日本のメジャーなビールは「ピルスナー」というビアスタイルであり、世界でも7割を占めると言われています。その元祖である「ピルスナーウルケル」が、缶の仕様で全国発売することになりました。
本稿ではメディア向け発表会の様子とともに、「ピルスナーウルケル」の特徴を深掘りしていきます。
ビールの歴史は「ピルスナーウルケル」の登場前後に分けられる
発表会が開催されたのは、日本橋にあるビアバー「ブルヴァール トーキョー」。“「アサヒスーパードライ」をだれよりもおいしく注ぐ”として有名な「サトウ注ぎ」の佐藤裕介さんが手掛けるお店です。
「ピルスナーウルケル」は、1842年にチェコのピルゼンで誕生しました。その特徴は、黄金色の輝き、地元醸造にこだわってピルゼンの工場のみで造っていること、そのうえで水はもちろん麦芽やホップなどの原料はチェコ産であることなど。歴史が長く世界50か国以上で発売される有名なビールながら、きわめてクラフトビール的な精神で生み出されています。
いまやピルスナーや黄金色のビールは当たり前ですが、誕生当時は革命的だったとか。濃厚かつクリーミーでしっとりとした泡、ザーツ産ホップによるスパイシーな香り、苦味とバランスが取れたまろやかで甘いフレーバー、そして美しい色合い。ビールを透明なグラスで飲むようになった背景にあるのは産業革命と、「ピルスナーウルケル」の登場によるところが大きいと佐藤さんは言います。
また、自然な炭酸が生み出すキレや、ほのかなカラメルの香味も魅力。これは、麦芽を3回糖化する「トリプルデコクション」と呼ばれる伝統的な醸造法によるもの。手間をかけることで味と香りはいっそう華やぎ、爽やかなホップの苦みをはっきりと感じることができるのです。圧倒的にクリアで飲みやすく、それでいて個性的。やがて世界を席巻するピルスナーの元祖になったという理由も納得できます。
グラスが当たるキャンペーンや注ぎ方の動画も要チェック
発表会の後半は、おいしい注ぎ方レクチャーとフードペアリング体験。佐藤さんは前述したように、「アサヒスーパードライ」の注ぎ手としても有名ですが、「ピルスナーウルケル」を最高の品質で提供し、自らの言葉でその歴史や品質を語り、ブランドの魅力を発信していく役割「タップスター」に認定された日本初の人物でもあります。
コツは、きれいに洗ったグラスを冷たい水でしっかり濡らすこと。氷水を入れてかき混ぜると、やりやすいそうです。次はグラスを45度に傾けて、ふちに沿わせながら「ピルスナーウルケル」をゆっくり注入。その後は香りを閉じ込めるため、徐々にグラスを起こして上から注ぎます。
「ピルスナーウルケル」は、日本のピルスナーがそうであるように、どんな料理とも相性抜群。なかでも特に合うというフードを佐藤さんが用意してくれました。チェコの定番料理セットと、タレ味の焼き鳥です。
「ピルスナーウルケル」は酸味と調和し、スパイスやハーブを使った肉やチーズとも好相性。また、もっと気軽に「ピルスナーウルケル」を楽しんでもらうために甘じょっぱいタレ味の焼き鳥とのペアリングも提案。シャープな「アサヒスーパードライ」はリセットする方向性のペアリングですが、香り豊かな「ピルスナーウルケル」は寄り添う形でマッチするそうです。
なお発売を記念して、専用のビアグラスが合計で200名に当たる各種キャンペーンが実施されるほか、佐藤さんによる缶から上手に注ぐレクチャー動画も公式インスタグラムで公開中。ぜひ合わせてチェックし、おいしい時間を有意義に過ごしてください。
【URL】
https://www.pilsnerurquell.jp/
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