなく日本茶、ジャスミンでもなく、「午後ティー 無糖」だと言いたい

だれが言ったか、夏はカレー。この華麗なる季節に、ユニークなキャンペーンを開催している人気カレー店があり、個人的な新発見があったのでレポートしたいと思います!

↑開催店舗は「カレーのチャンピオン」。九段三番町店へ向かいました

 

キャンペーンの内容は、「カレーのチャンピオン」各店でカレーを注文すると、キリン「午後の紅茶 おいしい無糖」500mlペットボトルを1本もらえるというもの(2019年7月31日まで/期限前でもなくなり次第終了)。それにしても、カレーに無糖紅茶とは面白い。相性などを確かめるべく、ペアリング体験に行ってきました。

 

 

日本茶でもウーロン茶でもない。紅茶が合うワケ

ちなみに「カレーのチャンピオン」についても紹介しましょう。同店は1961年に、石川県金沢市内で創業された「洋食タナカ」がルーツ。創業者が考案したカレーが地域一帯に広まり、やがて“金沢カレーの元祖”と呼ばれるようになりました。東京には九段三番町店と麹町店があります。

 

↑お店には、至るところにキャンペーンを告知するPOPが。カレーの食券を渡す際、スタッフに声をかけると「午後の紅茶 おいしい無糖」を提供してくれます

 

「金沢カレー」の特徴は、どろっとした濃厚なカレーソース、カツがのるうえにソースがかかる、キャベツの千切りがそえられるなどいくつかあり。特に同店の看板メニューになっているのが、大きなとんかつがトッピングされた「L カツカレー」。

 

↑「L カツカレー 普通盛り」790円。ベーシックなタイプの「チャンピオンカレー」は普通盛りで540円、カレーメニューの最安はその小盛にあたる「ミニカレー」440円です

 

食べてみると、肉や野菜によるブイヨンのうまみをベースに感じ、そのうえでスパイスがまとまっている印象。また、熟成感を思わせる深いコクとどろっとしたテクスチャーがパワフルで、ライスやカツを抱きしめます。

 

↑ジャンボサイズのとんかつは、食べ応え十分。ソースは卓上のものをお好みでどうぞ

 

聞けば、とんかつの豚肉は良質なアメリカンポークを農場指定で仕入れているとか。それゆえに、肉自体の甘味が豊か。そして衣はサクサク。そもそもカツとカレーの愛称は抜群ですが、このカツだからこそ同店が人気になったであろうことがうかがえるおいしさです。

 

↑ライスは少し固めに炊かれています。これがどろっとしたカレーソースとのメリハリを生み、おいしさにもつながっているのでしょう

 

次に紅茶との相性もじっくりとチェック。お茶には日本茶、ウーロン茶、ジャスミンティー、ハーブティーなど様々な種類がありますが、確かにカレーには紅茶がいいかも、と思いました。

 

その理由は、紅茶がもつ渋みとフローラルな香り。日本茶だとこのパワフルなカレーに対してやや繊細なはずで、ウーロン茶はすっきりしていていいのですが、香りの一体感が物足りない気がします。また、ジャスミンティーやハーブティーは香りとしてはいいのですが、どろっとしたソースをリセットさせるシャープな渋味が足りません。

 

↑商品名下の英語の筆記体に注目。「午後の紅茶 おいしい無糖」はインドのダージリンティー! カレー大国といえばインドですから、合わないわけがないのです!

 

このペアリングをするには、期間中にお店で確かめるのが一番。「ぜひチャンピオンカレーに行ってみましょう!」と言ってしめたいところですが、同店は限られたエリアにしか出店されていません。そこで、自宅でも試せるやり方でレポートします。

 

午後ティーの新旧飲み比べも行った

その方法がレトルトカレー。最近はレトルトの需要が上がっており、取り扱うスーパーなども増えているため、店によっては直接買うことができます。また、今回ちょうど「午後の紅茶 おいしい無糖」がリニューアルのタイミングだったため、新旧飲み比べも行いました。

 

↑各参考価格は、チャンピオンカレーのレトルトは320~380円、午後ティーは152円。左が旧で右が新バージョンです

 

まずは新旧飲み比べを。「午後の紅茶」の全体的な味わいとして言えるのが、特徴的な華やかな香り。それでいて、茶葉の甘やかなうまみやすっきりとしたキレ、心地よい余韻がバランスよく調和しているところです。

 

↑新旧のわかりやすい表記的な違いは、紅茶ポリフェノールが155mgから210mgにアップしたところ。ただ「成分を言われてもね……」と思いますよね。味もしっかり比較します

 

で、味を比べてみると、新しい方が味の輪郭がはっきりとしている印象。大幅な変化とまではいえませんが、味わいや渋味はより豊かに。香りはよりビビッドになり、エレガントさに磨きがかかっている気がします。

 

↑カレーを盛り付けるとこんな感じ。店の味に近づけるには、ライスを硬めに炊き、とんかつ、ソース、千切りキャベツを盛り付けましょう

 

カレーソースの味は、お店と遜色ない方向性。特に、豊かなブイヨンのうまみと、どろっとしたテクスチャーはあの感じ。王道の「L カツカレー」のおいしさには叶いませんが、これでも十分同店らしさを体感でき、「午後の紅茶 おいしい無糖」とのペアリングも楽しめます。

 

↑濃厚な味わいのカレーを、華やかかつすっきりとした午後ティーで寄り添わせながらリセット

 

ちなみに、筆者はあることを思い出しました。それはかつて、「午後の紅茶 おいしい無糖」が“おにぎり公式飲料”を打ち出していたことに。そしてその一方で「いやいや、もっと合うのは四川麻婆豆腐でしょ!」と個人的に感じていたことに。「おにぎり? カレー? どっちやねん!」という声もあるかもしれませんが、結論は「何にでも合う」ということでは? そして夏のカレーシーズンだからこそ、今回のキャンペーンが実施されているのでしょう。

 

↑「午後の紅茶」は今夏、積極的にコラボレーションを展開。全国の銀座コージーコーナーでは2019年7月1日~同月末ごろまで、華やかな紅茶クリームの「ジャンボシュークリーム(午後の紅茶ストレートティー)」(162円)を発売

 

なにはともあれ、今夏カレーを食べる際にはお供に「午後の紅茶 おいしい無糖」を。そしてデザートには、コージーコーナーで限定シュークリームを。もちろん、近所に「カレーのチャンピオン」がある人はぜひ行ってみてください!

 

【SHOP DATA】

カレーのチャンピオン 九段三番町店

住所:東京都千代田区三番町30-6 日興パレス三番町103

アクセス:東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」徒歩8分

営業時間:平日11:00~15:00、17:00~20:00(※材料無くなり次第終了)
定休日:土日祝

キャンペーン:7月31日(水)まで、店頭でカレーを注文の方に「午後の紅茶 おいしい無糖」の500mlペットボトルを無料で提供(全34店/期限前でもなくなり次第終了)

 

【SWEETS DATA】
ジャンボシュークリーム(午後の紅茶ストレートティー)
販売店舗:全国の「銀座コージーコーナー」生ケーキ取り扱い店舗(約400店)および、一部量販店
販売期間:2019年7月1日(月)~7月末頃まで ※期間限定(一部量販店で6月28日(金)より先行販売)

価格:税込162円

 

【ギャラリー(本サイトで閲覧いただけます)】