日本酒といえば、米と水、冷涼な気候に恵まれた東北地方が旨いというイメージがあります。実際に有名な蔵元が集中している地域であり、全国新酒鑑評会では福島県が金賞受賞数で4年連続1位となるなど、酒質のレベルが高い地域です。日本酒を語るなら、まず最初に東北地方のお酒からチェックしていくのが一番。
そこで今回は、いままで本サイトで掲載してきた数ある東北地方の日本酒のなかでも、これだけは絶対に覚えておくべき、という銘柄を厳選して紹介します。今回、チョイスから漏れたもののなかには、ああ、これも入れたいが、あれも入れたいが……ゴメンナサイ! と、断腸の思いで外したものもありました。そんな葛藤の果てにたどり着いた厳選20銘柄、ぜひチェックしてみてください!
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【青森県】
県の約7割を森林が占める自然豊かな地。八甲田山、岩木山、白神山地などの豊富な伏流水を使い、県産酒造好適米の華吹雪、華想いなどを使って酒造りを行っています。米のほどよい旨みが感じられ、燗に向く食中酒の銘酒が多いです。
青森県その1
豊かなコクがあり燗で一層旨みが広がる
西田酒造店[青森市]
田酒(でんしゅ)
特別純米
2727円(1.8ℓ)
その名の通り田んぼ以外で生産されたものは一切使わず、昔ながらの純米酒にこだわった銘柄。豊かな米の旨みとコクがあり、燗にするとより一層味わいが引き立ちます。香りは穏やかで、料理の味を損なうことがありません。
青森県その2
爽快感のある香りと口の中に広がる旨み
三浦酒造[弘前市]
豊盃(ほうはい)
純米吟醸豊盃米55(じゅんまいぎんじょうほうはいまいごじゅうご)
3292円(1.8ℓ)
家族で営む小さな蔵ながら、米にはとことんこだわるのが信条。本品では、契約栽培の酒造好適米、豊盃を大型精米機で丁寧に精米し、フレッシュでなめらかな口当たりを実現しています。食中酒に最適で、チーズや魚介類に相性よし。
【岩手県】
岩手県は、奥羽山脈と北上高地の豊かな自然に恵まれた地で、ミネラル分が豊富な水と良質な米による質の高い酒造りで知られています。東北一帯で活躍する日本最大の杜氏集団、南部杜氏の本拠地であり、その熟練の技が酒造りを支えています。
岩手県その1
冷やも旨いがぬる燗でもバツグン!
南部美人[二戸市]
南部美人 純米吟醸(なんぶびじん じゅんまいぎんじょう)
2981円(1.8ℓ)
JALファーストクラス機内酒に採用されるなど、全国的に名高い蔵。本品はメロンを思わせるほのかな吟醸香、なめらかな口当たりが特徴で、冷やのほか、ぬる燗も抜群に旨いです。淡白な白身魚の刺身などとも相性バツグン。
岩手県その2
フルーティさと味の膨らみが楽しめる!
