世界五大ウイスキー(スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ)のなかでも代表格のスコッチ。そのなかで“王道”と称されるのが、ブレンデッドウイスキーの名門「バランタイン」です。
エコノミーの「バランタイン ファイネスト」からスーパープレミアムクラスの「バランタイン 30年」まで幅広く、「バランタイン ファイネスト」はコンビニでも売られているほどおなじみの一本。その同ブランドから9月1日に、限定商品が一挙4本も発売されました。その魅力を体感できるウェブセミナーに参加したので、内容をお届けします
「バランタイン」の歴史と栄誉
まずは改めてブランドの特徴や成り立ちを解説しましょう。「バランタイン」はスコットランドのハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラの4つの地方の厳選されたモルト原酒とグレーン原酒を使用したブレンデッドウイスキーです。
創業は1827年。初代マスターブレンダーでもあるジョージ・バランタインが食料品店を立ち上げ、歴史が始まりました。やがて1853年にブレンデッドスコッチの製造を開始し、1895年にはイギリス王室御用達に。その後1938年にはスコットランド紋章院より紋章を認可されるなど、数々の栄誉に輝いて今日に至ります。
ブレンデッドウイスキーのおいしさを左右するのはブレンドの技術。40種類にもおよぶモルト原酒を組み合わせるのが「バランタイン」のすごさのひとつですが、200年近い歴史があるなかで、マスターブレンダーとして継承してきたのは5人しかいないというのも驚き。それだけ、「バランタイン」の味を守ることには重みがあるのです。
9月1日に限定発売された新商品は、そんな「バランタイン」の香りや味わいのキーとなっている、スペイサイドのグレンバーギー蒸溜所、ミルトンダフ蒸溜所、グレントファーズ蒸溜所のモルト原酒をシングルモルトウイスキー(単一の蒸溜所の原酒でつくられたウイスキーのこと)としてボトリングしたものです。
そして、遠くスコットランドのサンプルルームとオンラインで中継し、サンディー・ヒスロップ氏がストーリーや味わいを1本1本解説しながら「バランタイン」の魅力を語る。それが今回のウェブセミナーの醍醐味というわけです。