焼酎は甲類と乙類(本格焼酎)のほか、両者のいいとこどりをした混和焼酎の3カテゴリーがあり、その混和焼酎で売上No.1(「インテージSRI」焼酎混和2020年1~12月累計販売金額)を誇るのが「かのか」。このブランドから3月16日に、ユニークな期間限定コラボ商品が発売されました。「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎かのか」です。
最大のウリは、商品名にある通り「イカ天瀬戸内れもん味」に合う味わいになっていること。本稿では「かのか」と「イカ天瀬戸内れもん味」の特徴に触れながら、新作の味わいをレポートしていきます。
新作はりんごのようなフルーティーで爽やかな香りと味
1993年から発売されている「かのか」は「佳の香」、つまり“佳(よ)い香り”という意味で、豊かな風味とやわらかい飲み口が特徴です。2020年は、コロナ禍の巣ごもり需要をとらえた家庭内での飲み方提案や販促活動により、前年比107%の販売を記録し、3年連続で前年実績を上回ったそうです。
麦焼酎の「かのか」は、ほどよくふくらみのある飲み口と雑味のないすっきりとした後味に重点が置かれていますが、新作の「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎かのか」は、よりクリアな仕上がりになっているのがポイント。「イカ天瀬戸内れもん味」に合う、りんごのようなフルーティーで爽やかな香りと味が特徴です。
一方の「イカ天瀬戸内れもん味」は、広島県の尾道を拠点に、イカ天やのり天などを製造販売している「まるか食品」が2013年から発売している大ヒット商品。レモンフレーバーによる独自のさっぱりテイストやキュートなデザインで人気に火が付き、2021年には累計2000万食を突破したそうです。
「イカ天瀬戸内れもん味」は、「かわいい」「癒される」という情緒的ベネフィットと、「私だけが知っている」というインサイトを獲得し、女性ファンを獲得したストーリーを持っています。そこで、飲用者の約70%が50代以上となっている「かのか」が“一度飲んでもらえれば若い女性にも気に入ってもらえるはず”という想いで、コラボレーションが実現したのです
柑橘とフルーティーな香味が水を得た魚のようにユニゾン
まずは「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎かのか」から飲んでみました。飲み方は、水割りかソーダ割、またはロックがオススメとのことで、水割りから試します。
麦焼酎には、麦チョコを思わせるような甘香ばしいタイプも多いのですが、「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎かのか」のアプローチはライトで華やかな方向性。ドンピシャにマッチするという「イカ天瀬戸内れもん味」との相性はどうでしょうか。
「イカ天瀬戸内れもん味」はカリッとサクッとしたクリスピーな食感で、印象的なのは果実味豊かなレモンの酸味。イカのうまみと揚げ油のパンチも効いていながら、後味さっぱりでクセになるおいしさです。そして、ここぞとばかりに「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎かのか」をひと口。すると、水を得た魚のように両者が口のなかでユニゾンします。
爽やかなレモンとキリッとした「かのか」の組み合わせは、春を思わせるフレッシュなペアリング。なお、「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎かのか」は塩分や脂分に合う味わい設計なので、ほかのスナック菓子天ぷら、魚介系のつまみと相性がいいと思います。ぜひ今春の休日や晩酌に「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎かのか」を取り入れてみましょう。
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