赤武酒造[盛岡市]
AKABU(あかぶ)
2600円(1.8ℓ)
以前は太平洋岸大槌町にあった蔵で、東日本大震災で壊滅的な打撃を受けました。しかし、蔵を盛岡に移して見事復活。本品ではフルーティな香りに加え、口に含んだ際の味の膨らみとキレの良さが存分に楽しめます。SAKE COMPETITION 2016では、「赤武 純米吟醸」が純米吟醸部門で4位に。
【秋田県】
冷涼な気候、良質な酒米、豊富な雪解け水と、好条件が揃っています。杜氏集団、山内杜氏(さんないとうじ)を擁し、鉱山労働者からの需要により、酒造業が盛んになりました。近年は、若手の台頭で味は多様化しています。2010年には、新政、一白水成、白瀑、春霞など5つの若手蔵元が技術交流などを目的に有志団体「NEXT5」を結成。共同醸造を行うなど新たな活動を行い、注目を集めています。
秋田県その1
若きスターが世に問うsuperior(=上質)な1本
新政酒造[秋田市]
新政(あらまさ)
No.6 S-type(なんばーしっくす えすたいぷ)
1700円(720㎖)
近代醸造の礎となった協会6号酵母発祥の蔵元が醸す酒。現社長の佐藤祐輔氏は、東大文学部を卒業後、ジャーナリストを経て家業を継いだ人物で、添加物を廃し、全量を伝統的な生酛造りに切り替えるなどの改革を断行。個性的な製品を次々と発表し、若きスターとして注目を集めています。本作は徹底した吟醸造り、氷温管理、氷温流通による通年完全生酒。S-typeのSは superior のSで、蔵元がシャープなキレと味わいの豊穣さをイメージして醸しました。フレッシュで上品な香りを持ち、米の旨みも十分。爽やかなのどごしと確かな余韻も魅力です。
【蔵元コメント】
新政酒造 佐藤祐輔さん
「原料米のすべてが秋田県産。その8割が契約栽培で、良質な米を得るため、徹底的な栽培指導を行っています。酵母は、自蔵で発見された協会6号酵母のみの使用です。今後も伝統の本質とは何か、真の革新性とは何か、常に思考し、実践し続けて“美しい純米酒”を極めていきます」(佐藤さん)
秋田県その2
ほどよい旨みが広がるバランスの良い味わい
福禄寿酒造[南秋田郡五城目町]
一白水成(いっぱくすいせい)
特別純米 良心 (りょうしん)
2484円(1.8ℓ)
元禄元年(1688年)創業の蔵元で、銘柄名は「白い米と水から成る一番旨い酒を」との思いに由来。「地の米・地の水・地の人」をテーマとし、酒米は地元農家10名と共同で発足した「秋田県五城目町酒米研究会」との契約栽培によって、4種の酒米を生産しています。本品は、ほどよい旨みが口の中に広がるバランスの良い味わい。フレッシュでフルーティな風味も堪能でき、キレ味も良し。2500円台の価格も酒銘と同様、良心的です。
【蔵元コメント】
福禄寿酒造 渡邉康衛さん
「『一白水成 良心』は当蔵の基準となる酒ですので、まずはこれを味わって頂きたいです。蔵元は地域の文化・歴史を感じ、伝えるのが使命であり、日本酒は国内外に文化を伝える最高の品と確信しています。今後は、より秋田の空気感が出るような酒造りをしたいですね」(渡邉さん)
秋田県その3
フルーツをかじったようなジューシーな酸味
山本[山本郡八峰町]
白瀑(しらたき)
純米吟醸
3200円(1.8ℓ)
白神山地に湧き出る天然水を全工程で使用する全量純米蔵。2007年に杜氏制を廃止し、蔵元自らが製造責任者となって醸しています。本品は、柑橘系のフルーツをかじったようなジューシーな酸味と、キレ味が魅力の1本。
【宮城県】
宮城県では、食用米による純米酒造りを推進中。昭和61年には、県の酒造組合が高品質な純米酒造りを推進する「みやぎ・純米酒の県宣言」を行いました。
また、かつては岩手県から呼んだ南部杜氏による酒造りが中心だった地域ですが、現在は蔵元やその子息、社員杜氏が酒造りを行う蔵が増加中。技術者交流会や酒蔵見学会などを通じ、造り手同士の交流も活発化しています。
意欲的な若手経営者が集まり、共同醸造を行うDATE SEVEN(ダテセブン)も登場し、日本酒ファンの注目を集めています。
宮城県その1
キレが抜群でスイスイ飲める「究極の食中酒」
新澤醸造店[大崎市]
伯楽星(はくらくせい)
純米吟醸
2991円(1.8ℓ)
