その5:あのギネスブックを生み出した
ギネスブックは、1951年当時のギネス社代表が仲間と狩りに行った際にした議論が起源。狩りの獲物のうち、世界一速く飛べる鳥は「ヨーロッパムナグロ」か「ライチョウ」かという話に。こういった事柄を調べて本にしたら評判になるのでは?という発想から生まれたのだそうです。
ギネスブックの初版は1955年と歴史は長く、こちらもすっかり定着しています。9000年の契約も大胆ですが、この本を作るという発想も非常にユニーク。現在は版権が売却されイギリスの出版社が所有しているものの、アイルランドのスゴみは計り知れません。
その6:日本にはギネスビールが2種類ある
前述したように、日本では先行発売された「ギネス エクストラスタウト」と、その後仲間入りした「ドラフトギネス」がギネスのラインナップ。同じスタウトながら、味のキャラクターはかなり異なり、ビール自体の個性の豊かさを実感させてくれます。
前者は瓶ということもあってフローティング・ウィジェットはありません。とはいえ泡のふんわり感はあって心地よい飲み口はしっかり。また、ビターなロースト香とシャープなのどごしが同居していて、ビールらしい爽快感が楽しめます。
後者はクリーミーな泡のなめらかなタッチと、ゴクゴク飲めるスムースな余韻のメリハリが印象的。甘味と苦みのバランスが絶妙に両立していて、ドリンカビリティ(おかわりしたくなるウマさ)も抜群です。
その7:一般的なビールよりヘルシーである
「ドラフトギネス」のカロリーは100mlあたり35kcalで、350mlのグラスに注いだ場合は123kcal。これは一般的なビールに比べて若干抑えられていて、つまりはヘルシーなのです。
また、「ドラフトギネス」は一般的なビールよりもあえて炭酸ガスが半分に設定されています。そのため、お腹にたまりにくく、それもドリンカビリティの高さに関係しています。炭酸が半分でありながら泡がきわめてクリーミーというのも驚きですよね。
シェフに、料理にギネスを使うことで味がどうなるかを聞いたところ、調味料やスパイスの味がまろやかになったり、ローストのニュアンスを含んだコクが増すとか。事実として料理との相性はよく、アイルランドではギネスシチューという一皿が親しまれているそうです。料理に使うのはややもったいない気がしますが、今後ギネスを飲む際は本稿を参考に、また会話のネタにも使っていただけたら!
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