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2016/7/30 10:00

世界一おいしい日本酒が決定! あのメジャー銘柄が落ち無名の蔵がトップに立つ波乱アリ!!

日本一おいしい市販酒=事実上の世界一の日本酒を決める国内最大のコンペが「SAKE COMPETITION 2016」(サケコンペティション2016)です。7月29日、その表彰式が東京・六本木ヒルズ内のホテル、グランド ハイアット 東京で行われ、全5部門の順位が決まりました。果たしてトップに立ったのはどの銘柄なのか? 早速その結果を見ていきましょう!

 

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「一般人が飲める日本酒」を正しく評価するためのコンペ

まずはSAKE COMPETITIONとは何か、軽く触れていきましょう。SAKE COMPETITIONの背景には、「全国新酒鑑評会」の存在があります。「全国新酒鑑評会」とは、国税庁管轄の独立行政法人 酒類総合研究所が主催する権威ある鑑評会ですが、市販しない高級酒が出品される場合が多く、一般の人は受賞酒を飲めないという場合がありました。

 

そんな状況に対して、一般に流通している日本酒の品質を正しく評価しようという動きがSAKE COMPETITIONです。審査委員は、都道府県の指導者や彼らに推薦された蔵元、業界で活躍される有識者など、全国から集結した日本酒のエキスパートばかり。5回目となる今年は全国409 蔵(海外蔵6場)から、世界最多となる1462点が出品されました。

 

中田英寿さんや又吉直樹さんがプレゼンターを務める

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表彰式は実に華やか。進行は元日本テレビの馬場典子アナウンサーで、プレゼンターはサッカー元日本代表の中田英寿さんをはじめ、お笑い芸人であり芥川賞作家の又吉直樹さん、女優の高梨臨さん、モデルの梨衣名さん、「世界のベストレストラン50」に選出されたお店のオーナシェフ、成澤由浩さんなど。

 

表彰式では、純米酒部門、純米吟醸部門、純米大吟醸部門、吟醸部門、Super Premium部門という5つのカテゴリごとに、10位から1位の順に発表されていきました。表彰式には予選を通過した127銘柄の蔵元が呼ばれていましたが、最終結果は蔵元に一切知らされていないとのこと。自分の出品酒が何位だったのか、表彰式で初めて知ることになります。

↑表彰式では、テレビをはじめ、多くの報道陣が詰めかけました
↑表彰式では、テレビをはじめ、多くの報道陣が詰めかけました

 

純米大吟醸部門と吟醸部門でサプライズが!

純米部門では、「伯楽星」で知られる宮城県・新澤醸造店の普及酒「あたごのまつ 特別純米」が1位に。純米吟醸部門では、宮城の「勝山 純米吟醸 献」が昨年に続いて1位となりました。

※純米部門1位の蔵元、新澤巌夫さんのインタビューはコチラ

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↑純米部門の表彰

 

↑純米吟醸部門の表彰
↑純米吟醸部門の表彰

 

サプライズがあったのは、純米大吟醸部門と吟醸部門。前者は茨城県の「愛友 純米大吟醸」、後者は兵庫県の「但馬 大吟醸」がそれぞれ1位となりました。両者とも全国的には無名といえる銘柄で、「愛友」に至っては、蔵元、杜氏ともに交代して間もない状況で、すべてが手探りというなかでの受賞となりました。

↑純米吟醸部門の表彰。茨城県工業技術センターの武田文宣さんが代役を務めました
↑純米大吟醸部門の表彰。「愛友」の蔵元は到着が遅れたため、同蔵とも関わりが深い茨城県工業技術センターの武田文宣さん(中央)が受賞の代役を務めました

 

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↑吟醸部門の表彰

 

Super Premium部門では、花酵母の使用などで以前から地酒界では有名だった茨城県・来福酒造の「来福 超精米 純米大吟醸」が1位。こちらは、精米歩合8%(お米の92%を削ったものを使用)という驚異のお酒でトップに立っています。

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↑Super Premium部門の表彰

 

波乱&サプライズありで新時代を予感させる結果に

上位の常連だった静岡の磯自慢、いまをときめく福島の寫楽や山口の獺祭が10位にすら入らないという波乱があった一方、但馬、愛友など、新たな銘柄が発掘されたSAKE COMPETITION 2016。日本酒が新たな時代に突入したことを感じさせる結果となりました。ちなみに、部門1位となった日本酒は、すぐに売切れてしまうそうなので、早めにチェックしておくのをオススメします!

 

なお、今回純米大吟醸部門の1位となった愛友酒造さん、Super Premiumで1位となった来福酒造さんには、表彰式のあとで取材することができました。その様子はコチラへどうぞ!