5代目蔵元、新澤巌夫氏が従来の普通酒主体の体制から、純米酒主体の生産に切り替えるなどの改革を実行。2002年に「伯楽星」を立ち上げ、JAL国際線ファーストクラスに採用されるまでに評価を高めました。2011年、蔵は震災で大打撃を受け、蔵を移転して生産再開に至っています。本品は銘柄を代表する1本で、ほのかな果実香と穏やかな旨みが特徴。キレは抜群で、飽きずにスイスイ飲めます。また、SAKE COMPETITION 2016の純米酒部門では、同蔵の別ブランド「あたごのまつ 特別純米」が1位を獲ったのをはじめ、4位に「あたごのまつ 特別純米 ひより」、7位に「伯楽星 特別純米」が入賞し、改めて注目を集めています。
【蔵元コメント】
新澤醸造店 新澤巌夫さん
「当ブランドは『料理を純粋に楽しみたい』『料理人の気持ちを感じ取りたい』『酒が主張するより、お料理を引き立たせたい』—— そんな思いから、「究極の食中酒」をテーマとして立ち上げました。なかでも純米吟醸はおすすめで、当蔵そのものを表現した商品です。また、大震災で大崎市三本木の蔵は全壊判定を受けました。しかし、地元との繋がりを考えて、本社機能は三本木に残し、蔵は山形に近い川崎町に移転しました。今後は、その際に皆さまに応援していただいた恩返しをとことんしていきます」(新澤さん)
宮城県その2
鮮烈で後味が上品なうすにごりの生酒
阿部勘酒造店[塩釜市]
阿部勘(あべかん)
純米吟醸かすみ
3497円(1.8ℓ)
享保元年(1716年)、塩竈神社への御神酒御用酒屋として創業。県産米を中心に使い、小仕込みで丁寧に醸しています。本品は季節限定のうすにごりの生酒。飲み口は鮮烈ですが後味は極めて上品で、蔵の技術の高さが見てとれます。
宮城県その3
伊達家御用蔵が醸す上品な香りの1本
仙台伊達家御用蔵 勝山[仙台市]
勝山 献(かつやま けん)
5400円(1.8ℓ)
県内で現存する唯一の伊達家御用蔵。純米酒に特化し、週にタンク1本のみの贅沢な仕込みを行っています。本品は上品な香りと米の旨みが調和する食中酒で、「SAKE COMPETITION2016」の純米吟醸部門で全国1位に輝き、2年連続で同部門の1位となったことでも有名です。
宮城県その4
キレの良さが持ち味で酸と旨みの調和も見事!
金の井酒造[栗原市]
綿屋(わたや)
特別純米 美山錦
3024円(1.8ℓ)
蔵元は岩手県との県境に位置し、小僧山不動滝の清冽な水を使って、口当たりの良い食中酒を醸すのが得意です。この特別純米は、爽やかな酸と米の旨みが見事に調和。キレの良さは抜群で、合わせる料理を選びません。
【山形県】
山形県は、鳥海山や月山、白鷹山などの名山からの湧水に恵まれた地。100年以上の歴史を持つ蔵が多く、なかには400年以上の歴史を持つ蔵も存在しています。昭和62年設立の「山形県研鑽会」を中心に技術者の育成が進んでおり、県外杜氏に頼らずに地元従業員が製造責任者となる例も増えてきました。
約30年前から研究開発も盛んに行われており、酵母では「山形酵母」、酒造好適米では「出羽燦々」や「出羽の里」などが開発され、酒質向上に貢献。また、十四代を醸す高木酒造が、「龍の落とし子」「酒未来」「羽州誉」などの酒米を独自に開発・生産しており、こちらも注目を集めています。
山形県その1
「芳醇旨口」で日本酒の流れを変えたカリスマ
高木酒造[村山市]
十四代(じゅうよんだい)
本丸(ほんまる)
2160円(1.8ℓ)
蔵元は創業約400年の老舗。現在の十四代は1994年、当時20代半ばだった15代蔵元、高木顕統(たかぎ・あきつな)氏が立ち上げた銘柄です。十四代の香り高く厚みのある味わいは、“芳醇旨口”と呼ばれ、爆発的な人気を獲得。淡麗辛口が主流だった日本酒の流れを大きく変えました。なお、本丸は、十四代でもっとも低価格で流通量も多いですが、蔵元が本丸=銘柄の中心と位置づけるお酒。「底辺が旨ければ上はもっと旨いと想像してもらえる」との思いから高級酒同様の造りを行っています。その味は洋ナシを思わせる上品な風味で、キレも抜群です。
蔵元コメント
高木酒造 高木顕統(あきつな)さん
「十四代は、米の味がしない酒に違和感を覚えて発想。また、味わい深い昔ながらの酒に触れ、感動したという背景もありました。最初の十四代は、子どもの頃から家にいた蔵人さんの助けがあり、神様の助けがあってできた奇跡のような酒でした。造りでは、『微生物に見られている』ことを意識し、すべての作業で妥協することがないよう心がけています。今後は毎年『今年の酒がいままでで一番旨い』といえるよう、精一杯の努力をするだけです」(高木さん)
山形県その2
女性でも飲みやすく話題の転換に使える!?
