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2020/5/21 19:00

こんなに香るチューハイは初めて! 「レモンクラフト」のラグジュアリーな生搾り感に驚いた

人気が続くレモンサワー。缶チューハイ市場でも様々な新商品が発売されていますが、なかでも個性的なのが「アサヒ ザ・レモンクラフト」。セブン-イレブンで4月27日から先行発売されているので、目にした人もいるでしょう。そして多くの人は、まず缶のヴィジュアルに驚くはずです。なぜなら、キャップで開けるタイプのボトル缶だから。

 

↑セブン-イレブンにて。パッケージデザインも洗練されていて、きわめて目立ちます

 

本稿では2種類のフレーバーそれぞれを味比べして、各特徴をレポート。オススメのペアリングも紹介します。

 

香りにこだわったから広口ボトル缶になった

「アサヒ ザ・レモンクラフト」が、なぜボトル缶を採用しているのか。その理由は決してインパクトを狙ったのではなく、味わい設計にありました。それは、香り。パッケージをよく見ると、コンセプトなどが解説されています。

 

↑改めて、これが「アサヒ ザ・レモンクラフト」。左が極上レモンで、右がグリーンレモンです。ともに400mlでアルコールは7%、199円

 

↑裏面には、レモンからどのように味わいを引き出しているかが記載。そしてさらなる詳細として、QRコードによる案内も

 

最大の特徴は、レモン/グリーンレモンオイル、旬果レモンスピリッツ、凍結レモンピールエキス、瀬戸内産レモンエキス、シチリア産レモン果汁の5種類のレモン素材を使い、芳醇な香りを実現していること。

 

さらにこの香りをより際立たせるため、同社で初めて「レモンオイル滴下技術」を導入。これはバーテンダーがカクテルをつくる際、レモンの果皮を指先でひねり、そこに含まれるオイルで香りづけする技法から着想したもの。1缶にレモンオイルを0.01秒の高速で添加する新製法を確立することにより、香りが最大限にあふれるよう設計しています。

 

↑ボトルキャップにも注目。グラスには注がず、缶から直接飲むことが推奨されています

 

また、ボトルが口の広いタイプになっている点も、鮮烈な香りを最大限に体感するための特徴。これは「ワンダ 極」など、香りにこだわる缶コーヒーにも採用されている仕様です。「アサヒ ザ・レモンクラフト」はキャップと液面の間に含まれるレモン香気成分の濃度を高めており、このボトルを採用することで、立ちのぼるフレーバーがダイレクトに鼻孔へ届くようになっているのです。

 

↑ボトルの開栓口と、筆者の鼻の位置に注目。凝縮された香り成分が、ド直球で鼻孔を刺激します。ウマい!

 

 

ブライト&エネルギッシュ、フレッシュ&ドライ。どちらもリッチでウマい

まずは「アサヒ ザ・レモンクラフト 極上レモン」から試飲。香りのボリュームは圧倒的で、いまさっき生のレモンを搾ったかのようにフレッシュです。味わいは、レモンピールの苦味とともに明るい酸味やほのかな甘味もあり、好バランス。また、ほかのレモン缶チューハイに比べて全体的に濃く、贅沢なおいしさです。

 

↑炭酸は一般的な強さで、ストロングな印象は感じません。そのスムースな飲み口が、リッチなゆとりを演出しています

 

「アサヒ ザ・レモンクラフト グリーンレモン」は、極上レモンよりビターテイストが強く、甘さも控えめ。カロリーが極上レモンより100mlあたり7kcal低い(極上レモンは100mlあたり52kcalでグリーンレモンは45kcal)のも、甘味によるものでしょう。甘さがより控えめなぶん、いっそうすっきりとしているとも思います。

 

↑香りの豊かさは極上レモンと同様。ただ、グリーンレモンのほうが青々しくグラッシー(草原的)な方向性です

 

全体的な印象でいえば、極上レモンはブライトでエネルギッシュな爽快感、グリーンレモンはフレッシュでドライな清涼感。どちらも濃い味であることと、広口の形状的に「ゴクッ」よりも「コックリ」と飲むタイプなので、くつろぎながらまったり飲むシーンに合いそうです。

 

↑色の違いを調べるため、あえてグラスに注いでみました。グリーンレモンのほうがクリアな色味です

 

食後に映画やVODなどを観ながらそのまま楽しむのもいいですが、食事に合わせるのもオススメ。香り、味わいともに濃いので、料理も濃厚なタイプを合わせるといいでしょう。となると、セブン-イレブンであればPBの最上級ライン「セブンプレミアムゴールド」がよさそうです。

 

↑たとえば鮭ハラミの西京焼き。照りのある西京味噌のうまみと鮭の脂、香ばしく焼かれた濃厚な味わいが、極上レモンの爽快感とマッチ

 

↑こってりして甘味のある豚角煮には、グリーンレモンを。ドライなビターテイストが相互に味を補って、箸が止まりません

 

作品鑑賞をしながら楽しむときには乾きものが付きもの。そんなときも、味や風味の強いスナックを用意すると、「アサヒ ザ・レモンクラフト」とよく合います。

 

↑セブン-イレブンに行ったら、「アサヒ ザ・レモンクラフト」とともに贅沢なフードペアリングを

 

ラベルには「一週間がんばった週末のご褒美に」と記載がありますが、まさにご馳走にふさわしい、ラグジュアリーなレモンチューハイ。1本200円近くしますが、やや容量の多い400mlなので高すぎるということはないでしょう。そして価格以上に、リッチなおいしさで満足できるはずです。香りで楽しむという新感覚の缶チューハイ。ぜひお試しください。

 

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