 

各部門の結果(1位~10位)

【純米酒部門】

※部門の出品条件:特定名称「純米酒」表示がされている清酒。または「特別純米酒」や「山廃純米酒」、「生もと純米酒」も出品可能です

1位 宮城県大崎市・新澤醸造店「あたごのまつ 特別純米」

2位 福島県岩瀬郡・松崎酒造店「廣戸川 特別純米」

3位 広島県呉市・榎酒造「華鳩 杜氏自ら育てた米で醸した特別純米」

4位 宮城県大崎市・新澤醸造店「あたごのまつ 特別純米 ひより」

5位 福島県河沼郡・廣木酒造本店「飛露喜 特別純米」

6位 宮城県仙台市・仙台伊澤家勝山酒造「戦勝政宗 特別純米」

7位 宮城県大崎市・新澤醸造店「伯楽星 特別純米」

8位 福島県白河市・有賀醸造「陣屋 特別純米」

9位 高知県高知市・酔鯨酒造「酔鯨 純米 吟の夢60%」

10位 茨城県結城市・結城酒造「富久福 特別純米 山田錦」

 

【純米吟醸部門】

※部門の出品条件:特定名称「純米吟醸」表示がされている清酒。「山廃純米吟醸」や「生もと純米吟醸」また「吟醸純米」など「純米吟醸酒」と判断できる表示でも出品は可能です

1位 宮城県仙台市・仙台伊澤家勝山酒造「勝山 純米吟醸 献」

2位 栃木県芳賀郡・外池酒造「望bo:純米吟醸 瓶燗火入れ」

3位 山口県萩市・澄川酒造「東洋美人 純米吟醸 50」

4位 岩手県盛岡市・赤武酒造「赤武 純米吟醸」

5位 宮城県大崎市・寒梅酒造「宮寒梅 純米吟醸 45%」

6位 山形県村山市・高木酒造「十四代 中取り純米吟醸 山田錦」

7位 宮城県仙台市・仙台伊澤家勝山酒造「戦勝政宗 純米吟醸」

8位 愛媛県西条市・石鎚酒造「石鎚 純米吟醸 雄町」

9位 佐賀県小城市・天山酒造「七田 純米吟醸 雄町50」

10位 宮城県大崎市・新澤醸造店「横濱 純米吟醸」

 

【純米大吟醸部門】

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※部門の出品条件:特定名称「純米大吟醸」表示がされている清酒。「山廃純米大吟醸」や「生もと純米大吟醸」また「大吟醸純米」など「純米大吟醸酒」と判断できる表示でも出品は可能です

1位 茨城県潮来市・愛友酒造「愛友 純米大吟醸」

2位 高知県高岡郡・司牡丹酒造「司牡丹 槽掛け滴酒 純米大吟醸 原酒」

3位 福島県会津若松市・鶴乃江酒造「会津中将 純米大吟醸 特醸酒」

4位 山形県村山市・高木酒造「十四代 龍月 純米大吟醸」

5位 宮城県栗原郡・金の井酒造「綿屋 純米大吟醸 酒界浪漫」

6位 愛媛県西条市・石鎚酒造「石鎚 純米大吟醸」

7位 山口県岩国市・酒井酒造「五橋 純米大吟醸」

8位 佐賀県鹿島市・幸姫酒造「幸姫 純米大吟醸 雫しぼり」

9位 愛媛県西尾市・山崎「出品酒 幻々 純米大吟醸原酒」

10位 岩手県二戸市・南部美人「南部美人 純米大吟醸」

 

 

【吟醸部門】

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※部門の出品条件:特定名称「吟醸」または「大吟醸」表示がされている清酒。「山廃吟醸・大吟醸」や「生もと吟醸・大吟醸」も出品可能です

1位 兵庫県朝来市・此の友酒造「但馬 大吟醸」

2位 茨城県石岡市・白菊酒造「平成二十六年全国新酒鑑評会 白菊 金賞受賞 大吟醸原酒」

3位 山梨県北杜市・山梨銘醸「七賢 鑑評会出品酒 大吟醸」

4位 兵庫県神戸市・櫻正宗「瀧鯉 大吟醸」

5位 高知県高岡郡・司牡丹酒造「司牡丹 大吟醸 黒金屋」

6位 佐賀県小城市・天山酒造「飛天山 大吟醸」

7位 和歌山県海南市・平和酒造「紀土 大吟醸」

8位 和歌山県和歌山市・世界一統「南方 大吟醸 極撰」

9位 山形県村山市・高木酒造「十四代 中取り大吟醸」

10位 山口県萩市・澄川酒造場「東洋美人 山廃吟醸」

 

【Super Premium部門】

※部門の出品条件:特定名称酒に限らず720mlで小売価格が8000円(外税)以上、1800mlで1万5000円(外税)以上の清酒

1位 茨城県筑西市・来福酒造「来福 超精米 純米大吟醸」

2位 三重県鈴鹿市・清水清三郎商店「作 大智 大吟醸 滴取り」

3位 宮城県大崎市・新澤醸造店「残響 Super7」

 

【URL】

SAKE COMPETITION http://sakecompetition.com/

 

 

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