亀の井酒造[鶴岡市]
くどき上手Jr.(くどきじょうずじゅにあ)
Red 山田44 %(れっどやまだよんじゅうよんぱーせんと)
3672円(1.8ℓ)
口当たりがよく、女性にも飲みやすい味わいとなっていて、酒銘から女性との距離を一歩進めるきっかけにもなるお酒です。蔵元は精米歩合50%以上の吟醸酒のみを醸しており、平均精米歩合は約45%と驚異的な数字。本作は播州山田錦を44%まで磨き、旨みと香りを極限まで引き出した逸品です。
山形県その3
震災を乗り越えきめ細かい酒質のお酒を醸す
鈴木酒造店[長井市]
磐城壽(いわきことぶき)
山廃純米大吟醸
雄町25BY
5400円(1.8ℓ)
もとは福島県浪江町にあった蔵。東日本大震災で全建屋が流失するも、山形県長井市に移り見事に復活しました。本作は、長期熟成も視野に入れた酒。きめ細かい酒質と厚みのある味わいに加え、上質な余韻を実現しています。
山形県その4
軽い口当たりと果実のような酸味でスイスイ飲める
楯の川酒造[酒田市]
楯野川(たてのかわ)
純米大吟醸 清流(じゅんまいだいぎんじょう せいりゅう)
2808円(1800㎖)
全国でも貴重な純米大吟醸酒だけを造る蔵。本品はアルコール度を14%台に抑え、透明感と軽やかさを目指して造られています。軽快な口当たり、若々しい果実のような香りと酸味、さらりとしたやさしい後味が楽しめます。
【福島県】
しょうゆ、味噌等の醸造文化が受け継がれる地で、酒蔵の数も多いです。山廃、生酛系の重厚な酒造りで知られていましたが、近年は吟醸酒造りも盛ん。全国新酒鑑評会では、何と金賞受賞数が4年連続日本一となるなど、高い技術を誇っています。
福島県その1
“土産土法”によるやさしく軽やかな味わい
髙橋庄作酒造店[会津若松市]
会津娘(あいづむすめ)
芳醇純米酒 一火(ほうじゅんじゅんまいしゅ いちび)
3024円(1.8ℓ)
地元の人間が、地元のものと手法で仕込む“土産土法”をテーマとする蔵元。化学肥料を使わず、有機栽培での米作りに取り組んでいます。本品は、蔵の9割を占める純米酒から原酒での香味バランスが良いものを選び、1回のみ火入れを行ったもの。グラスに口をつけた瞬間、果実のような香りが感じられ、口に残る味わいはやさしく軽やか。ぬる燗にしても抜群で、料理を上手に引き立ててくれます。
蔵元コメント
髙橋庄作酒造店 髙橋 亘(たかはし・わたる)さん
「日本酒が世界で存在を確立し、新たな魅力を得るには地域性=土産土法が不可欠。幸い当蔵は兼業農家として成り立ち、先代・先々代の尽力で自社田を蔵の周囲に残すことができました。使用する酒米の9割が会津産で、製品の7割は県内で販売。また、会津は刺激しあえる蔵元や熱心な農家、酒販店、愛飲家のみなさまが多く、日々そのつながりに感謝しております。今後もこの環境を生かし、会津の景色が目に浮かぶようなお酒を造っていきます」(高橋さん)
福島県その2
鮮烈な飲み口で無濾過生原酒の潮流を確立
廣木酒造本店[河沼郡会津坂下町]
飛露喜(ひろき)
特別純米(とくべつじゅんまい)
2808円(1.8ℓ)
飛露喜は杜氏の引退、実父の急逝を受けて蔵を継いだ廣木健司氏が、1999年、試行錯誤の末に完成させた銘柄です。鮮烈な飲み口、透明感のあるボディを備えた味わいは瞬く間に日本酒ファンの支持を獲得。無濾過生原酒の潮流を確立し、会津の酒を全国区にしました。本品は、蔵元が「飛露喜を語るための1本」と位置づける通年商品。口に含むと舌の上に上品な旨みが広がり、余韻が長く続きます。
蔵元コメント
廣木酒造本店 廣木健司さん
「造りで意識している点は、洗米から吸水、蒸しまでの原料処理。工程の川上をしっかり行うことがブレのない酒につながります。特別純米で使う掛米は、蔵の半径20㎞以内で収穫されたもの。今後は、飲むだけで会津の風土、蔵の情景までイメージできるような酒を造りたいですね」(廣木さん)
福島県その3
「楽しさが無限に溢れる酒」を目指し挑戦を続ける
曙酒造[河沼郡会津坂下町]
天明(てんめい)
純米吟醸 火入れ 一年熟成(じゅんまいぎんじょう ひいれ いちねんじゅくせい)
3024円(1.8ℓ)
1904年( 明治37年)創業の蔵元。2011年、鈴木孝市氏が20代で杜氏に就任すると、「ちょいリッチ」「中取り」シリーズや日本酒ベースのリキュール「スノードロップ」などの斬新な製品を醸し、評価を高めました。この純米吟醸は、冷蔵管理で1年熟成させてから出荷する通年商品。無濾過特有のインパクトのある口当たりで、旨み、甘み、酸味のバランスが整った食中酒タイプとなっています。
蔵元コメント
曙酒造 鈴木孝市さん
「飲んでも造っても、楽しさが無限に溢れる酒を目指しています。米や造りを変えたり、熟成をかけたり、定番品をすべてブレンドにしたりと、毎年色々な挑戦をして楽しく造っています。まずは造り手が楽しまなければ、楽しさが溢れる酒なんてできっこありません。常々思っているのは、『当蔵の酒は、地元の窓でありたい』ということ。地元の空気を感じる事ができ、足を運びたくなるような酒が目標です。そのためにも、造り手と同じ地に立ち、同じ陽を浴び、同じ水で育った会津産の米の使用比率を100%にしたいです(現在は8割)」(鈴木さん)
福島県その4
評価が急上昇中で近年は入手困難に
宮泉銘醸[会津若松市]
寫樂(しゃらく)
純米酒
2520円(1.8ℓ)
近年評価がうなぎ上りで、入手困難になりつつあるブランド。同じく会津の有名銘柄「飛露喜」の蔵元、廣木健司氏から大きな影響を受けたといいます。「夢の香」や「五百万石」など、地元で契約栽培した米を使用するほか、県外の名産地の米を使用。本品は穏やかな果実香とふくよかな米の甘み、絶妙な酸味が楽しめ、肉料理との相性も抜群です。
福島県その5
米の旨みがたっぷりで食中酒としても旨い!
松崎酒造店[岩瀬郡天栄村]
廣戸川(ひろとがわ)
特別純米
2700円(1.8ℓ)
「廣戸川」とは、地元を流れる釈迦堂川の以前の呼び名に由来。30代の若手のホープとして知られる松崎祐行(ひろゆき)さんが醸す注目銘柄です。本品の香りは非常にやさしく、飲むほどに米の旨みや甘みが堪能できます。